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国立大法人化による負の影響最大…鈴鹿医療科学大が可視化した「研究力低下」
ニュースイッチ
古川 英光【やわらかサイエンティスト】 博士(理学)(1996年東工大 物理学専攻 博士課程修了)
私はどちらかというと失われた世代で、1991年に修士に進んでバブル崩壊、2004年に助教授になって国立大学法人化。失われた30年の中であがきながら進んできました。 最近になって、私よりも一回り若い世代が、若いうちから旧帝大の教授に着任し始めました。私にはできなかったことです。私はもうタイミングを逸したので、このまま地方大学の教授として、残りの期間を地方からの取り組みで、自分のペースで成果を上げていくような方向性を受け入れようと思います。 若手が旧帝大の教授になることは、その個人だけでなく、同じく成果を上げることが難しいと感じている他の若手研究者にとっても、希望や励みになるでしょう。彼らが可能性を見出し、挑戦し続けることの重要性を示す一例となるかもしれません。 そして今、円安で国力の低下が実感できるようになってきました。失われた30年の迷走の中で、競争させたり、取捨選択したりしてきたことで、結果的に多様な人材育成を怠ってきたのではないでしょうか。 今後、どのような施策が良いはわかりませんが、若い世代の人材育成に投資することで、日本の得意とする基礎研究、ものづくりやコンテンツ産業を強化するのが良いと思います。それにより国際的な研究競争力や産業競争力を高めることが、結局は国力の増強、復活につながると思います。
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