陳 言

昨晩、北京のイトーヨーカ堂へ買い物に行きました。 人が多くて簡単に品物がとれないぐらいでした。まず日本のヨーカ堂ではたっぷり用意した買い物押し車は、ここでは全部使われており、駐車場に人を張って空いた押し車が出ると、すぐ上に持っていきました。 なおなじみのお姉さんは、身体障碍者であり、もう二十年もここに努めているのではないか。私を見て、なんと顔を覚えているようで、「おじさん、これを使ってください」と言い、大きな押し車をくれました。 もともと北京には数社のヨーカ堂がありましたが、今はアジア運動村に一か所しかありません。結局、日本商品が欲しい人がだいたいここに来ます。 日本スーパーなど、今中国では超人気です。 しかし、本社本元の日本では徐々に衰退していったようです。 少々がっかりしますね。

今、中国にいながらほぼ日本と同時間で朝日新聞、週刊東洋経済、日経ビジネスなどが読めます。 電子版は紙などのように場所を取らないし、また読みたい時にはキーワードで検索すればすぐ出てきます。切り抜きより読みやすいです。 本当は紙の新聞を発行する必要がなくなっているのではないかと思います。 また電子新聞の場合、例えば中国読者をも消費者として考え、記事を作るなら、中国には日本語人材が少なくとも５０００万人がいます。毎年1000万人の新入生が大学に入り、そのうち半分ぐらいの人は日本語を第二外国語として選択しています。十年なら5000万人です。ですから日本語人口が5000万人と推測してもまだかなり保守的な数字です。 この人達に日本語の電子新聞を発行し、受け入れてもらえるなら、発行部数を2000万部とかできるはずです。 しかし、朝日新聞、日経新聞のように中国を敵視する編集方針で新聞を作ると、これでは中国では発行しにくいと思います。中国をどんどん批判してもいいですが、これは敵視をもって記事をつくることと違います。 また本当のジャーナリズムとして記事を作るなら日本語の新聞はこれから電子ペーパーとして中国では大いに受け入れられると思います。

亀井さんなぞ政治からかなり離れた人、今の日本政治についてはほんとうに理解を持つか、心配で心配で見ています。 あまりきちんとした情報もなく、ただただしゃべていました。

社会イノベーションの意義や消費者、生産者への影響ではなく、中国一の大富豪になった、その着目点はたしかに読む意欲を引きます。 コロナ禍によって多くの人が貧しくなった、消費ランクの引き下げもあった、高度発展から成熟に変わったなどなど、いろんな変化があり、その中ではPDDがわりあいと市場のニーズに合ったサービスを提供しています。 大富豪になったので、一千平米のベッドで寝るようになったのか、そうなったらマイホームを失い、どこかのデパートの外の広場で寝るのとどう違うか、 また大富豪になったらきっと一日3食ではなく、30食も食べるようなっただろうと推測しますが、ほんとうでしょうか。 大富豪になり、社会のために何を寄与したでしょうか。

この勢いで年内ではもう一回４万円を突破していくでしょうか。 たんにアメリカの一つの統計を出したら、こんなに上昇することはないと思います。 なんらかの資金が株式市場に入っているのではないかと思われます。 急に円高がなければ市場はある程度の安心感があります。岸田首相の円安阻止政策はかなり円安を引き留めたが、一方、市場の不安を引き出しました。10兆円以上の資金を投入して円安を阻止したかったが、市場の勢いに逆行し、短時間の成果だけ得て、最終的に大した意味がなかったのではありませんか。 ほんとうに株式市場の安定は何といってもモノづくりの成長であり、輸出の増加と関連します。１０月以降、新しい内閣が出来て、新産業政策が出れば、日本の経済成長は軌道に乗るでしょう。 また円安を使ってどんどん日本から物を輸出し、日本経済の発展にさらに不動のものにします。また株式市場もほんとうに４万円以上を維持できます。

これで株価、為替が安定するようになるのでしょうか。 短期的に見て株価の上場によっていったん株を手放す人も出てきます。4万円に戻るのもなかなか簡単ではないかもしれません。 実体経済はどうなるかは重要です。