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【1500億円上場】宇宙企業の敏腕社長は陰のルールメイカーか
中居 広起NewsPicks 記者
本文には書いていない内容として、企業が開発した製品やサービスを政府が継続して購入する「アンカーテナンシー」についてどう思うか岡田社長に聞きました。
アンカーテナンシーは、NASAがロケット打ち上げの大型契約をスペースXと結んだことで、同社が急成長したという成功事例が知られています。日本でもアンカーテナンシーの活用が議論されています。
一方、岡田社長はアンカーテナンシーには懐疑的な意見でした。岡田社長は「政府が顧客になることもあり得るが、民間企業ならちゃんと民間のお客さんを捕まえに行くべきだ」との考えだそうです。
そして、民間の需要は国内には少ない。だから必然的にグローバルに出ていかざるを得ない。「世界同時展開しないと、政府におんぶにだっこになってしまう」というのは、確かにその通りだと思いました。
QPS研究所といった政府の受注だけで黒字化しそうな企業は別として、宇宙ビジネスをやるなら、やはり最初からグローバルを狙わないといけないんだな、と改めて気付かされました。
【解説】上場相次ぐ宇宙企業。早期の黒字化見通しも
中居 広起NewsPicks 記者
宇宙スタートアップのIPOに関わるステークホルダーに片っ端から取材して、宇宙株の成長性とリスクについて聞きました。
ベンチャーキャピタリストの小松氏の話で印象的だったのは、「日本は失敗に対して懲罰的な態度で臨む風潮が強い」という話でした。
あらゆる成功は失敗の上に成り立っている。失敗しないということはチャレンジしないのと同じ。大事なのは失敗の質を吟味すること。
社会の成長につながる失敗なら「貴重な情報を獲得した」「一歩前進」とみなす発想の転換が必要だという意見はその通りだなと思いました。
もちろん投資に関しては、個人投資家は自らのリスク許容度と熟練度を考慮して検討すべきです。安定したリターンを期待する人は宇宙スタートアップは避けたほうがよいかもしれませんね。
【今すぐ実践】仕事がはかどるポジティブなサボりテクニック
中居 広起NewsPicks 記者
単なる怠けではなく、正当で上手な休憩のとり方・休み方を「サボる」と表現することには賛否があるかもしれません。しかし、そのくらい積極的に「取りにいく」という意識こそ大事なのではと思い、あえてこの表現を使いました。
記事では紹介していませんが、西多先生のアドバイスで重要だなと思ったのは、前回のジワるサイエンスでも取り上げた「先延ばし癖」を直すことです。
https://newspicks.com/news/10130887
西多先生の経験上、上手にサボる人ほど先延ばしをしないというのです。そういう人は大事な仕事は分割して、ちゃんとそれぞれの到達点を設けている。
結局、サボりのうまい人というのは、タスクに優先順位をつけることでエネルギーの配分を上手にやり繰りできる人なのかもしれません。
【最新研究】先延ばし癖を直したければ「楽観的であれ」
中居 広起NewsPicks 記者
今回取材した東京大学博士課程の柏倉沙耶さんは、2017年度の東大総長大賞と卒業生総代をダブル受賞したすごい人です。
総長大賞を受賞した研究テーマは「刺激入力および意思決定に対する知覚システムのダイナミックな更正機構」。
これだけでは何が何やらわかりませんが、わかりやすく言うと、人が時間の長さを知覚する仕組みについて調べて研究だそうです。
以下、ご本人の説明↓
楽しい時には時間があっという間に過ぎ、苦しい時は永遠に続くように感じられるように、人は物理的には同じ「1秒」であっても、その1秒を毎回同じ長さで感じているわけではありません。この時の研究では、人が直前に見たもの(刺激入力)と、直前に見たものに対して下した意思決定が、今の時間感覚をそれぞれの逆方向に「歪ませる」ことを発見しました。
(終わり)
学部時代から大変興味深い研究をされていたようです。こちらの話も面白そうなので、今度詳しく伺おうと思っています。
アフリカで母子の健康を守る技あり日本企業
中居 広起NewsPicks 記者
全くの余談ですが、ガーナのチョコレートは少し前まで美味しくないと言われていたそうです。
ガーナにとってカカオはもっぱら輸出するためのものなので、国内のチョコの味にはそれほどこだわりがなかったとか、ガーナは暑いので日本のチョコのように口溶けを良くするとたちまち溶けてしまうからだとか、諸説あるようです。
ところが、最近は国内のチョコレートメーカーの努力もあり、美味しくなってきているという話を聞きました。
そこで、お土産にガーナのチョコレートを大量に購入したのです。帰国して食べてみたところ、確かに不味くはないものの、日本のチョコレートの方がやっぱり断然美味しいという結論に至りました。
ちなみに試食はありませんでした。
そんなわけで、我が家にはガーナ産の板チョコがまだ何枚か残っています。夏になっても恐らく溶けないので、いつまでとっておこうか、保存食にでもしようか迷いどころです。
【GPTs】今すぐ使える論文解説AIがすごい
中居 広起NewsPicks 記者
「科学記者たるもの、研究者に取材する際は原典の論文を読んでから会いに行け」。新聞記者時代に先輩たちからよく言い聞かされたものです。
でも正直、科学論文を読むのはとても大変。基本英語なうえ、専門用語のオンパレードです。
一方、論文が文献として優れているのはどんな論文でもフォーマットがほぼ決まっていること。なのでフォーマットに慣れると、細かい部分はわからなくても、ざっくりと内容を把握できるようになります。
この作業を一瞬でAIがやってくれるのが「Paper Interperter」です。論文のフォーマットに沿って要約してくれるところが素晴らしい。さらに、質問を重ねることで細かい部分の解説もしてくれます。
僕自身、Paper Interpreterの存在を知ったときは「誰にも教えずにこっそり使おう」と思ったほどです。
特にConsensusとの最強コンボはぜひ試していただければと思います。
伸びしろを感じるのは、研究論文ではなくてもこのフォーマットが役立ちそうなところ。今後、決算資料などでも試してみたいと思っています。
【最新】脳とAIの融合はすでに始まっている
中居 広起NewsPicks 記者
機械(人工知能)がどれだけ人間に近いかを判定する方法として、チューリングテストというものがあります。
審査員が人工知能と人間に質問を投げかけ、それに対する回答から、どちらが人間だったかを当てるというものです。
現代のAIであればチューリングテストは突破するだろうと言われてきましたが、先日、米カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームがGPT-4などを使って調査した結果が報告されました。
GPT-4は54%、GPT-3は50%の確立で人間だと判定されたようです。会話だけで言えば、人間とAIを区別するのは難しいという結果です。
急速に発展するAI研究の一方で、人間の脳はまだまだわからないことだらけです。脳とAIの融合によって、逆に脳とは何か、人間とは何かという理解が進むかもしれません。
【受難】いま、「オレンジジュース」が大ピンチだ
中居 広起NewsPicks 記者
今回の取材で日本果汁協会なる組織が存在することを初めて知りました。
普段は果汁飲料のPRや研究発表会をやったり、商品のパッケージデザインについて飲料メーカーに助言したりしているとのこと。
記事とは直接関係ない豆知識ですが、業界内の自主基準により、果物のスライスの絵柄は果汁100%ジュースにしか許されていないデザインだそうです。
他にも雫の絵柄は果汁100%だけとか、リアルなみかんやオレンジの写真は果汁5%未満の商品には使っちゃいけないとか、いろいろとルールがあるみたいで、ジュースの陳列棚を見る際の楽しみが増えました。
オレンジジュース不足の話題は、特に子どもたち(とその保護者)の関心が高いようで、日本果汁協会には子ども新聞からの取材も殺到しているとか。
オレンジジュース自体は小麦粉やトイレットペーパーほどなくなって困るものでもないので、この穴を何が埋めていくのかが気になっています。
【必読】人類の大問題「怒り」を科学で解決する
中居 広起NewsPicks 記者
サイエンスにまつわる身近な話題をお届けする新連載「ジワるサイエンス」を隔週で始めることになりました。
第1回は「怒りの対処法」について取り上げます。
社会生活を営む上で、「怒り」は最もコントロールをしなければならない感情と言えます。怒りに任せた言動は、ときに取り返しのつかない自体を招いてしまいます。アンガーマネジメントなどの心理トレーニングが活況を呈するのも頷けます。
しかし、人類と感情の進化の歴史を紐解くと、日々多くの他人と関わる必要がある現代社会は、そもそも怒りを感じないでいるには無理ゲーな環境だったのです。暴発しそうな怒りをなんとか収めてやり過ごしているといった感じでしょうか。
科学による怒りの分析と対処法で、果たして人類は怒りを乗り越えることができるのでしょうか……。
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