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【発見】日本の超高品質な「日常」は巨大ビジネスになる
NewsPicks編集部
田中 慎一(株)インテグリティ 財務戦略アドバイザー/EFFAS公認ESGアナリスト/代表取締役
ガラパゴス化の評価って本当に難しいのですが、これがインバウンド需要ともあいまって発展する可能性がないか個人的に関心を持っています。 というのも、日本の業界にあまりに多数のプレーヤーがひしめくことによって過当競争に陥り収益性も生産性も犠牲になり、ROEやPBRの低迷、給料の伸び悩みに直結しているという現実があります。 一方で熾烈な競争の結果、記事でも紹介されているような外国人の心をつかんでやまない日本ならではの魅力的な商品・サービスにあふれています。100円ショップなんて外国人は「これが100円!?どうかしてるぜ!!」というノリで大量に爆買いしています。 対象的なのが業界内でロールアップ戦略をスタンダードとするアメリカ。たとえば、ホームセンター業界では上位2社だけで6割以上のシェアを握るアメリカに対して日本では多くの上場企業がひしめいています。 その結果、アメリカではどこのホームセンターへ行っても似たり寄ったり店づくり、変わり映えのしない商品ラインナップで大したワクワクもありません。ところが、日本では競争が激しい分、どこへ行っても楽しくてワクワクします。 これをどちらが正しいか、良いかと言うのはなかなかに難しく、ある種のアウフヘーベンでワクワクと高収益性&高生産性を高度に統合できないものかと考えています。
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日本市場の「顔」として奔走、時価総額280兆円増-JPX率いる山道氏
Bloomberg
【要注意】社員は薄給、会長は4億円。「裸の王様」企業の現実
NewsPicks編集部
田中 慎一(株)インテグリティ 財務戦略アドバイザー/EFFAS公認ESGアナリスト/代表取締役
フクダ電子は、デービッド・アトキンソンさんがよく指摘されている創業家の「ライフスタイルカンパニー」になってしまっている例ですね(アトキンソンさんは主に非上場の中小オーナー企業のことを指していますが)。 つまり、社長のプライベートが大事で、会社はそれに利用される器になっている状態。ま、業績は伸びているので、厳密に言えばちょっと違いますが、従業員がどんどん辞めてしまっている惨状があるようです。いずれにしても、株価は強烈にディスカウントされています。 先進国で唯一上場企業の数が増え続けているのは日本だけという事実が物語っているとおり、「上場している意味あるんだっけ?」という同社のような会社がたくさんあります。 ところで、話は少し変わるんですが、昨日までソウルで開催されていたESG投資のカンファレンスに参加していました。 上場企業なのに創業家が大株主となっているオーナー系企業ばかりという事情はお隣の韓国も同じかそれ以上。そのため、ESGのG(コーポレートガバナンス)がダメダメで「韓国ディスカウント」という言葉があるくらい株式市場では過小評価されるのが代名詞のように。ROE/PBRの低さも日本の比ではありません。 ESGが脚光を浴びるとそれじゃいかん!ということで、日本のガバナンス改革、市場改革、2014年からのROE祭り、去年からのPBR1倍割れ何とかしなさい騒動、その後の日経平均最高値更新という成果が出るまでの動きを韓国を代表するシンクタンクが徹底的に調べ上げていたプレゼンがとても興味深かったです。 漢江の奇跡じゃありませんが、動き出したらめちゃ速い韓国のこと、急速にキャッチアップするのではないでしょうか。 ちなみに、Asia Corporate Governance Associationの調査によると、日本のアジアパシフィック地域におけるコーポレートガバナンスのスコアは、2018年に8位だったものの、2023年はオーストラリアに次ぐ2位にまで上げています。韓国は8位。
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