白河 桃子

地方での人材の枯渇は本当に深刻です。競争に勝つには「人が足りないから女性を」だけでなく、管理職人材としても登用すること。地方では女性活躍の認証である「プラチナえるぼし」どころか「えるぼし」認証企業も少ない。評判になれば応募者は増える。地方の中小企業こそ本気の女性活躍をすすめるときですね。

ハリス氏に心強い応援。英国の女性歌手Charli XCXが動画を拡散し、ビヨンセに楽曲フリーダムの使用許可をもらいと、若い世代や女性に訴求できている。日本にこういう政治家はいるだろうか・・・とつい考えてしまいます。

国をあげてスタートアップ支援をしているのに、この現状を放置はないでしょう！ 「女性起業家の**52.4%**が過去1年間でハラスメントを経験」 「主な加害者は、投資家やベンチャーキャピタリスト（44.4%）、顧客/クライアント（33.3%）、メンター/アドバイザー（24.7%）」

本来AIがかわりに仕事をして人間は遊ぶ時間が増える・・・それが未来だと思っていました。 仕事しすぎに対する処方箋はやはり「インターバル規制」しかないかも・・・仕事と仕事の間の時間、何時間あけていますか？

このチャートシリーズ、日曜日の知られざるヒットでは。毎回チャートを使って、見えにくい事実を可視化していきます。今回のテーマは東京都の出生率と出生数。実に十人に一人の子供が生まれているのが東京都。経済的に強い東京都の公的支援を強化し、東京都を子育てしやすい地域にすることは、日本の少子化に貢献します。出生率とは母体となる産む女性の数が減れば、結果的に上昇します。総理が視察にいくような「奇跡の出生率」と言われる地域は、実は出生数がすごく少ない場合が多い。それでは出生率は意味のない数字かと言えば、そうでもない。産みたいという人の希望がどのぐらい叶っているのかを見る効果はあります。しかし現在の東京都はそれほど子育てしやすい地域ではない。子育て支援はあっても長時間労働でプライベートの時間は限られ、また子育て世帯が職場に近接した家を買うのは至難の業。長時間通勤にならざるを得ない。若年、女性の正社員が集中している東京都は子育て支援だけでなく「働き方」を変えること、せめて今より1時間早く帰れるような設計にすることが重要ではないでしょうか？

学生にも「ギャップイヤー」の導入が論じられたこともありましたが、いつの間にか消えてしまいましたね。三年以上の履歴書の空白は不利というのが定説でしたが、今や「自律的キャリア」の時代。自身がキャリアオーナーとして、ブレイクを作ったり、学び直したりと、多様なキャリアの時代だからこそ、良い調査だったと思います。このブレイクの中にぜひ「子育て」というキャリアも入れてほしい。女性にとっては「子育てでのブレイク期間」が致命的となり、離職後正社員に戻れないことが課題でした。このキャリアブレイクという考え方が浸透して、子育てブレイクについても肯定的な空気がでてきてほしい。

女性に影響があるといわれているインポスター症候群は有名ですが、もう一つ、女性には障害があります。それは「ステレオタイプ脅威」というものです。実験の結果、「テストの点には性差がある」と言われてからテストを受けたグループでは女性の点数は男性より低くなりました。しかし「テストの点に性差はない」と言われたグループでは、不思議なことに男女の点数に差はありません。つまり「女性にリーダーは向かない」というステレオタイプをインプットされて育った女性たちがリーダーとして立派に結果を出すのは、その脅威を超えていかなければいけないのです。ステレオタイプ脅威を超えるには、管理職を引き受けてくれた女性には引き上げた人が寄り添うこと。「女性管理職ね！　お手並み拝見」の冷ややかな目線では、実力のある人でもなかなか実力を出しきれません。それは会社にとっても損失です。せっかくの多様性の芽を積まないことが重要です。

短時間正社員はとても良い制度だとは思うのですが、事例も女性に偏りがちなところが気になります。逆にZ世代あたりから、副業や趣味のために短時間でという人がたくさん出てきて欲しい。時短＝女性のままだと、いつまでたっても子育てのワンオペを助長することになります。

女性管理職比率と男女賃金格差、両方を公表することで、ジェンダーギャップ解消が進んでいくと思います。JALは管理職比率は38％、賃金格差は45%, JR東日本は管理職比率7%で賃金格差は82％と、管理職比率と男女賃金格差の両方がバランスよく進捗するのが理想です。

明日は我が身と企業人なら誰もが震撼とする事件。そして報道の是非については星野さんが書かれているように、進行中の案件についての踏み込んだ内容は、「報道協定」のようなものが必要ではと思いました。インターネットメディアは記者クラブに入っていない。だからこそ迅速に対応できるメリットがあるのですが、誘拐、脅迫案件の場合、どうするのか？　今後もこのような事件は増えると思われます。これを機に何らかの議論が必要ではないでしょうか？

フランスが精子、卵子、受精卵の提供を含む不妊治療を保険診療にしたのは大きなことだと思っています。この結果がどう出るかとても楽しみです。 これの意味するところは、子供の欲しい女性はパートナーがいなくても、自分の卵子がなくても、子供を持てるということです。つまり女性の性と生殖の権利を最大限に拡大したと言うことです。 いずれ某大国などは、男女の結びつきをもとにした生殖を放棄し、SF映画のように人工子宮で子供を得るようになるのではないかと思っています。

選挙前だけ検討して、選挙後に休眠にならないように・・とサイボウズの青野さんもおっしゃっていた。しかし実現してみたら「いったい、今までなんでできなかったの？」と誰もが思うほど、当たり前になると思います。だって選択できるようになるだけだから。 このテーマをやれないのは「面倒なことになる」という官僚の方たちのトラウマのせいもあると思います。彼らは滞りなく職務を遂行したい。なるべく「蜂の巣を突く」ようなことはやりたくないのです。