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日銀無風シナリオ、円高歯止めで日本株の上昇要因に-試される逆相関
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
「行き過ぎた円高に歯止めがかかり」 (@@
IMFは日本人が外国に行って感じる物価と外国人が日本に来て感じる物価が同じになる相場を1ドル90円程度と見ています。そこまで円高でないにせよ、110円くらいまでが限度でしょう。
かつてそのレンジにあったドル円が異次元緩和という名の円の毀損策でじわじわ安くなり、今でも先進諸国の物価は日本人にとって高すぎる。要は行き過ぎた円安状態にあるわけですが、その程度まで戻したに過ぎない円高を「行き過ぎた円高」と呼ばざるを得ない日本の姿がかつて“見下した”途上国と重なって、なんとも寂しい限りです。異次元の円の毀損策の結果です ( ; ; )
【図解】「移民大国ニッポン」が知らぬ間に現実となっていた
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
移民の受け入れは自民党の支持層の岩盤保守派に絶対受け入れられないところなので技能実習制度を特定技能制度に変えるなどして対応していますが、これは実体的に移民の解禁でしょう、たぶん。今年の年金財政検証で数十年後には日本の労働力の1割が外国人になるという絵を描いて所得代替率が50%を下回るのを防いだことにもその姿が現れているように感じます。
移民受け入れの是非はともかく、岩盤保守層に気を遣って正面から議論することを避けてなし崩し的に進めると、後で大変なことになりそうで心配です。今の日本の賃金水準じゃ、質の高い人材の受け入れは難しそうですし。 (・_・;
わずかな年金で老後の生活費賄えず、70歳過ぎても働く日本人が増加
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
「高齢者の暮らしを支援するためにやるべきことがもっとある」 (@@。
そりゃそうかも知れませんけれど、団塊の世代の数年前より上の高齢者に関して見れば、収めた年金保険料よりずいぶん大きな年金を受け取っている筈で、それを担う現役世代に大いに感謝すべきであるような気がします。高齢者の暮らしの支援が現役世代の負担を更に増すことになれば、今の現役世代の未来が心配です。
「65-69歳と70-74歳の日本人男性の労働参加率が上がっており、70-74歳については23年に43.3%と、20年前の29.8%から上昇した。米国は22.4%、OECD平均では17.3%だった」とありますが、65歳以上の労働参加率は日本が25.84%、2位の米国が19.20%で日本が圧倒的に高く、OECD38か国の中でも日本が2番目です(ILO調べ、2022年)。高齢になっても働かなきゃならないのが日本人の宿命だとしたら寂しいことではありますが、自助を前提とした自律自尊が人生のあるべき姿じゃないのかな・・・ 自ら老後に備えることをしてこなかったとしたら、働いて現役世代に負担を掛けぬようにするほかなさそうな気がします (・・;ウーン
かく言うわたくしも、今なお働いている高齢者の一人です f(^^;
日本、UAEとEPA交渉へ 自動車輸出、投資拡大
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
中東とオーストラリアからエネルギー資源を輸入して貿易赤字を出し、米国向けの黒字でそれを埋めて貿易収支を均衡させているのが日本の構図です。UAEに限れば6兆3千億円輸入して1兆2千億円の輸出です(2022年度)。
貿易赤字を損と見なすトランプ氏が大統領になれば、日本の巨額の対米黒字を問題視するのはたぶん、必然の流れでしょう。故安倍総理は1期目のトランプ大統領と蜜月関係を築いて圧力をそれなりに躱されましたが、次はそれも難しそう。今のうちに少しでも中東での赤字額を減らしておくに越したことはありません。
日本側は農業と畜産業を高関税で守る代わりに工業品の関税をゼロにする、相手国には工業品の関税を残すことを認める、というのが故安倍総理が熱心に進めて米国と一旦は合意したTPP以前の日本の貿易交渉ですが、UAEにはさしたる農業がないので日本側で農業団体の抵抗が起きることは少なそう。ただ、原油の輸入関税はゼロなので、何を土産に日本はUAEと交渉するものか。ちょっぴり気にならないでもありません。知ってる人がいたら教えて欲しい。好ましい結果になると良いですね (^^)/~~~フレ!
岸田政権の経済政策「49点」 アベノミクスより低く 企業アンケ
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
三本の矢(大胆な金融緩和、機動的な財政支出の拡大、民間投資を喚起する成長戦略)を掲げた故安倍総理は就任早々公共事業を大きく積み上げ、黒田バズーカと呼ばれる極端な追加金融緩和を打ち出しました。これで一気に円安が進んで株価が大きく上がり、お金持ちが一斉にお金を使ってリーマンショックから東日本大震災後に続く停滞ムードが打ち破られました。公共事業は毎年増やせませんし、2度打ち出した黒田バズーカもそれ以上繰り返すと本当にバブルになりますから共に打ち止めになり、この2本の矢が切れたところで日本は一旦停滞気味になりました。そのタイミングで消費税が増税されたので停滞の原因が全て消費増税に押し付けられましたが、実際には最初に打ち出した第一の矢と第二の矢のカンフル効果が切れた影響が大きかったように感じます。それが証拠に、故安倍総理はこのあたりを境に当初の三本の矢を引っ込め、二つ目の三本の矢(希望を生み出す強い経済、夢を紡ぐ子育て支援、安心につながる社会保障)に切り替え、それもまもなく使われなくなりました。おそらく、最初の第一の矢と第二の矢のカンフル効果が切れ、これを追加し続けることの限界を認識していらっしゃったのだろうと思います。
その直後、世界経済が好調になって2016年ころから輸出が大きく伸び始め、落ち込みの反動と合わせて後半の成長が始まって、金融緩和と財政支出のカンフル効果に支えられた前半、世界経済の好調に支えられた後半を合わせるとアベノミクスの長い成長局面になったのです。米中貿易摩擦が激しくなって再び停滞気味になったところを新型コロナウイルスが起きて一気に経済が沈み込み、その中で故安倍総理は退任されました。
その後を受け継いだ岸田総理は分配重視を先ずは打ち出されましたが、需要を作る金融緩和と財政支出、ビジネス環境を改善して供給力を高める構造改革(≒成長戦略)と異なり、分配で経済を成長させるには迂遠な道のりが必要で、インパクトが弱かった。結構批判も出て次第に構造改革的なものにトーンをシフトさせ、財政支出も安倍政権もかくやと思うほど増やされましたが、折からのコロナ禍で経済は落ち込み、アベノミクスの負の遺産である円安とインフレで実質所得が落ち込み、国民のいらいらが募った印象です。アベノミクスが生んだ灰色のサイの退治に乗り出した功績は評価されて然るべしだと思いはしますけどね (・・;
9月の米利下げ、市場の予想は50bpに傾く-小売売上高発表後も
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
米国の実質金利が中立金利(景気をふかしも冷やしもしない金利)を大きく超えているのは確かでしょうが、インフレ率は目標よりまだ高く、労働市場も必ずしも弱いとばかりは言えません。直近の売上高も予想を超えて順調である由です。金融政策の効果は遅れて出るので手遅れになる前に下げるにしても、0.25%がせいぜいだろうとは思いますけれど・・・ インフレの兆候を甘く見て利上げが遅れて強烈なインフレと批判を招いただけに、今度は思い切って早めに0.5%、といった判断をすることも皆無じゃないでしょうけれど、さてどんなことになるのやら。投機的な思惑が働く市場の期待はバイアスがかかりがちですからね。 f(^^;
「若者のディズニー離れは“料金が高い”から」説は、本当か
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
「 『貧しい若者や子どもがディズニーに行けない』というのは、オリエンタルランドが対処する問題ではなくて本来、政治が解決しなければいけない問題」 (@@。
日本のディズニーランドの価格はいまじゃ世界で一番安いとされていますから、いかに人件費が安くなったとはいえ、行けない理由をパスポートの高さに求めるのは筋違い、というのはその通りだろうと思います。そもそも若者の絶対数が減っているというのもその通りだろうなと納得です。さはさりながら・・・
誕生日がミッキーマウスと同じでミッキーマウスマーチをテーマソングと自称している私は、フロリダのオランドにマジックキングダムが出来て未だ周囲が赤土だったころ初めて訪れて、東京に開業した直後にも行きました。爾来何度も行きましたけど、値段を考えると次第に足が遠のいて、”蛮勇を振るって”最後に行ったのは、アルコール飲料無しが定番だったパーク内で飲めるようになった赤ワインと、開業直後の美女と野獣のアトラクションに惹かれて行ったコロナ渦中が最後だったかな。
アナとエルザのフローズンジャーニーを見に行きたいけれど、かかる費用を考えて二の足を踏んでいるところです。オランドのディズニーワールドに行くと高齢カップルが沢山いるけれど、日本のディズニーランドはいまでは外国人が多いとか。世界で一番安いとされるディズニーランドさえ、老いも若きも含め、日本人には高すぎるのは確かでしょう。構造改革を怠って日本で活動する企業が衰退し、強烈な円安が追い打ちをかけて一人当たり所得が大きく落ちた結果です。政治の貧困の結果です!
ン? すべてを政治の貧困に押し付ける風潮は半世紀も前のサザエさんの四コマ漫画にもあったけど、今こそ本気でなんとかする必要があるかもね f(^^;
基準地価上昇率、バブル以降最大 地方圏も2年連続プラス
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
「いずれも上昇率は、バブル経済崩壊で大きく下落した1992年以降で最大」 とはいえ東京都区部の上昇率は平均5%程度でしょう。私なんぞにゃ手が出せない価格であるのは確かですが、物価も上がっていますからね・・・
それがどうした、と言われそうですが、1985年から1989年末にかけてのバブルの最中の東京都区部の土地の値上がり率は毎年10%~60%に達するほどの激しさで、今の上昇率とは比べようもありません。こういう記事を目にすると、当時のバブルが如何に激しかったかをあらためて感じます。
あの時はバブル崩壊で遠からずして5年間の上昇分が吹き飛びましたけど、今回は何が起きるのか。遠い昔の思い出です f(^^;
ヘッジファンド、円の行方で意見分かれる-日米の金融政策決定前に
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
「今週の金融政策決定を前に利益確定の売りを出す短期資金もあれば、米当局による大幅な利下げを予想して円買いポジションを増やす動きもある」 (@@。
日銀が9月に利上げすると見る向きは今のところかなり少なそうで、CMEのFedWatchツールによればFRBが9月に0.5%利下げすると向きは67%、0.25%利下げする向きが33%です。日銀が利上げすれば円の魅力が高まって円高方向、FRBが利下げすればドルの魅力が下がってドル安方向、つまり金利差が縮まるのでいずれにしても円高方向になるわけですが、上記の変化は既に足元で起きた円高に織り込まれていますから、勝負は上記予測を超えて円の金利が上がるかドルの金利が下がる(or上がる)かです。
日銀とFEDの内部者でない限り予測を超えて金利差が縮まるか広がるかは神のみぞ知るですから、予測の方向が割れるのは当然です。ドル円は140円台でもあるべき購買力よりかなり安くて不安定。言えるのは、金利の動きが今の予測から乖離した時の影響は大きそうということくらいじゃないのかな・・・ (^^;
企業は好業績でも、日本の景気が良くならない意外な理由「海外で儲けた企業の内部留保はもはや日本に戻ってこない」
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
「直接投資収益はそのまま国内にとどまるわけではない」 (@@。
かつて、経済規模の指標はGNPでした。ところが今ではGDPを使うのが普通です。GNPは国民が海外で生み出した価値を含めるのに対し、GDPは国内で生み出した価値に限ります。国際機関が基準を変えた理由は明確で、企業が世界に飛び出す時代になって、海外で生んだ価値は国内で働く人の豊かさに繋がらず、国内で生み出す富だけが国民を富ますと気づいたからでした。
日本より豊かで賃金が高い北米にも欧州にも日本の企業が大量に進出して現地で生産しています。日本のすぐ隣にある韓国にも出ています。賃金が低いアジア諸国には星の数ほど行っている。日本の企業が諸外国で投資して現地の潜在成長力を高め現地のGDPを増やすのに貢献しているのに、今なお世界第4位の経済規模を持つ日本に本気で進出して生産する外国企業はありません。TSMCが熊本に進出して現地の景気が盛り上がっていますが、あれは政府が1兆2千億円も払って儲けさせてやるから来ただけで、そうでもしなければ誰も日本で生産しようとしないのです。これでは日本の潜在成長率が高まらず、GDPが増えないのも当然です。
この構図を変えることができるのは生産サイド、つまり日本のビジネス環境を変える構造改革だけで、政府と日銀が財政支出と金融緩和で如何に需要をつくろうと、一時凌ぎの景気対策にしかなりません。それを延々と、しかも大規模に続けたのが財政支出(第二の矢)を異次元緩和(第一の矢)で支えたアベノミクスです。
とはいえ、すべてが故安倍総理の責任とは言えません。第三の矢にあった雇用規制の見直しは残業代ゼロ法案、首切り自由化法案とレッテルを貼られて葬り去られ、フランス並みに下げた法人税率も大企業を優遇して庶民を消費増税で虐めると批判されて外形標準課税を強化するなどして実効を伴わず、農産物の高関税と引き換えに不利な立場に置かれた工業製品を救うTPPも、肝心かなめの米国が政権交代で離脱して殆ど無に帰した形です。抵抗にあわずもう少し早く合意が成立していれば、日本の貿易環境は改善していたに違いありません。
故安倍総理の第三の矢を潰した責任の一端は、野党、メディア、利権団体等々にもあるはずです。こうした雰囲気がこの先も続くなら、残念ながら我が国の更なる衰退は避けがたいような気がします。
米イールドカーブに景気後退のサイン、信じるべき?
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
昨年6月ころ、主要10通貨のうち日本円を除くすべてが逆イールドになった時期がありました。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72178300T20C23A6ENG000/
今の時点で長短金利が逆転しているのはユーロ(ドイツ)、スイス、カナダ、オーストラリア、ノルウェーで、米国、英国、ニュージーランド、スエーデンは逆イールドが解消しています。
逆イールドが解消するのが景気後退のサインなら、逆イールドが起きなかった日本だけが好調のはずですが、とてもそんな具合には思えません。逆イールドも原因次第といったところでしょう、たぶん (^^;
【新潮流】今、「普通の親子」が日本を離れ始めている
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
かつて、理数系はもとより自国語の読解力でも日本の子供がアジアのトップになるのが当たり前の時代がありました。算数・数学が必ずしも得意でなかった私でさえ、アメリカのビジネススクールに行ったとき、日本人なら数学は得意だろうと言われたものでした。
ところが英語となると、日本人がアジアで一番下手というのが通り相場でありました。 その当時、自負と自嘲を込めて流されていた言説は「世界に冠たる企業を沢山持って経済力がある日本国民は日本語だけで豊かになれる。他のアジア諸国は英語が話せないと高い給料の職に就けないから英語に熱心」というものでした。
ところがゆとり教育等を経て刻苦勉励の精神を失って、理数でも国語の読解力でも他のアジア諸国に後れを取ることが多くなり、逆に英語を学ぶことには熱心です。英語ができるようになるのも世界を知るのも良いことですが、素直に喜べない気持ちも残ります f(^^;
トランプ前大統領また暗殺未遂か 無事、銃所持の男を拘束
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
「民主党のバイデン大統領とハリス副大統領は事件の報告を受けた。トランプ氏が無事だったことに『安堵した』」 (@@。
冗談ごとにできるような話ではないですが、この期に及んで共和党の大統領候補が変わることになったら一体だれが出て来るものか。それこそ大変な騒ぎになりそうですね・・・ 憲法が銃の保有を保証する米国、しかも銃規制が比較的緩やかとされるフロリダ州ですが、流石に自動小銃となると普通は保有できぬはず。規制が厳しい故に油断が生じたか、銃で元首相が暗殺された日本の事象も悲劇ですけれど、銃規制に反対の立場をとるトランプ氏が選挙期間中に2度も狙われる米国も恐ろしい。銃犯罪率が全米一と言われたこともある隣のジョージア州アトランタ市に住んだこともあるゆえに、銃が身の回りにある怖さを感じます。大統領選の行方にどんな影響が出るものか (・・;
ふるさと納税「トップランナー」異変 都市部の寄付額増、構図も変化
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
「対照的に寄付額を伸ばしつつあるのが都市部」 (@@。
ふるさと納税で流出した地方税の75%は国からの補填金で埋められますが、地方交付金を受けていない自治体はその埒外で「前年度比85%増の名古屋市、同5%増の京都市、初めて返礼品を導入した東京都新宿区」などは不交付団体です。金額が少ないうちは鷹揚に構えていられましたが、ここまで金額が膨らむと、背に腹は代えられぬといったところでしょう。
都市部が競争に参入すると地方創生といった名目も怪しいものになって来て、ふるさと納税が2000円払えば税金が商品に化ける通販サイトに堕したことは明らかです。しかも、納税額が大きい高所得者ほどたくさんの”買い物”ができますから、ふるさと納税は消費税が尻尾を巻いて逃げ出すほどの逆進性を持っています。
税収不足で社会保険料を増額する、増税するといったことをする傍ら、集めた税金をこんな形でばら撒いて良いものか。早々にやめるべき制度であるように思いますけれど、既にあちこちに既得権益が出来てやめられない。既得権益の擁護に税金を使って衰退していく日本を象徴する制度の一つであるような気がします (・・;
早期リタイア希望の20~30代男性、7年間で「倍増」 その背景は?
辛坊 正記(株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)
勤勉であることの価値を戦前の教育で徹底的に叩き込まれた世代が復興の意欲に燃えて戦後の焼け野原の中で立ち上がり、日に夜を次いで学び働き新たな価値を生み出して築いたのが一時は一人当たりGDP で米国を抜くほどになった日本の豊かさです。少なくとも激烈な競争に晒された団塊の世代くらいまでは、親の背中を見てそうした価値観を持っていたように思います。
豊かさに慣れた日本国民は次第に政府への依存心を強め、それに迎合する政治家とメディアが働き方改革ならぬ働かない改革の風潮を強めているように感じないでもありません。ゆとり教育、週休3日、休日日数の増加、といったことには熱心ですが、本気で学び働くことの意義を教えられる機会は乏しくなっているんじゃないのかな・・・ 化石世代のオジイの戯言と一笑に付されるかもしれませんけれど、なんとなく危ういものを感じる昨今です (・・;
NORMAL
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