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イーサリアム(ETH)メインネット「The Merge」成功、PoSへアップグレード完了
落合 渉悟大阪大学 特任研究員(スマートコントラクト)
いやー、TheMerge、感慨深いです。
ETH2.0からproto-dankshardingと呼ばれるデータ保存領域の拡大が可能になり、Rollupと呼ばれるLayer-2技術が格段に安価になります。
DeFiもDAOもウォレットもエコシステムと体験が温まっていって、いくつかの用途で既存金融を全包囲で超える体験になることが予想されます。
また、Layer-1も大口参加者の利用が増えつつ、そこにCeFi(既存金融に依存したアセットのトークンや便利なプロトコル)が乗ってそっちはそっちで盛り上がると思われます。
非線形的な景色の変化に備えましょう。
NFTのロイヤリティ支払いは強制できるのか──任意制にしたマーケットプレイスにクリエーターが反発
落合 渉悟大阪大学 特任研究員(スマートコントラクト)
ERC721規格の派生であるERC2981規格にroyaltyInfo()関数があり、トークンIDごとに「誰にいくら支払うか」を設定できるという、トークンコントラクト単位にそれぞれ定義されるデータです。このデータを尊重するか否かは各マーケットプレイスの政治であり、今回はX2Y2というOpenSeaよりも分散化された仕様のNFTマーケットプレイスが「NFTアグリゲーターがこれからできるときにロイヤリティを選択性にしないといけないから」という理由で非採用にしています。クリエーターからするとたまったものではありませんし、有名NFTクリエーターのBeepleは「クリエーターがマーケットプレイスを作るか、まともなものを選ぶしかない」と述べています。
AMM型NFTマーケットプレイスのSudoswapもbonding curveが狂うことを理由にロイヤリティを捨てます。ひと波乱ありそうです。
"Network State"ーみんながまだ知らないWeb3の未来とは?
落合 渉悟大阪大学 特任研究員(スマートコントラクト)
The Network StateやNation3についてはアナーコキャピタリストによる選民思想的なユートピア論の域を出ないと評価しています。というのも、自由な個人のフリーライドを前提とし、国家にのみ可能な人権保護能力についての議論が故意の無知的に捨て置かれているからです。
子供を複数人教育機関に通わせている人々、土地に根ざした暮らしがアイデンティティになっている人々、年老いてその土地や家なくして生きていけない人々、そのような層には一切交わることのない便利で夢のような世界なわけですが、そのような都合のいい領域のみの議論が果たして公共論なのか……という基礎的なところから共通認識を積み上げていきたいところです。

【盲点】「パスワードレス」がWeb3を救う?
落合 渉悟大阪大学 特任研究員(スマートコントラクト)
マルチシグウォレットや多要素認証がEthereum2.0等と結びつくとガス代低下もあり、ユーザー体験上のブレイクスルーが期待されます。
現状はセキュリティアサンプションを妥協する形でユーザー体験を改善し、中身の区別がつかないユーザーを(故意の無知か未必の故意か)騙し、Axie等のような形で甚大なハッキング/事故を引き起こしています。
セキュリティを妥協せずにユーザー体験を改善することで持続的な規模拡大つながるため、注視すべき技術的分野でしょう。
Uniswap等のDeFiもガス代の低下の恩恵に預かります。その効率性は既存金融を脅かす面もあります。DeFiの手綱をひける既存金融は伸びるでしょう

カリスマVCが直言。「暗号資産は終わらない」6つの理由
落合 渉悟大阪大学 特任研究員(スマートコントラクト)
> はっきりさせておきたいのですが、アンドリーセン・ホロウィッツも、この流れに加担していましたよね。
このツッコミを入れてくれたのはインタビュアーに拍手したくなりました。そう、彼らは節操なく投資し、喧伝していた。極端なポジションからの発言であることに注意しなければなりません。
「Web3で格差は縮小する」ということですが、インセンティブメカニズムやトークンエアドロップなどの市場原理的な手法で格差が縮小するのであればピケティの『r > g』つまり「お金を転がしたほうが労働するより有利」という構造に反します。ここでの労働とはエアドロップをもらうために新興プロトコルを発見し、リスクを取り、資本を注入し、初期割当をもらうことになるのでしょうが、それもまた資本を持たねば参加できない仕組みです。この文脈における格差とは中位と上位の間の下剋上のことなのでしょうか?格差解消の文脈は、真の貧困について目を向けて語られるべきでしょう。
…と、またアンチのようなことを書いてしまいましたが、間違っていることは間違っていると言いたいのです。さて、建設的な話をすると、Web3の解釈をトークンインセンティブだけに閉じず、現実社会にスマートコントラクトの利点を適用できないか模索する多様性があってこそ、格差是正の話ができると思います。Web3もといスマートコントラクトが開花するのは、これからです。
ブロックチェーンに賭ける思想家の挑戦。「町内会DAO」実現するアプリ「Alga」とはなにか
落合 渉悟大阪大学 特任研究員(スマートコントラクト)
自治体未満の公共的な組織を束ねてスマートコントラクトによる提案管理によって機動的に国家と同等の公共サービスを提供しうるオープンソースプロジェクトのAlgaが解説されています。他のweb3プロジェクトと違い、トークンのプレミントはないのでBitcoinのように序盤は投機よりも参加を奨励する形になっています。よく勘違いされますが、「メタ国家」は政府を否定せず共存するものですし、利用者はシステムのすべてを知らずとも「役員と会計係が要らない便利な自治アプリ」として使うだけで気づいたらメタ国家のようなものが形成されるような類のものです。3年考えたのち、これが唯一の民主主義の改善のやり方かなと思い至りました。
触れるものが世に出るまで、もうしばらくお待ち下さい。
ステーブルコイン流通へ改正法、欧米に先駆け厳格規制
落合 渉悟大阪大学 特任研究員(スマートコントラクト)
1. USDCはmintに際してKYCが必要だが、流通に際して許可は不要
2. テザーをpermissionless型と呼ぶとテザー社が規制制裁対象になりうる側面からして許可されて存在できている性質が誤解されうる。また英語圏でもそのような用法はしない。
3. アルゴステーブルについて過剰担保型と過小 担保型でリスクファクタが全く異なるので解像度を上げて過剰担保型は積極的に規制緩和すべき(ただしソフトペグステーブルコインは仮想通貨の枠組みになりうるが、GMOコインのDAI取り扱いのように扱えば問題ない)
4. 銀行やノンバンク系決済事業者が仮想通貨交換業を持たずに参入できる競争環境が整っていくのは好感

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