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「競合への転職禁止」を違法とする米国の新規則、賃金上昇や事業創出に高まる期待
荒井 太一森・濱田松本法律事務所 パートナー 弁護士
これ、なかなかなインパクトになりますね。
競業避止の動機にはいくつかありますが、最も大きいものは機密情報流出の防止だと思います。しかし、実際には情報が流れたかどうかを外観から判断することは難しいので、言わば情報の制度的保障として、外観からでも判断できる競合会社への転職の有無をメルクマールにしている、という側面があるように思います。
こうした競業避止が課せなくなれば、企業にとっては情報流出のリスクが高まることにもなりますので、なかなか頭を悩ませることになりそうです。
もっとも、広すぎる競業避止義務が雇用の流動性を阻害し、ひいては経済の活性化を妨げているという側面もあるでしょうから、よりクリアでフェアな基準が望まれます。
現代社会を侵食する「被害者文化」の病理…暴走する「被害者意識」身勝手な「社会正義」とどう向き合うべきか?
荒井 太一森・濱田松本法律事務所 パートナー 弁護士
アメリカの社会心理学者ジョナサン・ハイト著「社会はなぜ左と右に分かれるのか」によれば、人間の道徳観を刺激するファクターは6つ(可哀想/自由/フェア/忠誠/権威/神聖)あり、このバランスで人それぞれの道徳観が形成されるそうです。
その中でも、「可哀想」な事態に反応する道徳観はかなり一般的で、いわゆるリベラルな人も、逆に保守的な価値観を持つ人であってもしっかり反応するとのことです。
しかし、可哀想な人を助けたい、という行動原理だけでは社会は成り立ちません。社会は利害関係が絡み合っており「あちらを立てればこちらが立たない」という関係も多く、また、1人の人間の中ですら様々な立場を持つこともある複雑なエコシステムだからです。
SNSを見れば毎日こうした感情が刺激されますが、冷静な議論もまた必要ということだと思います。
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