ホーム
49フォロー
8708フォロワー
「不快すぎる」「ドン引きした」Appleペシャンコ広告に批判殺到…日本人ばかりが怒り心頭なワケ - 今週もナナメに考えた 鈴木貴博
荒井 太一森・濱田松本法律事務所 パートナー 弁護士
こちらのCMですが、日本特有の怒りではなく、世界的な批判が起きており、アップルも謝罪するに至っています。なので、「日本人ばかり」が怒り心頭というわけではないようです。
もっとも、日本では「もったいない」という言葉に象徴される感覚が広く浸透していることは確かだと思います。この点、アメリカの社会心理学者、ジョナサンハイトは、道徳基盤論によれば、人の道徳観は①可哀想、②自由、③フェアネス、④忠誠、⑤秩序、⑥神聖の4つによって構成されており、これはおおむね人類共通であるものの、人によってどの道徳観を重視するかは異なっており、その組み合わせによって党派性も分類できるとの説明がなされています。この説明自体非常に刺激的であり、是非その著書「社会はなぜ左と右に分かれるのか」も読んでいただきたいのですが、それはともかく、個人的には、日本では一般的な「もったいない」という感覚が、この道徳基盤理論の6つのいずれにも該当しないような気がしており、長年疑問に思っています。
道徳基盤理論で表現されている6つのどれかを刺激しているのか(たとえばアニミズム的な「神聖」トリガーかもしれません)、それとも違う道徳観が存在するのか、非常に興味深いと思っています。
「競合への転職禁止」を違法とする米国の新規則、賃金上昇や事業創出に高まる期待
荒井 太一森・濱田松本法律事務所 パートナー 弁護士
これ、なかなかなインパクトになりますね。
競業避止の動機にはいくつかありますが、最も大きいものは機密情報流出の防止だと思います。しかし、実際には情報が流れたかどうかを外観から判断することは難しいので、言わば情報の制度的保障として、外観からでも判断できる競合会社への転職の有無をメルクマールにしている、という側面があるように思います。
こうした競業避止が課せなくなれば、企業にとっては情報流出のリスクが高まることにもなりますので、なかなか頭を悩ませることになりそうです。
もっとも、広すぎる競業避止義務が雇用の流動性を阻害し、ひいては経済の活性化を妨げているという側面もあるでしょうから、よりクリアでフェアな基準が望まれます。
NORMAL
投稿したコメント