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止まらない円安 実は「円弱」 日本は“後進国”に転落か 国力低下の現実とは【報道1930】
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
産業の国際競争力があった時代の日本なら、円安で輸出が強力に増えて景気回復の起点になりました。しかし、空洞化でもはや輸出は伸びません。頼りはインバウンドだけです。そのインバウンドも人手不足と混雑でほぼ限界に達しました。この結果、円安でも日本の貿易赤字が増加しています。逆に円安でインフレの再加速などマイナスが目立つようになりました。円安を止める手段は介入か利上げしかない。介入は米国の理解が得られない。となると通貨安を止めるための手段は、景気を犠牲にしてでも、利上げしかない。この構図、正に新興国です。輸出産業の再興が急務で、その意味ではTSMCの誘致は正しいと思います。
日本企業の政策保有株「原則ゼロに」、世界の投資家団体が提言
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
金融庁は、ビッグモーターと損保の不祥事について、株式持ち合いが馴れ合いの温床となった、従って、原則としてゼロまで持ち合いを解消するよう要請しました。金融庁は、全上場企業のガバナンスを管轄しています。持ち合い解消は時間の問題だと思います。世界を見渡しても、持ち合いに本当にプラスの効果があるのなら、世界中がやっているはずです。収益性が低く経営不振な企業が多い日本でだけ広く行われているということは、普通に考えて問題があるということだと思います。日本ではガバナンス改革が進み社外取締役が増加しました。しかし、誰も弊害を指摘しないのか不思議です。
もはや「値上げ=タブー」ではない? 正常化しつつある日本の景気のためにできること
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
インフレで起こると、債務者が得をする反面、債権者は損をします。債務者の典型例が約1200兆円の債務を抱える政府です。逆に預金者(銀行への債権者)、国債保有者は損をしています。これがインフレ税と呼ばれるものです。経済学者ケインズは「金利生活者の安楽死」と呼んで、ある程度のインフレで金利生活する人に実質的な負担させないと、経済は好循環に入らないと説きました。とはいえ今、高齢者層には昔の景気が悪いデフレの時代に昔に戻してほしいという人が増えています。年金の増加率はインフレ率より原則として0.9%低い、預金もインフレで目減りするからです。こういう層にも配慮しつつ、物価と賃金の好循環を実現しなければなりません。
【実例】AIが「金融マン」の仕事を奪い始めた
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
AI関連の株価が最近大崩れしています。原因は、AIを使うと革命的にコスト削減になる、革新的なクリエイトが生まれる、といったイメージが崩れて来たことです。実は、本当にこれらを実現した企業はほとんどありません。こうして懐疑心が膨らんで株価が崩れているのです。生成AIで作った夜の東京を歩く女性という動画が話題になりましたが、使い道ありますかね?もう10年も前にグーグルのAIが猫を識別できるようになったと話題になりました。革命的だと評価されましたが、結局はこれも使い道なかったと思います。生成AIによる成果の具体的は実績の数学を早く見たいですね。
国債買い入れ変化に身構える市場、円安と需給逼迫で日銀動くか
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
通貨安を止めるために利上げする、これは経常収支が赤字体質の新興国で良く起こることです。はっきり言って最悪のシナリオです。日本は経常収支はまだ黒字ですが、貿易収支は大幅な赤字基調で、このまま人口減少が続いたら、赤字になるのは時間の問題です。そうなるまでにまだ時間的猶予はあるので、この円安を利用して輸出振興を図るべきです。TSMCや外資のデータセンターが日本に巨額の投資をしており、良い方向には向かっています。ただ、これらは成果が出るまでに長い時間がかかります。今年の秋にはTSMC熊本工場で半導体の量産が始まり、輸出が始まると思います。
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