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EVユーザー約5割が「ガソリン車に戻りたい」……問題はやっぱり「充電」だった
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
バッテリーとガソリンなどの液体燃料のエネルギー密度は質量あたりで50~60倍、体積あたりでも10~20倍異なる(液体燃料の方がエネルギー密度が高い)と言われています。それだけ液体燃料がエネルギーの貯蔵という観点で超優秀ということになります。液体燃料(化石燃料)は数十億年かけて地球が製造してくれた貯金のようなものなので、そもそもそれと同等の性能やコストを期待するのは現実的では無いのではと思います。それよりもEV化しなければならない理由とその目的を再度確認するべきかと思います。
「航空機が飛べない…」なぜ日本だけで燃料不足?背景にある石油業界の深刻問題とは - ガソリンの三重苦
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
製油所からは様々な石油製品が生産されますが、記事にもあるように製油所のメインプロダクトはガソリンやディーゼルであって、それらの需要に合わせて製油所の稼働率が決定されます。ガソリンやディーゼルの需要減に伴って製油所での原油処理量は2000年をピークに日量約535万バレルから日量約330万バレルまで低下しています。製油所から生産される全石油製品の中で唯一需要が下がることなく、むしろ増加しているのがジェット燃料なので、ジェット燃料の不足は以前より問題視はされていたもののコロナ禍でジェット燃料の需要が落ち込んだため問題にはなっていませんでした。需要が一気に回復した今、俄にジェット燃料不足の問題が表面化しているという状況です。それでは単純に輸入すれば解決できるかというと、そうではありません。海外から輸入する際は輸送効率を高める為に数万トン積載できるサイズの船で輸入されますが、大型の船を受け入れ可能な空港は非常に限られていて、輸入したジェット燃料輸は内航船と呼ばれる数千トン規模のサイズの船に移しかえて各空港に輸送されます。そしてこれも記事にあるように内航船も人手不足などによって手配が難しい状態に陥っています。単純には解決出来ない状況なので官民で問題解決をはかるタスクフォースが組成されています。
ワークマン、高収益の秘密は根回し禁止?残業・社内の飲み会「しない」を徹底
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
根回し=無駄な事というトーンの記事ですが、本来根回しは物事を効率的に進める為の行為であって、やり方に依るのではと思います。私は現在環境関連の仕事をしていますが、往々にしてグローバルな規制や、支援などルール作りが必要となることがあります。そのような場面において、ルールメーカーとなっているのはほぼほぼ欧米諸国ですが、ルールメイキングの会議体に出席されている日本人の方が、欧米の方から日本人はロビーングが非常に下手くそだと言われたと言って居られました。会議のあとのネットワーキングの場でも、日本人だけでも固まって、時間がきたら帰っていく。誰ともコミュニケーションをはからないなどと言われたそうです。私もそのような場面は良く見ますし、私自身そうなってしまうこともあります。ビジネスの根本は人と人とのコミュニケーションであり、私は根回しはビジネス上極めて重要な手段の1つと考えています。
本当に世界の石油供給は2030年に「驚くほど過剰」になるのか?
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
記事にもあるようにエネルギー需給の将来予測は非常に難しいですが、足元で生じている変化をご紹介します。日本国内では、人口減、燃費向上によってほぼ全ての石油製品の需要が減少していますが、唯一航空機燃料需要だけが増加しています。製油所では航空機燃料油のほか、ガソリン、プロピレンなどの化学製品原料、軽油、灯油、重油、LPGなど様々な製品が製造されます。これらは連産品と呼ばれ、原油を精製すると連なって製造され、特定の製品だけを都合よく生産することは基本的に出来ません(設備投資により、ある程度調整は可能)。製油所の中で最も生産量の大きなものはおおよそガソリンなので、ガソリンの需要が減ってしまうと、ガソリン需要に合わせて製油所の稼働率を下げなければなりません(あるいは閉鎖)。そうなるとその他の製品の生産量も減ってしまうわけですが、前述の通り、ほぼ全ての石油製品の需要が減っているため、何とかバランスしています。ところが、航空機燃料油は需要が増加しているにも関わらず、製油所での生産量が落ちているため、足元で航空機燃料が不足して飛行機が飛べない事態が発生しています。自動車などのEV化が進んでいくと、その影響はより顕著となっていくものと思われます。エネルギー需給構造の変化によって、既に身近なところにも影響がで始めています。
地上支援車をEVに改造、空港の脱炭素広がる
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
GSE車両のEV化の課題として、車両単体の価格に加えて充電に要する時間の問題ということがあります。ディーゼルの給油であれば数分で済んでいたものが、普通充電で8時間程度かかるとされています。急速充電式(充電所要時間15〜30分)の導入が検討されていますが、新規に導入しなければならないインフラが増えるためコストがかかります。記事にあるように減価償却のほぼ終わった従来のGSE車両を導入することで、全体のコストを下げるというアイデアはEV化の普及に向けて非常に有効なことと思います。
米国プラント大手が経営破綻 千代田化工とLNG工事 - 日本経済新聞
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
LNGの設計・建設(EPCと呼ばれる)を遂行できる企業は世界でも数社と限られており、世界のLNG生産量のおよそ50%にあたるLNGプラントのEPCを日本企業が遂行しています。LNGプラントのEPCを出来る企業が限られているのは技術的な観点に加えてEPCを請負う企業(コントラクター)の財務体力が求められるからです。LNGは天然ガスを液化して、一度に大量に輸送することで輸送効率を上げてコストを下げるものなのでプラントの規模も巨大なものとなります。数千億円、あるいは1兆円を超えることもあります。記事のゴールデンパスは1兆5000億円規模と言われています。EPCは潤沢な資金がないと遂行できない上、記事にあるようにコントラクターが倒産してしまうとプロジェクトは大きく混乱します。複雑な工事の引き継ぎだけでも容易ではないなと想像します。今後の状況が注目されます。
「まさかこのゴミを売るのか?」と社内で大反対…からの過去最高益!ハードオフ社長がいま明かす「ジャンク品」誕生秘話
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
これまでゴミとして単純処分されていたものが、誰かにとってはまだまだ使えるものとなる。昨今の環境意識の高まりとも非常にマッチしたビジネスだと思います。環境的にもビジネス的にも非常に良い取り組みですが、一つ気を付けなければならないのが所謂「廃掃法」です。廃掃法は廃棄物の収集、運搬、処理などについて定めた法律で、廃棄物を取り扱うには各自治体の許認可が必要です。記事にあるようなリユースショップで引き取りができるのはあくまで有価物であり、廃棄物は基本引き取る事ができません。廃棄物であるかどうかは5つの指標を持って該当性判断がなされますが、この判断は5つの指標が総合的に判断され、且つ判断は各自治体毎となるので、同じモノ、同じやり方でもある自治体では有価物と判断されたものが、ある自治体では廃棄物と判断されてしまう可能性があります。最近では本当に沢山のモノがリユースまたはリサイクルされる可能性が出てきたため、廃掃法との関連性を慎重に検討することが重要です。
世界最大級のCO2回収・貯留施設稼働、アイスランドでスイス企業
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
DACは大気中から直接二酸化炭素を吸収する技術なので、最大の利点は装置設置場所の制約が少ないことです。その一方、大気中の二酸化炭素濃度は400ppm(=0.04%)しかないので、二酸化炭素を吸収するのに大量の空気を吸い込む必要があります。具体的には1リットルの二酸化炭素を吸収するのに少なくとも2500リットル以上の空気の吸い込みが必要ですし、重量ベースでは1トンの二酸化炭素を吸収するのに少なくとも1650トン以上の空気の吸い込みが必要になります。当然空気を吸い込むのに必要なエネルギーは大きくなるので、本格的な社会実装に至るには、何か技術的なブレイクスルーが必要と思います。
農産分野に年40兆円の投資を 世銀、気候変動対策を発表
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
農産物関連の温室効果ガス排出の内、最も大きな割合を占める畜産関連の温室効果ガス排出内訳を見ると、多くを占めるのは牛のゲップや家畜ふん尿処理の際に生じるメタンガス(温室効果は二酸化炭素の25倍)や一酸化二窒素(温室効果は二酸化炭素の300倍)などです。対策として牛のゲップを抑える飼料添加剤や一酸化二窒素の発生を抑える排泄物処理方法などが開発されていますが、いずれも追加の費用が生じる話なので、普及には最終消費者がその費用負担が出来るかどうかにかかっていると思います。温室効果ガスを(量によりますが)有害物質と捉え有害物質の排出を抑える為の費用と考えると、ある程度の費用負担は最終消費者の心情的にも可能なのではないかと思います。
石炭火力、35年までに廃止 G7環境相会合で合意―伊報道
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
そもそも石炭が何故悪者とされるのかというと、燃料を燃焼させて得られるエネルギーあたりの二酸化炭素排出量が多いからなのですが、何故多くなるのか説明します。モノを燃やすと燃焼熱という形でエネルギーが得られ、これを利用して発電したり、蒸気を発生したりさせています。石油や石炭などの化石燃料は炭化水素と呼ばれるもので構成されていますが、炭化水素とは文字通り炭素と水素の集合体です。これを燃やすと炭素は二酸化炭素に、水素は水になります。また、燃焼時にそれぞれ燃焼熱(=エネルギー)を発生させます。化石燃料は石炭以外にもLNGや、ガソリン、灯油、軽油、重油など様々な種類があり、どれも炭化水素ですが、それぞれの炭化水素における炭素と水素の割合が異なります。当然炭素の割合が大きな化石燃料ほど燃焼時に発生する二酸化炭素の排出量が多くなり、水素の割合が大きな化石燃料ほど二酸化炭素の排出量が少なくなります。化石燃料のなかで炭素の割合が最も大きな部類に入るのが石炭で、水素の割合が最も大きな部類に入るのがLNG(天然ガス)です。
三井物産とシェル、トタルがUAEのLNG事業への参画協議-関係者
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
日本のLNG輸入量は年間およそ6000万トン程度ですが、1割弱をロシアから輸入しています。既存の長期契約が2030年頃に失効されるとされ、新たにロシア国内で計画されていたプロジェクトも経済制裁等で先行きが不透明となっており、日本を含む各国がロシア産LNGの代替を求めてLNGが争奪戦になっている状況です。日本への供給を確保していくためには、プロジェクトに出資参画して権益を得ることが非常に有効な手段となりますが、売り手市場となっている状況ですので交渉は非常にタフになるものと思います。日本とUAEは長年友好関係を継続しておりますので、本邦企業によるプロジェクト参画を実現してほしいと思います。
東芝5000人削減、国内社員1割弱と報道-国内企業でまた人員削減
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
昨日自社の全新入社員に対し、先輩社員としてメッセージを送る機会があったのですが、言われたことをやるだけではなく、ガンガン発言、行動して自分の価値を高めるようにして下さいというメッセージを送りました。これは会社に貢献するだけでなく、自分を守る意味でもとても重要です。自分の価値を認めてくれるところは(自社だけでなく)何処でもあるという自信が持てれば、社内でも積極的な行動ができますし、記事にあるような事体が起こってもむしろ機会とさえ捉えることが出来ます。殆どの経営者にとってリストラは出来る限り実行したくない最終手段であるはずで、会社の存続にとって必要だから実行しているものと思います。リストラの是非を議論するよりもそこに至ったプロセスを深堀りすべきと感じます。そして、従業員は自分の身は自分で守るというマインドを持つべきかと思います。
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【警告】残業規制で、物流業界の人手不足が逆に「加速」する
西村 勇毅日揮ホールディングス株式会社 プログラムマネージャー /合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY 最高執行責任者COO
記事にもあるように労働時間が長くなることの根本原因は輸送効率の悪さであり、それを引き起こしている大きな理由の一つが発荷主側と着荷主側のタイミングのズレだと思います。そのズレを吸収するバッファーが必要で、それが中継基地ということになります。中継基地の規模や数が大きければ大きいほどバッファーできる容量が増えるため輸送効率は上がりますが、中継基地の設置や運営に費用がかかります。ただ、消費者にとって一番問題なのはドライバー不足によってモノが届かないということなので、人手が不足している(需要と供給がバランスしていない)以上、コスト上昇の許容はやむを得ないのだと思います。もちろん、再配達の有料化や中継基地以降のラストワンマイルの小口輸送をUberのような形で出来るようにしたりするなどの方策も同時並行で検討する必要はあると思います。
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