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菅首相、山田氏続投の考え 「女性広報官として期待」
安田 馨安田女子中学高等学校(広島)
このコメントでは、続投かどうかの判断に「女性」が入っているように聞こえます。同じ状況下で「男性広報官として期待」と表現するでしょうか。
「校則は時代にあわせて変えたっていい」伝統女子校の生徒と先生が1年間話し合い
安田 馨安田女子中学高等学校(広島)
カタリバと取り組むルールメイキングの取り組みを紹介していただきました。
多くの人が校則に関心を持つようになった今だからこそ、ただ「おかしい」ということではなく、それをポジティブな形で変えていく力にしたい。この校則というバトンを生徒に渡すのは学校として勇気がいりますが、間違いなく先生たちだけで校則を変えるよりも大きな変化が生まれると確信しています。
【NPの中の人へ】
よろしければ一度学校の校則をテーマに特集組んでみませんか?校則の課題は日本の社会の在り方ともつながるもので、例えば本校の取り組みは経済産業省の『未来の教室』事業の一環です。なぜ経済産業省が取り組むのか。来週オンラインシンポジウムがあるので、関心ありましたらぜひ!
「生徒主体で校則をつくる「ルールメイキング」の 現場最前線を語る、オンラインシンポジウムを2/23に開催」
https://www.katariba.or.jp/news/2021/02/09/29197/
騒動相次ぐ国立大トップ 選考の全権担う会議の功罪
安田 馨安田女子中学高等学校(広島)
Yahooコメントでは教職員での選挙が良いという意見が多いですが、法人化以前のそれが果たして機能的であったかというと、そこにも疑問があります。
よく日本の大学の変化が遅いという話題がでますが、何らかの改革をやるとなるとトップのリーダーシップで動かす必要があります。しかしながら教職員選挙によって選ばれる形であると、身内に厳しい改革を行えば次の選挙で必ず落とされるので、いかに身内から票がとれるようにするかが行動基準になります。
国立大でぱっと思い浮かぶ例はないのですが、私立では改革を推し進めた結果、一期で落選した学長の例が何人か思い浮かびます。そういう点で、未だこの形が良いという型が作り切れていない、大学の悩ましい課題だと考えます。
iPad届いたのに制限だらけ 学校間で広がるIT格差
安田 馨安田女子中学高等学校(広島)
コロナでGIGAスクール構想が前倒しされ端末は3月末までに行き届きますが、活用に必要な学校側の環境とマインドが間に合っておらず、こちらが追い付かない状況です。
今では街中でもWIFIが使用できる環境ですから学校でWIFIが使えるのは当たり前のイメージかもしれませんが、クラスの生徒全員が同時に動画教材を使用する場合などは、細い回線では持ちません。一定の太さを用意しようとすると、そのコストはかなりかさみます。
またハード面の管理の問題も悩ましい課題で、与えられているのは一人一台なので落としたり故障した場合、紛失した場合のコストもばかになりません。記事にある施錠管理は利便性を落としているのは間違いないですが、では自己管理でやれるのかというと、ここは心配になることは理解できます。
そして最大の課題がマインドで、活用に制限を先生側が設けやすいという点です。メールの送受信ができない設定というのは驚きますが、教員はメリットよりも先にリスクを考えます。そしてリスクを先に考えると「何でもできる」というのは最もリスクの高い状態なので「何でもできない」状態にしてしまうというわけです。
しかしこのマインドではタブレットは活きてきません。既存の枠組み、考え方にタブレットをあわせるのではなく、タブレットにあわせて枠組み、考え方自体を変えていく必要があります。
文科省が正式に認めたのに、多くの学校が「置き勉」を認めない残念な理由
安田 馨安田女子中学高等学校(広島)
学校には様々なルールがあります。それらについて私は「学校は社会性を身につける場という観点でいうと、それは実際の社会のどこに当たりますか?」と問いかけたりしています。
例えば「置き勉なんてありえないぞ。自分の商売道具なんだから大切にしろ」と書かれていますが、我々教職員も様々な商売道具が学校にあります。では、その全てを持ち帰っているかと言えば、先生方が帰宅した後の職員室の机にも沢山のものが置かれています。
忘れ物をなくすというのは大切ですが、私は大切な業務を忘れないようにデスクに付箋を貼ったり、意識的に視野に入るところに「残す」ようにしています。忘れないように工夫するということも、実際の社会では使う方法です。
とはいえ、一律にルールを変えられない部分もあります。我々は標準的な子どもを基準にルールを捉えますが、多くの場合はうまくできない生徒や常識からはみだす生徒に対してルールが必要であったりするからです。
そうした学校特有の難しさはありますが、生徒に接するときに「ルールで決まっているからだ」という形で思考停止するのではなく、その理由を対話的に伝えられるようでありたいですし、それができないようであれば、ルールそのものを変えるべきだと思います。
記述なしでも「時間足りない」 共通テスト何が変わった
安田 馨安田女子中学高等学校(広島)
共通テストの「二枚看板」は記述式問題と英語民間試験だったとのことですが、どちらも当初掲げたものの中心ではありません。2013年から始まった改革を簡単に振り返ってみたいと思います。
今回の入試改革のスタートは2013年に発足した教育再生実行会議になります。その第4次提言(2013年10月)で大学入試改革についての提言がなされました。この提言を受ける形で文部科学省の中央教育審議会が高大接続答申(2014年12月)をまとめます。現状の入試を「画一的な一斉試験で正答に関する知識の再生を一点刻みに問い」と厳しい表現で記載し、学力の三要素として主体性や協働性、思考力や表現力などを従来の知識・技能と並列で扱い、それらを総合的に扱う入試への転換を求めました。その形として「思考力・判断力・表現力」を中心に評価する新テストを導入し、各大学の個別試験は多面的な選抜方法をとるものと示されました。
本答申の中で新テストについては以下のように示されています。
・「合教科・科目型」「総合型」の導入
・記述式の導入
・年複数回の実施
・1点刻みから段階別表示に
・CBT方式の導入
・英語の4技能評価、民間検定試験の活用
そしてこの答申に基づく具体策を「高大接続システム改革会議」が組み立てるのですが、上記のうち今回実現できたものは、残念ながら一つもありません。このような結果になった転換点は2016年1月の第10回会合であったと見ています。この会合で当初の構想にあった複数回実施を見送り、記述式の導入を優先するとしました。実は記述式は当初の提言には入っていません。議事録を追うと第9回会合で記述式の問題案が提示され懸念点も示されましたが、第10回会合では記述式のメリットが強調され、それに伴って複数回実施は見送りの方向とする論点メモが資料として配布されています。
教育再生実行会議の案は、アメリカのSATやACTのような形での試験を想定していたことが伺えますが、途中で記述式の導入を優先したことから様々な課題が生じ、結果的にはどれも実現することが出来なくなってしまいました。
この間、世界大学ランキングでは東大が23位から36位へ。その他の大学も軒並み順位を落とし、世界との開きが大きくなりました。「改革」の成果はこれからですが、日本だけが8年間足踏みしていたとならないことを願いたいです。
初の「大学入学共通テスト」始まる コロナ禍の異例の状況の中
安田 馨安田女子中学高等学校(広島)
Tatematsuさんのコメントに共感します。高大接続改革に10年近くかけましたが昨年の入試要項と今年のものを比較すると、「大学入試センター試験」から「大学入学共通テスト」という8文字だけの変更で、入試科目も配点も何も変わっていないというものが多く見られます。eポートフォリオなどは、ほぼ自滅の状態で、生徒でなくとも何だったのかと言いたくなります。
国は失敗を認めないでしょうが、今回の高大接続は明らかに失敗でしょう。それに振り回されたのは生徒ですし、そうした社会を作った責任は大人にあると自覚しています。記述式に焦点がすり替えられた際に何とか止めてほしいと委員の方にもお願いしましたが、結局発言機会が限られているので、どうにも止まらなかったと伺いました。
大人の事情に振り回されたことは確かだと思います。ただ、それもバネにして新たな時代を作っていってほしいなと。どの世界でも一期生というのは、魅力的な力を発揮していますから。

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