【衝撃】スノーピークが前年比99.9%減益でMBO実施へ
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アウトドア用品のいいところって、丈夫で長持ちするところのもあります。
元探検部員の私からして、大学時代に揃えたザック、コッヘル、シュラフなど
いまだに使っております(30年!)
キャンプブームの終焉というよりも、キャンプをちゃんとやる人はモノを大事にする、もしくは
ボロボロになるまで使い倒す
というマインドの人も多いと考えると一通り揃えたらしばらく買わないですよね。
あと、私もスノーピークは5人用テントを家族キャンプのために買いましたが
家族みんなでキャンプできるのってせいぜい子どもが小学生までで
そう言った大掛かりなキャンプ用品は買い足しよりは縮小方向、しかも少子化
そして中古市場へ流れ、新品は売れない。
というながれもあるのかもしれません。
注目のコメント
99.9%減益・今期予想・MBOの関係、そして開示姿勢について。
99.9%減益は本記事の見出しになったり、SNSなどでも話題になっている。
自分の見方は世の中とは少し違い、むしろ純損失にしなかったことに意味があると見ている。
①でコメントしたように、業績トレンドは1年以上前から逆回転の兆しがあった。売上成長率がマイナスに転じたのは2023Q1からだが、在庫回転日数では売上ピークだった2022Q3でも増加し、2022Q4に店舗減損したこともその兆候。アパレル・雑貨はブーム後に在庫含めて逆回転しやすく、社外取締役含めた経営者としても認識をしている点だと思う(していなかったら経営として極めてリスキー)。
そして、2023年度の減損は2022年度よりも小さい(8億円→4億円)。また在庫減損もすべき状態に見えるし、した方が利益V字回復もしやすい、がしていない。
さらに2024年度予想も、トレンド厳しく在庫減損していないのに、増収増益という、一種非現実的な数値。②でコメントした点だが、MBOのデューデリでこの数値を使って「実態より強気の予想にせざるを得なかった」のではないか。またもっと弱い数値を出せば、株価的にMBOが非現実的になり、それを避けたかったのではないか。
一方Bainとしては、もっと安く買える可能性をなぜ取らなかったか。MBO後の山井家の持ち分は45%。過半はベインが持ち、また純資産155億円なので、今期予想が達成できなかったら第三者割当とかで2/3以上を握り、グローバル展開した時にもっと価値があるといったシナリオも用意している?Bain→山井家で業績や持分、経営権に対してどういう条項があるかが気になる。
デリケートなタイミングでリスクを取ってまでやったというのが双方にとってポイントになりそう。
最後。本件の開示姿勢は、②でコメントしたが好きではない。説明会の非開催もだし、2/10に受諾したのに2/13決算発表して、MBOは2/20発表。そして権利確定日を過ぎた後の配当取り下げは、決算で売った人などの株主保護に反する。
①https://newspicks.com/news/9595904
②https://newspicks.com/news/9608775決算説明会は20日午後6時からオンラインで開催される予定でしたが、1時間半ほど前になって、Zoomで設定されていたウェビナーが突然キャンセルされました。もしやと思い待ち構えていると、立て続けに説明会中止のお知らせが。
MBOの方針については、発表前に海外メディアなどが報じていたので、当然説明会でもその話題になるだろうと思っていましたが、まさか説明会自体が中止になるとは思いませんでした。
40ページにわたる「MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ」には、MBO実施を決定するまでの経緯が事細かに書かれていましたが、やはり、山井社長の生の声でその理由や今後の方針について聞きたかったというのが正直なところです。
今後改めてそのような機会を設けていただくことに期待します。パタゴニアのようにいろいろなノイズに惑わされることなく自社の哲学を貫くために上場しないというオプションもアリと思います。スノーピークもそんなブランドに育ってほしいと思います。