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アングル:中国地方都市、財政ひっ迫で住宅購入補助金給付に支障
Reuters
Kenji A米系運用会社 シンガポールオフィス
中国の地方政府は当然通貨を発行できませんし、ルール上は債券の発行も出来ません。これを迂回する為にLGFVと呼ばれる地方政府傘下の子会社が債券を発行したり銀行借り入れで資金調達しますが、これも中央政府の監督下にある。地方政府の収入の大きな部分を占める土地売却収入が細るとキャッシュフローが途端に行き詰まる。 中国の中央政府と地方政府を合わせた債務は公式にはGDPの55%。これしか見ていない日本の識者は日本より全然低いと言います。でも実は地方政府傘下のLGFVはまた別にGDPの60%、中央政府傘下の国営企業はGDPの120%程度の債務を抱えています。全部ひっくるめると中国の政府部門の債務は235%程度と日本と同等レベルにあります。自国通貨建てなので破綻することはないんですが、借り入れとインフラ投資で経済成長するモデルはすでに限界に達している。 補助金どころか地方政府が発注したインフラ工事の代金支払いが滞る、しつこく請求しても総額の10%づつぐらいしか払われないなんて日常茶飯事となっています。日本で自治体が発注した道路工事の代金払えないとか聞かない。 あと中国では内装がない状態で物件を引き渡すことは一般的です。壁の塗装やエアコン、トイレなんかは購入者が自分で注文して設置するのが普通。
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