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アマゾン、処方薬ネット提供開始 薬局2500店舗と連携
共同通信
山田 悠史マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー
オンライン診療とオンライン処方はセットで考えられがちですが、オンライン処方が当たり前となった地域で医療をする立場からは、実際のところ両者を別に考える人も多く、オンライン処方箋はオンライン診療の拡散には必ずしも貢献しない可能性があります。 今回の改正のように、対面診療後の処方をオンラインに切り替える人が今後大きな部分を占める可能性もあります。実際、私個人も患者として対面診療とオンライン処方の組み合わせを使っています。また、高齢者診療にあたり、そのような患者さんを多く経験しています。診察はあくまで対面が良いが処方はオンラインで配送が良いという層も一定数いるのではないでしょうか。 オンライン処方箋のダウンサイドは、小回りがきかず、急な変更やトラブルへの対応が悪くなる傾向にあることでしょう。地元の薬局なら容易に対応できたような問題でも、オンライン上ではプロセスがブラックボックス化しやすくなり、責任の所在も分かりにくいため、トラブル対応が悪化したり遅くなる可能性があります。このため、どれだけオンライン処方箋が広がってもローカルの薬局のニーズがなくなるとは考えにくく、両者をうまく使い分ける必要が出てくる可能性が高いと思います。
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豆乳類、生産量「20年で8倍」の要因は? 健康志向で売れ筋も変化
毎日新聞
なぜ全国1位だった沖縄県民の平均寿命は短くなったのか…和田秀樹が指摘する脂肪と健康の意外な関係
PRESIDENT Online
山田 悠史マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー
基本的には著者ではなく記事単位で判断してコメントをしている私ですが、流石にこれだけ繰り返されてしまえば、この記事の著者は著者単位で読まなくてよいと言っていい段階にあると思います。実際に多くは読んでいただきたくないので、コメント依頼をいただいても、わざとコメントもしていません。 国外のエビデンスを持ち出して、国内では当てはまらないと主張し、自論を展開して、まるで根拠に基づく正しい主張のように見せる、比較的典型的な手法を用いた誤情報です。 コレステロールを低下させる健康への効果は、日本人でもMEGA Studyなどで同様に示されており、総死亡、すなわち原因を問わない死亡にも減少が見られています。こう言った点にも言及しなければフェアな記事とは言えませんが、自論をサポートできる研究だけが紹介されています。 はじめは論文をもとに語ったようでいて、後半戦は、コレステロールを下げることで、免疫力が下がり、がんが増えと書かれるものの根拠は示さないところがミソかもしれません。読んで納得してしまった方は内容を忘れてください。この記事から何かの大切さを感じてはいけません。Pickもされないことを強くオススメします。
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米、アルツハイマー薬を承認 「ドナネマブ」、日本で申請中
共同通信
山田 悠史マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー
先にレカネマブが承認されていますので、既定路線かとは思います。 プラセボと比較して、ドナネマブで治療された臨床試験の参加者は、病気が悪化するリスクが39%低かったと報告されています。 楽観的に捉えれば、先行して承認されたレカネマブと同様、アミロイドベータに対する投薬で認知症の進行をゆっくりにできることが繰り返し示されたと言えます。 悲観的な言い方をすれば、同種の薬剤の効果は、進行を遅くするだけで、認知症を改善することは期待できない現実を繰り返し知らされたとも言えるかもしれません。 レカネマブよりも良好な数字が報告されており、レカネマブよりも好まれる選択肢になる可能性が高いと思います。しかし、実際には試験で対象となった患者が異なり、数字だけでその効果を比較することはできません。 また、今回のドナネマブでも投薬と関連した死亡が複数報告されています。少なくとも2人は薬剤のよく知られた副作用である脳のむくみや出血が原因で死亡したと判断されています。 また、過去の同種薬剤では長期投与により逆に脳の萎縮が進行する可能性も指摘されています。そうなると、長期成績は投与した方が悪いという可能性も残されます。まだ曇り空がスッキリ晴れたという状況ではないという捉え方をする必要がありそうです。
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手足口病の患者数が全国で「警報レベル」 13週連続で増加
TBS NEWS DIG
山田 悠史マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー
手足口病は、エンテロウィルスという仲間のウィルスによる感染症です。子供に流行しがちですが、大人にも感染します。鼻水や唾液、便などを介して感染が広がりますので、感染予防のためには手洗いと自宅の清潔が非常に大切です。感染は症状出現からはじめの1週間が起こりやすいので、ご家族が感染したら、この時期は特に注意が必要です。 症状として、読んで字のごとく、手、足、口の中に赤いボツボツが出たり、水ぶくれができたりします。痛みを出すことも多く、口にできると喉の痛みが出て何かを飲み込むのが辛いというような症状が出ます。また、高い熱が出ることもあります。手足口病と言いますが、手、足、口全てに症状が揃わないことも多いです。 特別な治療は要さず、通常2-3日をピークに症状は良くなっていきます。痛みや熱に対しては、アセトアミノフェン(カロナール)やイブプロフェン(イブ)と言った薬で症状を和らげることができます。しかし、お子さんに同じく解熱剤のアスピリンを投与すると、Reye症候群という重大な病気を引き起こす可能性が指摘されており、アスピリンは避けた方が良いとされています。 お子さんに喉の痛みが強く、ご飯が取れない状態が続いたら、ぜひ病院を受診させてください。
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