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全住民対象に新ワクチン オミクロン対応10月から
共同通信
山田 悠史マウントサイナイ大学病院 米国内科専門医
米国では、9月からオミクロン対応ワクチンの使用が開始となる見込みがアナウンスされており、現在3回接種まで受けた人には、このオミクロン対応ワクチンが4回目として用いられる計画です。日本は1ヶ月遅れとなるようですので、このタイムラグの短さだけでも「変化」なのではないでしょうか。 ただし、「オミクロン対応」とは言っても、現実に用いられるのは、現在流行中のBA.5に対応したワクチンではなく、「BA.1に対するワクチン」となります。それでも十分早いとは思いますが、「BA.1流行中にワクチン開発が始まる→ワクチン完成→臨床試験終了」の流れの中で、その時には流行のウイルスがBA.5になっているというイタチごっこになってしまっています。 それでもなお、BA.1対応ワクチンがBA.4やBA.5に対する抗体を十分増加させていたということを根拠に、このワクチンが使用を開始されることになります。 さらなるゲームチェンジャーの可能性を秘めているのは、変異によらずに対応可能ないわゆるユニバーサルワクチンや、粘膜での免疫を強化して感染予防効果を高めると期待される経鼻ワクチンですが、これらについては今のところ臨床試験が完了したものはなく、今後の研究結果待ちということになります。 ファイザーのオミクロン対応ワクチンが発表された際のプレスリリース https://www.pfizer.com/news/press-release/press-release-detail/pfizer-and-biontech-announce-omicron-adapted-covid-19
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【山田悠史】世界にはびこる「老後不安」への処方箋
NewsPicks編集部
山田 悠史マウントサイナイ大学病院 米国内科専門医
昨日に引き続き、『最高の老後』という書籍について、インタビュー形式でご紹介いただきました。 書籍の中では、認知症やいわゆる生活習慣病といった、年齢とともに増加傾向となる医学的な問題とその予防法について扱いましたが、ここでご紹介いただいた年齢差別(エイジズム)などの社会的な問題についても扱いました。 それは、世界的な高齢化が進む中、私たちの健康寿命を延ばす上で、個人の自助努力だけでなく、社会として変わっていかなければならない部分も大きいというメッセージでした。 本書は、そんな側面からもお楽しみいただければと思いますし、そんな問題を扱った「最終章から読む」といった楽しみ方もしていただけるのではないかと思っています。 実は、『老後』という言葉には明確な定義がなく、私はこの言葉をタイトルにすることに当初抵抗がありました。しかし、定義がない言葉だからこそ、手にとった人にそれぞれの思いで咀嚼いただけるのではないかと考えを改め、最終的にはこの言葉を選択しました。この本は、決してシンプルな回答を導くものではなく、「何でも分かっているわけではない」という限界を示しながら、個々に咀嚼していただく本なのです。 歳は皆平等にとるものです。あなたがいま、20歳でも70歳でも、加齢は等しく起こっています。読者の現在の年齢に関係なく、それぞれに学びのある内容にできたのではないかと自負しています。 最後に、2日間に渡り記事をお読みいただいた方、本当にありがとうございました。コメントもとても嬉しく拝見しています。書籍の感想やフィードバックもまた、どんな形でもお待ちしていますので、ぜひお読みくださったら教えてください。 昨日の記事 https://newspicks.com/news/7395175 書籍のAmazonページ https://amzn.to/3a38W5q
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【山田悠史】老後に差がつく「科学的に正しい健康思考」6選
NewsPicks編集部
政府 新型コロナ感染者の全数把握 見直しは慎重に検討
NHKニュース
山田 悠史マウントサイナイ大学病院 米国内科専門医
どんなことでもそうですが、この感染者数の全数把握においても、当然メリットもあればデメリットもあります。どちらか一方がない/なくなったわけではありません。メリットとデメリットの天秤をどう捉えるか、です。 メリットは、例え現実には全数の把握ができていないとしても、陽性率などの指標と合わせて感染流行の動向を把握する大きな材料になっているという点です。遅れてやってくる重症患者の発生に、より早期から対応することを可能とします。また、日本ではこの「感染者数の報告」こそが人々の感染予防行動の変容につながっているとするデータも報告されています。副産物だと思います。 ただし、この感染者数の動向は、流行を捉えるという意味では、下水のウイルスの検出や一部の医療機関における定点観測でも代替が可能であることが分かっていて、それらの代替指標で補うことができます。それらをふまえると、メリットは薄れてきていると捉えることができます。 一方、最も大きなデメリットは現場の負担です。保健所や医療機関は限られたマンパワーで一人一人の感染者の情報を全て入手・入力しています。その手前では、自宅療養者も含めた全ての感染者から電話などで報告を受けています。本来受診も必要ない人の電話連絡、受診行動、情報入力など、その周辺で「無駄」が生まれていることに疑いの余地はありません。感染者数が増加し、病気自体の持つリスクが減った方も多い中、デメリットは増加しつつあると捉えることができます。 本来、感染者数が増加する前から議論されるべきことでしたが、過去を嘆いていてもあまり生産的ではありません。このような天秤の中での議論ということになると思います。
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