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2016年のISの動向、そして私たちにできる対策とは(菅原出)
山田 陸東京大学 学生
「本丸」が弱体化し、各地域で混乱・対立といった現地の文脈を活かしたテロや襲撃が主体になるというストーリーは、「対テロ戦争」後のアル=カーイダが選んだ道と同様で、現実性は高いと思う。
本丸以外の動きは2つに分けられ、記事に倣うと「支部」と「支持者」ということになる。
・リビア、エジプト、ナイジェリアなどでは、中央政府の統治が不十分で権力の空白地帯が存在する。こちらでは、支部などの形でマクロな組織としての活動が続く。
・欧州や東南アジアなどでは、よりミクロなレベルの動きが中心になる。これは、国家権力の統治というよりも、政治的・経済的な格差などが問題となる。
テロの今後については、権力の空白や国内格差といった各地の事情次第なので、予測は困難だと思う。
欧州での危険について敢えて予測するなら、空爆強化やイスラームに対する抑圧の影響で、2016年はホームグロウン・テロの動きは活発になるだろう。ただ、治安当局側の対処も強まるはずなので、実際に発生するテロのリスクはそこまで増えないかもしれない。
2017年以降はISの本体が弱体化する可能性が高い。地理的な支配がなくなるというのは宣伝活動にもマイナスに働き、欧州などでのリクルーティングも落ち着くのではないか。
「スター・ウォーズ」最新作、最速で10億ドル=世界興収「アバター」上回るペース
山田 陸東京大学 学生
スターウォーズの取り上げられ方を見ていて感じるのは、
①大規模なマーケティング
②ブルーオーシャンの維持
この二つの成功。
①まず、公開前の宣伝が他の映画の比でなかった。大衆の心理にここまで印象づけることができれば、通常の観客動員に加えて「バスに乗り遅れるな」的な動員も見込めるようになる。
②また、単独の作品としての魅力ならば、他の映画でもスターウォーズに劣らず魅力的なものはあるはずだが、スターウォーズが他と違うのは、そのバックグラウンドだと思う。
SF映画が大衆向けのエンターテインメントではなかった時代に成功し、映画の「外側」に魅力的な物語を生み出してきている。これは他の作品には真似できない強みとなっているはず。
もちろん映画として面白いのは確かだと思うが、ここまで伸びているのには、外側の事情も大きいのでは。
米調査機関Pew Researchが選んだ15大ニュース - 島田範正
山田 陸東京大学 学生
有益な記事だと思う。
個人的に気になったことについて。
1. 米国民が政府を信頼しなくなっている。
→80年代半ばと2000年代初頭の高まりがそれぞれ新冷戦とテロを受けてのものだとすると、政府への信頼が低いのは必ずしも悪くないことではないのかもしれない。
5. 米国のミレニアル世代(80年代~2000年代生まれ)がベビーブーマー世代(46年~64年生まれ)を越え、最大の世代に。
→グラフではミレニアル世代が今後20年間増え続ける予測になっているが、この年齢層は移民による増加が見込まれるのだろう。米国の強み。
8. 世界で、イスラームが多数派の国でもISに対して否定的な印象を持つ人々がほとんど。
→逆に言えば、一部しか支持していないとしても過激派は存続してしまう。″Don't know″は本音では好意的な印象を持っていると判断するべきかもしれない。また、過度な取り締まりなどで″Favorable″と感じる層を増やしてしまうことには注意が必要。
9. 世界のムスリム人口は急増し、キリスト教徒人口に迫る。
→むしろキリスト教徒がこれだけ増えると予測されているのが意外。サハラ以南アフリカなどの人口増加によるものだろうか。unaffiliatedの頭打ちが面白い(中国)。
10. 米国ではキリスト教徒が減ってその他とunaffiliatedが増えている。
→人口増加の中心を担う移民でunaffiliatedが多いということだろうか。気になるのでレポートの方も詳しく読みたい。
11. 外国生まれのアメリカ人は現在14%で、50年後には18%に。うち半分はラテンアメリカ出身。
→2世など「移民の背景を持つアメリカ人」はもっと多いと考えられる。
13. 科学者と一般市民の科学的認識の乖離が大きい。
→個人的に気になる話題。おそらく日本はもっと大きい。
有効求人倍率、11月は23年10カ月ぶり高水準 失業率3.3%に悪化
山田 陸東京大学 学生
白鳥さんのコメントに同意です。
平均すればほぼ完全雇用になっているのだから、失業率にしても有効求人倍率にしても、全体の数字を追ってもあまり意味はない。業種・職種・雇用形態の偏りがこれからの問題。
(追記)
職業別で見ると、以前コメントした7月、8月と状況はほとんど変わっていない。
医師や看護師では人手不足が改善する傾向が続き、家庭生活支援サービスや介護サービスでは前年同月比の有効求人倍率が増加し続けている。
一つだけ7月、8月と異なるのが、同じく人手不足と見られる建設関係で、今年の上半期は有効求人倍率が減少し始めていたのが、再び上昇し始めている。
7月 https://newspicks.com/news/1130317?ref=user_421267
8月 https://newspicks.com/news/1184740?ref=user_421267
アイビーに比肩する名門のリベラルアーツ・カレッジがある
山田 陸東京大学 学生
最近になって日本でリベラルアーツがもてはやされるようになったのには、大学が「専門家」を育てる学校でなくなったことが大きいと思う。
今のような大学全入時代では経済的な事情などさえ許せば誰でも大学(あるいは大学院)に行けるため、数の限られる研究者や官僚、士業を目指す学生の存在感は相対的に弱くなる。一方、修めた学問と無関係に就職などをする学生は急増したが、そのような学生が専門科目に魅力を感じることは少ない。
その違いが、より汎用性のありそうなリベラルアーツへの憧れや、(無意味に)狭くて深い学問よりも就活に時間を使うという学生の選択に現れているのではないか。
このような時代を考えると、日本の″ユニバーシティ″も実情に合わせた制度設計をするべき。
学部を無くすとまでは言わないが、せめて専門科目などの必修を減らすか、他学部履修のしやすい制度にしてほしいと思う。
NORMAL
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