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2050年の未来会議 食料問題の「本質」って何だ?
小野 淳株式会社農天気 代表取締役農夫
さすがKubotaさんならではの直球ストライクな番組です
一気見させていただきました。
フードシステム、環境負荷はこれからますます世界的トピックスになるであろうと思います。
しかし、一方であえて苦言を呈させていただくと
優等生による学級委員会的議論が一次産業の現場に本当の意味で届くことはないでしょうという点です。
newspicks本日の養老孟子さんの「日本人に伝えたい「未来予測」より大事なこと」
にていみじくも触れられているように
人はまず自分の欲望が十分に満たされていると感じなければ利他的に行動することはできません。
「ビジネス的にメリットのある状態にしてその問題を解決していきましょう」といった議論がありますが。
ではその「ビジネスメリット」やらを定義してゲームのルール化するのは誰でしょうか?少なくともザンビアの農業者ではなく盤石の既得権益を持ってロビイ活動ができる資本家でしょう。
(そもそも日本の国土の80倍の面積をもち14億人が暮らすアフリカをひとまとめで「アフリカでは」「アフリカの人たちは」と表現している時点で何かを見失っている気がします)
国際支援はおそらくその定義が生まれたときから
,搾取のガス抜きとして機能するサブシステムです。
私たち搾取する側に生まれた人たちはどのように
「マネージメントする側」として人類的課題と向き合うのかその覚悟を求められていると感じます。
私自身も20年前まさにこような環境問題系TV番組を制作していて
いろいろと耐えられなくなって農業に転職しました。
【養老孟司】日本人に伝えたい「未来予測」より大事なこと
小野 淳株式会社農天気 代表取締役農夫
現代の日本では「やらなきゃいけないこと」
と作りすぎているなと感じます。
地域団体に複数所属していると今の時期なら桜に関するイベントや卒業入学、それにまつわる歓送迎会といった新旧交代の儀式
冠婚葬祭もそうですが、仕事においても学校行事でも「みんなで参加」の儀式や行事がとても多い。
そういった行事や儀式においては〇〇長とか〇〇係など役割が重視されますが、それはまさに意味的です。
昔はそういうことでもないと
集団の一体感や意思決定の関係性が作れないぐらい農作業やら目の前のことでいっぱいいっぱい、所属する組織も限られていたと思いますが
戦後人口が増えるにつれ、さまざまな組織団体がうまれ、しれぞれがそれぞれで行事や儀式があって
そういうのが嫌いじゃない人はあっちもこっちも〇〇長や〇〇係をやっている。
(完全に私のことなのですが)
人口減、超少子高齢化が確定事項となったいま
膨らみきった社会をたたんでいかなければならないのは確実ですが
しばらくは「もったいない」「残したい」という思いと
「面倒だからやめましょう」という居心地の良さを優先する想いの葛藤がありそうです。
そして人間関係の面倒さはさらに増して感じられるのではないかと思います。
ネコのように儀式も行事もある程度無視して消滅を促進する方が
ずっとハッピーかもしれません。
コロナは少なくともそのキッカケとなったように思います。
「ポスト2022年」にピンとくる農業者&不動産関係者
小野 淳株式会社農天気 代表取締役農夫
都市農業この10年のダイナミズム!
コミュニティ農園「くにたちはたけんぼ」を開園したのが2013年
朝日新聞に「生産緑地でユニークな市民農園開園」
の記事をみて東京都の担当者が半ギレで連絡、現地視察にやってきて「どういうことですか!」とヒアリング・・・
生産緑地を第3者の事業者が運用するなんて、本当に論外でした。
(しかも婚活とかやっていて怪しさ満点)
その直後、大雪でメイン施設のビニールハウス全壊
まさかの地主さん急逝で退去、移転先を必死で探す・・・
それから10年
農水省、国交省、東京都、大阪府・愛知県・URも設立に関与する「都市農地活用支援センター」の権威ある事例集の
表紙掲載いただきました!目次見開きも「はたけんぼ」!
事例としてもトップに取り上げていただき・・・
正直舞い上がりました。
カチコチの事例集ですが関係者にとっては希少な情報満載
はたけんぼの経営数値もある程度出しています
PDFダウンロードできますので是非ご覧ください。
という気持ちを記事にしました
「土作り」爆速化で収量も2割増——。微生物の力で農業革命、宇宙進出も狙う名古屋大学発ベンチャー
小野 淳株式会社農天気 代表取締役農夫
痩せた土地の物理性を改善する資材といことになると思うのですが
当たり前ですが、元があまり良くない土壌であれば2割以上の改善が見られることもあるということで、毎年2割生産性が向上するわけではありません。
つまり改善した後はキープの時期に入るわけで、毎年まく堆肥の一部としてバイオ炭を用いるということになるのだと思います。
日本においては堆肥原料となる家畜糞や有機廃棄物は膨大であり
それらをどのように土壌還元するのか、土壌に効率よく還元できれば輸入にほぼ100%頼っている化学肥料を減らすこともできそうですが
課題となるのはおもに廃棄場所→堆肥製造場所→田畑
の物流です。何せ悪臭、漏水、虫の発生源という厄介な代物です。
バイオ炭の可能性も高いのかもしれませんが、国の投資としてはこの未利用有機廃棄物の処理についても力をいれてもらいたいと思います。
バイオ炭による土壌改善は
砂漠化が進む土地や、伐採後に痩せてしまった森林跡地などで有効なのかもしれないと思いました。
実際の成果を掘り下げた検証ではないのであくまでも印象です。
日本の農業自動化、10年以内に実現 クボタの北尾裕一社長インタビュー
小野 淳株式会社農天気 代表取締役農夫
世界のKubotaがおっしゃるのだから技術的には実現可能、現段階でも穀類はいけるのではないでしょうか?
問題は、制度のほうでしょう。
インタビュで道路交通法の話をされていますが、言ってしまえば
公道を通って帰還する必要のない農場を作って仕舞えばもんだいありません。
広大な水田の一角に物流センターがあってトラクター、コンバインのステーションともなっており
精米されたバッグをトラックが回収すればいい。
だったらやればいいという単純な話ではないところが
実現すればすでに余っている米の生産性が上がってさらに余り、価格破壊が起き、
零細米農家は水田を諦めざるを得ない。
すると集落営農を中心とした農村コミュニティは維持できなくなり廃村化が進む
小規模水田は荒れて山林化し、イノシシ、シカがさらに増えて畑地に被害が起きる。
ところまで目に見えているからではないかと思います。
農業の生産性は上がり続けていて
自給率の問題は生産性よりも外交や経済の問題であり、
地方自治の問題もリンクしてくる。
しかし、超高齢少子社会のなかで中山間地域の廃村化は待ったなし、
機械化も待ったなしということは分かりつつも
グローバル企業Kubotaとしてそこに引導を渡すことを公言するのは忍びない。
10年というのは緩やかな移行を目指しますというリップサービスなのかもと思いました。
【驚異】ハーバードも太客?古本屋の生き残り策がすごい!
小野 淳株式会社農天気 代表取締役農夫
昨日、ちょっと時間ができたので八王子の老舗と思われる売る古本屋さんに入りました。
古本屋に入ったら必ず1、2冊は何か買ってみようと本好きの習慣で心に決めていることもあり
初めてのお店なので隅から隅まで見ているだけで楽しいです。
雑誌社が出している昔のムックとか、昭和の漫画とか、あるいはいつかは読もうと思ってそのままになっている文庫とかを狙いがちですが
割と掘り出し物を見つけて買ってしまうのがその古書店がある地域の郷土史などです。大手出版とは違う自費出版や、地域の企業が出しているものなどなかなか見応えがあります。
結局昨日買ったのは吉行淳之介と開高建の対談本「街に顔があった頃」(昭和63年 新潮文庫)
文豪による都市論というのは建前だけで、内容は2人が若い頃(昭和20から40年代)
どんな風俗に通い、どんな痛い目にあってきたのか、あんな女もこんな女もいた
というまさに昭和の成り上がりの女武勇伝という、現代では全く出版できない内容のものです。(もちろん絶版本)
いかし、文庫の帯には今月の新刊!
と高らかに歌っており、お酒を飲みながら当時のしょうもさなに心を馳せるには格好のアイテム。
しかも150円。
そんな出会いがあるから、古本屋がよいはやめられません。
私の住む国立市は一橋大もありもともと古本屋が多い街でしたが一時激減、最近になってネオ古本屋というか
店主セレクトショップのような書店兼コミュニティスペースのような店舗が4軒ほどできました。
拘束者も イベント会場で農家が抗議活動 マクロン大統領に辞任要求
小野 淳株式会社農天気 代表取締役農夫
文中にある環境規制とは
「欧州グリーンディール」というEUの目標で
2030年までに
●化学農薬の使用量とリスクおよび有害性の高い農薬の使用量を50%削減する
●肥料からの栄養素(窒素、リン)の流出を50%削減、肥料の使用量を20%削減する
●家畜と水産養殖業の抗菌性物質の販売量を50%削減する
●EUの農地面積に占める有機農業の割合を25%にする
●小売および消費レベルにおける1人当たりの食品廃棄を50%削減する
ということで、要は農薬と化学肥料をなるべく使わず、食品ロスを無くし、さらには過剰な耕作をしないなど
生産者からすると生産性が下がるうえに、食品ロスが削減されればそもそも需要のパイがちいさくなる。
一方で肥料資材は高騰ということかと思います。
日本においても「みどりの食料システム戦略」という同じような内容の目標が農林水産省から出ており
2050年までに有機農業を全体の25%にするという目標をうたっていますが、今のところ誰も実現できるとは思っていません。
環境に関するあれやこれやは今後このような軋轢を産んでいきそうです。
本当にそれが必要なことなのかどうかは正直やってみないとわからない面も多いのでしょうが
食糧生産という人類社会の根幹に関わる産業においては自由競争に任せるというのは無理筋で
生産者のコストを価格に転嫁して消費者コストを上げれば社会不安が一気に拡大するので
農業者はとどのつまりは生かさず殺さず、という政策になりがちなのかなと思います。
政治や消費者感情に訴えるという意味で農業者の抗議も派手なものにならざるをえないのかなと。
欧州を見ながら日本の政策も決定されているように(追従しているように)見える節があるので、注目すべきですね。
【衝撃】スノーピークが前年比99.9%減益でMBO実施へ
小野 淳株式会社農天気 代表取締役農夫
アウトドア用品のいいところって、丈夫で長持ちするところのもあります。
元探検部員の私からして、大学時代に揃えたザック、コッヘル、シュラフなど
いまだに使っております(30年!)
キャンプブームの終焉というよりも、キャンプをちゃんとやる人はモノを大事にする、もしくは
ボロボロになるまで使い倒す
というマインドの人も多いと考えると一通り揃えたらしばらく買わないですよね。
あと、私もスノーピークは5人用テントを家族キャンプのために買いましたが
家族みんなでキャンプできるのってせいぜい子どもが小学生までで
そう言った大掛かりなキャンプ用品は買い足しよりは縮小方向、しかも少子化
そして中古市場へ流れ、新品は売れない。
というながれもあるのかもしれません。
ビールロング缶1本以上で大腸がんリスク 厚労省が初の飲酒ガイドライン
【ミニ教養】GPTがまた「一つの業界」を破壊した
小野 淳株式会社農天気 代表取締役農夫
無限に「すごい映像」が生成されたとき私たちは大概の動画コンテンツへの関心を失うのではないか?
と思ってしまいます。
かつてマスメディアが紙の文章しかなかった頃、映画館でしか映像が見れなかった頃、テレビが茶の間に1台しかなかった頃
のような持続的な熱狂が共通体験として心に刻まれるまもなく生成AIは人知を超えた世界へと過ぎ去って行きそうです。
人は美味しいものを無限に食べ続けることはできません、腹が減っているという限定条件のなかで食事は美味しくなります。
そのとき私たちは、これから生まれてくる子たちは何に熱狂するのか、できるのか?
視覚聴覚しか刺激できないコンテンツはあっという間に陳腐化してしまうのではないでしょうか?
それに抗うには
いかに触覚、嗅覚、味覚を同時に刺激できるか、再現不可能性を演出できるか。
言ってしまえば五感を刺激する体験を創造できるのかですが
田畑での体験を通してそのコンテンツを磨いてきた身とすれば「ついにこの時が来た」というような感慨があります。
私自身が視覚と聴覚の刺激に特化したテレビ演出の仕事から離れてそろそろ20年。
かけがえのない、効率なんて関係ない、大事な人とのその時を味わえる瞬間を、街なかの農園でこれからも創造していこうと思いました
都心のビル屋上や元喫煙所を「農園化」 IoT農園が変える野菜づくり
小野 淳株式会社農天気 代表取締役農夫
2018 年の起業まもないころからプランティオの活動は断続的に取材させていただいております。
意外に思われるかもしれませんが都心の屋上農園は天災、獣害がとても多いフィールドでもあります。カラス、ネズミ、そして台風に猛暑
地面での野菜づくりよりも実は難易度が高いところをどのように乗り越えていくのか注目しています。
渋谷区の「日本一ちいさな植物園」と言われる「ふれあい植物センター」もまさにアーバンファーミングがテーマとなっております。
アーバンファーミングの可能性と課題について、詳しくはNewspicksトピックスに書きましたのでご参照ください。
https://newspicks.com/topics/agri-biz/posts/16?ref=TOPIC_POST_MANAGEMENT_VIEW
「ホウレンソウ」消滅の危機、次に消えるのは「卵」か…国産野菜全体が陥いる深刻な事情と食糧危機の未来予想
小野 淳株式会社農天気 代表取締役農夫
農業の不安煽るのがお仕事の鈴木先生
ホウレンソウも卵もなくなりません。
生産が弱くなれば必ずそれを補う技術も人材も生まれてきます。
なぜなら、本当の危機が来れば技術を持っている農業者にしてみればチャンスでしかないから。
今はほとんどの農産物が余剰を生み出しながら市場との駆け引きで生産しているので難しさがあるだけ。
需要があればかなり伸び代はあります。
鈴木先生のトンデモ言説の検証はこちらが参考になります
https://agrifact.jp/specialfeature-examining-nobuhiro-suzukis-food-and-agriculture-discourse/
NORMAL
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