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AI向け省エネ半導体の開発促進 経産省、データ拠点を地方分散
共同通信
Yamaguchi Yohei某コンサル / 元・PTA会長 / 松坂世代 IT職
太陽光を除けば発電容量は発電所の規模により1日でほぼ一定です。ほぼ全ての国で昼間の電力が大きく夜間の人が活動しなくなる時間帯は電力が余るので火力発電など調整しやすい電源を使うか日本のように恵まれた地形では揚水発電などでエネルギーを溜めます(米国では巨大コンクリートブロックによる位置エネルギー発電も研究されています)。 データセンターの電力消費も基本は昼間が大きいです。そのため夜間の余剰電力を安く使うコンセプトとしてフォローザ・ムーン・データセンターがあります。ただし昼の大陸から夜の大陸と通信するには地平面上の直線距離で1万kmかそれ以上は離れることになりケーブル長だとよっと遠くになり遅延にシビアな用途では使いにくくもあります。光の速度は秒速で地球7周半ですが0.01秒では地球の裏まで行けません。そうするとやはり時差のない近所のデータセンターを使うしかなく最大電力消費量が増えれば発電所建築を余儀なくされることになります。それでもchatGPTのPTの部分のようにあらかじめ基礎的な部分をAIに学習させる用途はリアルタイムでなくても良くしかも長時間にわたり膨大な処理をさせることになりますのでその用途ではフォローザ・ムーン型は良いと思います。それ以外にも北欧のどこかの国がアイルランドあたりでデータセンターの誘致に力を入れた反動で消費電力の増大が無視できなくなり規制を強めたり排熱でお湯を沸かして温泉施設を作るなど共存の道が模索されていますしMicrosoftなどはそもそもサーバー機器を詰めたコンテナを海に沈めてしまうなどユニークな冷却対策に取り組んでいます。日本では京や富岳もそうだったかと記憶していますが絶縁液体による液浸冷却のノウハウがあるようです。一般企業では石狩で雪冷や排熱利用に取り組むさくらインターネットやコンテナで先行したIIJなどもおもしろいですね。IT業界の中でもあまり知られていない世界なだけにデジ田での北海道九州その他の地方型データセンター推進と合わせてチェックしておきたいテーマです。
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