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Metaが触覚技術スタートアップLofeltを買収。VR/AR用コントローラー等に応用か
MoguraVR
牧野 泰才東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授
> エンジン音の音声ファイルから、車を運転する際の振動を引き起せます ここ,ちょっと説明しますと,人の可聴域は20-20,000Hzです(Hzは一秒間に何回振動するかという単位です).時報の「ピ・ピ・ピ・ポーン」の最初のピが440Hz,高くなった最後のポーンが880Hzくらいです. それに対して触覚は200Hzくらいにパチニ小体という受容器感度のピークがあり,1000Hz程度までの振動にしか感度がありません.また,40-60Hzくらいにマイスナー小体という別のタイプの受容器の感度ピークがあり,このあたりの振動も触感に強く影響します. なので音声信号をそのまま振動にしてそれに人が触れても,20,000Hzまでの帯域のうちのわずか1000Hzまでの振動しか触覚に寄与しないため,思っているような振動感にはならないのです.音声信号から期待される振動感を推定して,1000Hzまでの帯域の中で適切に変換する必要があるわけです. そのために,今はゲームなどにおける振動については,デザイナーが直接調整しながら作っているのだと思うのですが,それが映像音声から自動生成されるようになると,映画などの追加チャンネルとして非常に使い勝手が良いのではないかと思います.
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VRに「匂い」で高い没入感--多感覚メタバースで新たな体験が生み出される可能性
CNET Japan
牧野 泰才東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授
匂いがVR体験の質を向上させるのは間違いないのですがいくつか困難な点があります. まずは匂いの基底が多すぎるという点です.視覚のようにRGBの3つの基底を持ってくればOKとなれば楽なのですが.これについては記事中にあるように近似的には再現できる,というような方向である程度いけるのかもしれません. 次の問題はリフレッシュが大変ということです.匂い物質が空間中に漂っていると,次の匂いに変更しようとしたときにそれを洗い流してリフレッシュする必要があります.なので記事中にある事例のように,ある特定の匂いのみを1回漂わせる,というような場合にはOKですが,それを頻繁に切り替えるというようなときには難しくなります(やりたいかは別として) あとは順応の問題などもあります.匂いの変化は気づきやすいですが,その環境にしばらくいるとその匂いに慣れてしまい気づきにくくなります. といろいろ課題を書きましたが,一方で匂いで記憶が想起されることも多いように,体験と匂いはかなり強烈に結びつきます.個人的には,旅行に行ったときに日常の匂いとの違いはかなり敏感に感じているように思います.(何か空港の匂いってありますよね) VR体験の向上には確実に効くので,今後の展開が楽しみではあります.
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「声の商人」が作る、YouTubeにない価値
NewsPicks編集部
牧野 泰才東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授
今は皆がスマホを持っているので,いかにスマホ利用時の自社サービスの利用時間を増やすか?というのがこういったサービスの戦略になると思うのですが,そこを突き詰めていったときに,視覚が使えない状況というのは結構あって,そこをどういうサービスで埋めていくのか,というのはまだ余っているんですよね.単に音楽サービスで埋めるのではなくて,別の価値を,というのがそこに入っていくのだと思います. Audibleというサービスを利用してオーディオブックをよく聞くのですが,その中にBeatfitという音声のフィットネスコンテンツがありまして,よくよく考えると,トレーニングやストレッチのときって,姿勢がかなり変わるので画面を常に見ていることって難しいんですよね.こちらは音声のみで動作を理解してもらえるように解説してくれているのでとてもわかり易いです.ウォーキング時に使えるコンテンツもあって,これなんかは映像コンテンツではできないなぁと思います. こういう感じで,今は視覚情報で伝えるのが普通と思われているコンテンツであっても,音声に置き換えても良い,あるいは音声に置き換えたほうが良い,というものもまだあるように思います. 以前,Meta社が触覚研究に進出しているという話を書いたことがあるのですが, https://newspicks.com/news/6163908 これも視聴覚が埋まっている状況でいかにスマホ時間を奪うか,あるいは,視聴覚が埋まっている状況から,それが開放されたときにいかに自社のサービスに誘導するか?という文脈で触覚が考えられているのだと思っています.触覚がもっと使える,となれば,視聴触覚で時間を奪い合う,となるかもしれません(触覚はそこまで使えなそうですが...)
392Picks
ファミマ、ロボットで飲料補充 店員の作業時間2割削減
日本経済新聞
NORMAL