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プライベートエクイティーが出口戦略探し、3.2兆ドルを解き放て
赤井 厚雄株式会社ナウキャスト 取締役会長
この記事では外部環境の変化にPEファンドが翻弄され、悩まされているという風な書かれ方をされているように感じるが、実は今の状況は多分にPEファンド自体が招いたものであるということを指摘しなければならない。これはスタートアップに投資をするVCのようなPEファンドだけでなく、かつてはサブプライムローンの証券化商品に投資するファンドや、商業不動産に投資する不動産投資信託(REIT)や不動産PEファンドでも同じこと。ファンドへの資金流入が増えると、投資基準が甘くなり、それがファンドのパフォーマンス悪化を招き、市場環境の悪化につながるという現象が起こる。それを「外部環境」の変化と見るか「自ら蒔いた種」と見るかは意見が分かれると思うが、実体経済はそこから被害をこうむる。歴史の中で幾度も繰り返される、その仕組みを忘れてはいけません。
【ミニ教養】日本人は働かない、という新事実
赤井 厚雄株式会社ナウキャスト 取締役会長
「働き方改革」とか「格差是正」などという言葉を日本ほど毎日耳にし、目にする先進国は他にないと思う。そうして社会が緩くなっている中で、日本人が働かなくなっているというのが現実で、長期にわたって続いたデフレの外部不経済だというのが私の見方です。経済の全体としての成長が止まると、労働環境を改善したり、労働者の賃金を平準化して不満が爆発しないようにする、というのは為政者がよくやるごまかしです。しかし、これからようやくこの国でもインフレが始まり、経済が緩やかに成長し始めると、トップ層のビジネスマンの賃金は上昇する。それをデフレの時代のように「格差が拡大している」と騒ぐ人たちが必ず出てくる。そういう意見に迎合すると、経済の成長は止まる、と思う。
この記事のような比較をするならば、平均値で見るのでなく、例えば各国において年収でトップ10%層の労働時間がどうなっているか比較してみたら面白いと思う。
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