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【実録】線虫検査で「進行がん」見逃した男性の後悔
NewsPicks編集部
須田 桃子NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト
特集2日目は、線虫がん検査の「N-NOSE」で低リスク判定だったにもかかわらず、半年後に症状が出て進行がんが見つかったというケースを紹介します。患者ご本人に話を聞きました。 人間ドックのオプションとして提示されたことや、以前、テレビ番組で取り上げられていたことからN-NOSEを信頼していたという男性。がんが見つかったときのショックの大きさは想像に難くありません。 取材しながら、N-NOSE問題の論点が網羅されたケースだと感じました。まだ治療が続いている中、辛い体験を明かしてくださった男性に感謝します。 協業や出資をしている企業・機関、販売に協力している医療機関や健診施設の見識が問われているのではないでしょうか。 追記:木原洋美氏のコメントで「PET検診によるがん発見率が「1.31%」だったのに対して、N-NOSEで高リスク判定だった人のがん発見率は「2.96%」という驚くべき結果が出ている」「がんを発見する性能が高いことは、はからずも今回の全国調査が証明しています」と書かれていますが、データの解釈を誤っておられるようです。詳しくは特集1回目の記事のコメント欄で補足説明しましたのでご覧ください。
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【線虫がん検査】「的中」1%。全国調査でも低い精度あらわ
NewsPicks編集部
須田 桃子NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト
独自取材に基づき線虫がん検査の問題点を報じてから約1年。全国調査の結果がついにまとまりました。9月1日に発表された内容をいち早く、詳しい解説とともにリポートします。 併せて、HIROTSUバイオサイエンス社がプレスリリースまで出した最新の論文の問題点についても、詳しく解説します。 プレスリリースで同社は、市販のN-NOSEについて「その実用性と効果が臨床研究のみならず、実社会においても実証されてきました」としています。しかし、全国調査の結果や論文の内容を見ても、なぜそうした表現を使えるのかわかりません。 追記:木原洋美氏の指摘について補足説明します。 まず、長町先生の発表によると、「2.96%」というのはN-NOSEで低リスク判定を受けた人を含め、広くN-NOSEを契機としてPET検査を受けた人の中で実際にがんが見つかった11施設に限った場合の発見率です。つまり、N-NOSEを契機に受診してがんが見つからなかったケースの数字は含まれておらず、発見率が見かけ上、高くなっています。 木原氏は「線虫のがん発見力が圧勝だった」と書かれていますが、上記のように線虫の方がかさ上げされた数字ですので、そのような解釈ができるデータではありません。(研究チームによると、こちらは線虫からがんが見つかった施設のPETがん検診精度レベルが平均的なものであることを示すためのデータだそうです。) 一方、「2.09%」は、高リスク判定を受けた人の中で実際にがんの見つかった割合です。最も重要なデータは、まさに高リスクと判定された人の中で実際にどれだけがんの人がいるかですので、記事ではそちらの数字を紹介しています。 また、記事中にもある通り、N-NOSEが対象とする15種類のがんに絞った場合は「0.95%」とさらに低い数字になります。 そもそもN-NOSEの判定結果が正しいとすれば、高リスク判定が出た人は一般の集団の中でがんにかかっている可能性が高い、絞られた集団のはずです(D・E判定はリスク比4.4~13.1倍)。にもかかわらず、0.95%の人にしかがんが見つからなかった。これはかなり低いと言わざるを得ない数字ではないでしょうか。 セミナーはもちろん取材しています。「(指摘は)まったく意味がない」「捏造の捏造」や「犯罪的」といった表現は、根拠のない中傷にあたるかと思います。
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NewsPicks編集部
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