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ユーグレナ、バイオ燃料まだ着火せず 稼ぎ頭は「青汁」 - 日本経済新聞
日本経済新聞
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
ユーグレナ社が計画しているマレーシアでのバイオ燃料プロジェクトはマレーシアの国営石油会社であるペトロナスとイタリアの石油会社であるENIとの協業によるものとされています。この両者は共に売上が数十兆円におよぶ超巨大企業、且つこれまで長年燃料製造を行ってきた実績があります。ユーグレナ社がここに出資参画できればすごいことですが、彼らのユーグレナ社に対する期待は原料と考えられます。同プラントは動植物性油脂を原料とするHEFAという技術を用いると発表しています。HEFAといえば廃食用油が有名な原料ですが、廃食用油は世界中で争奪戦となっている上にプラントで必要とする量が65万トンと巨大なため、実際には原料のマジョリティはパーム油(マレーシアは世界有数のパーム油生産国)などになるのではと推測します。これに対しユーグレナ社が優位性を持って供給できる可能性があるのは微細藻類より抽出する藻油と呼ばれる油脂ですが、現状様々な課題があるとされ量産化には至っていません。ユーグレナ社が出資出来るか否か、出資できたとしてある程度の比率を維持できるかはパートナー2社のユーグレナ社に対する原料供給の期待値が反映されるものと思います。
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NewsPicks編集部
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