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【企業変革のジレンマ】「何が問題か分からない」を乗り越えよう
経営企画サークル by スピーダ
宇田川 元一埼玉大学経済経営系大学院 准教授
私の3年ぶりの新著『企業変革のジレンマーー「構造的無能化」はなぜ起きるのか』(日本経済新聞出版)が本日発売されます。出版にあたりインタビューを頂きました。 今回の書籍は、企業変革をテーマとしています。 しかし、これまでの企業変革のイメージである「V字回復」ではなく、緩やかな確実な衰退からどう脱却し、企業の未来を切り開いていくか、ということをテーマにしたものです。 既存のV字回復の変革論を経営危機からの脱却を扱う「急性期の変革」とするならば、今回、私が挑んだのは、事業の緩やかで確実な衰退から成長軌道を新たに構築する「慢性疾患の変革」であると言えます。おそらく皆様にとって多くの方が直面している状況に当てはまるのではないでしょうか。 新規事業が生まれない、人が育っていない、人がやめてしまう、売上高も収益率もジリジリと下がり続けている、DXなどの変革施策が進まない、など、様々な問題が今日の日本企業には生じています。 これらは、何が原因ということが特定できれば良いのですが、実際は、様々な問題が絡み合って複雑な問題の塊になっている状態です。 しかし、こうした問題には、皆さん必死に変革しようと取り組んでいます。ですが、なかなかこの問題から抜け出せないのはなぜなのか。この謎を解くことが今回の本を書く上での命題でした。 今回、構造的無能化と呼ぶ、企業が変革する能力自体が失われていく問題のメカニズムを示し、構造的無能化からの脱却が変革であると論じました。 構造的無能化については、記事で概要を説明してありますし、書籍で詳細にお読みいただければ幸いです。この複雑で循環的な問題を簡単に解決する方法はないし、解決できる人もいない、ということです。 ですが、このことに組織に集う万人がそれぞれできることを見出し、着実に変革を積み重ねる ことはできます。その考え方・方向性について徹底的に考えて書きました。 この変革は、企業のパフォーマンスが向上することと同時に、長引く日本の企業社会の低迷で、悔しさや心折れる思いをしてきた私たちにとって、意味のある変革としていくものにするためのものだと思っています。 是非ご一読頂き、変革の長い旅路に皆様が参加してくださることを願っております。
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東レが進めるがん治療薬 30年越し「自由研究」が支える - 日本経済新聞
日本経済新聞
宇田川 元一埼玉大学経済経営系大学院 准教授
このような研究開発は、当然全然成果が出ないこともありえます。 成功したことによるバイアスを除いた時に、この取り組みが持つポジティブな意義はどこにあるか、ということを考えることこそ重要です。 これを単に、研究者に自由に研究させることが大事だ、という短絡的解釈に陥ってはいけないと思います。 この記事でのポジティブな要素は、一定の成果を持った研究者にさらにその成果領域を広い文脈(犬用のがん治療薬→ヒトへの応用可能性)というように起き直して研究を進めたことがあります。 つまり、一定の既存領域における成果と研究開発シナジーによる拡張可能性の両方があり、大きな成果に繋がる可能性が出てきたという話しであり、おそらくそこには、研究者のたゆまぬ努力もありつつも、経営的視点からの適切な関与があったのではないかと推察します。 逆に、研究開発で長期的成果を狙いながら、失敗のままの案件が続くような企業も少なくなく、しかし、そうした失敗自体を「長期的成果で考える」ということを盾にして改善しないということも起きうるでしょう。それは長い目で見ると会社の研究開発の停滞を意味します。 この難しさをどう乗り越えるのか、ということこそが大事な点であると思います。
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NewsPicks編集部
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