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「人工降雨」を積極活用=国土6割で実施へ―中国

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AI要約(β版試験運用中)

  1. 1
    中国は人工降雨を積極的に活用し、水不足地域や大規模イベントで使用している
  2. 2
    2025年には550万平方キロメートル以上で人工降雨を実施できる計画だ
  3. 3
    人工降雨には成果がありつつも、コストや環境への影響など課題も残っている
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コメント


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  • 国内航空会社 気象予報士

    人工降雨については定期的にネタになりますが、実は日本も割と最先端の技術を持っている国の一つで、50年以上前から盛んに研究されています。
    戦後すぐに水力発電の電力を安定させる目的で研究が始まっており、今でも東京の小河内ダムには人工降雨装置が設置されていて、渇水が懸念される場合でかつ風向きや雲の条件が揃ったときには稼働させるものとされています。

    人工降雨は、乱暴に言うと雲になって漂っている大気中の水分を強引に雨や雪として地表に落とすことを指します。したがって雲がない場合は雨は降らせられません。またヨウ化銀が用いられることが多いのですが、これはヨウ化銀の結晶構造が氷の形にちかく、ヨウ化銀を核として水滴が発達しやすくなることによります。核になりさえすればよいので用いられるヨウ化銀は少なく、1グラムのヨウ化銀でも何兆個というような核を生み出せるため、国内の過去の実験ではせいぜい使用量は1Kg程度であり、これは中国の人工降雨でも同様であるようです。一方で空から落ちてくる水の量は数万~数千万トンにもなるため濃度がとても薄く、銀化合物としての沈着毒性などについても問題とならないとされています。手元のラフな計算ではおよそ通常の飲料水に含まれる銀化合物の濃度と同等かそれ以下となります。

    なお中国ではヨウ化銀を小さなロケット砲のようなもの(1発で1g)で打ち上げるのが一般的でしたが、昨今はグローバルホークのような立派な無人機が稼働しており(甘霖-I)、そこからヨウ化銀を投下する運用としているようです。この運用をより広げて、冬の間に雲を雪として降らせて雪解け水を確保したり、夏場の積乱雲を発達段階で止めて雷やひょう、また集中豪雨による被害を減じたりする気象制御を広く行っていきたいものと考えれられます。

    さすがに中国で特定の雲を狙って人工降雨を行った影響で、例えば日本で干ばつが発生するなどということは考えにくいですが、毎日のように行われると、長期的な影響がどこかに出てくる可能性は否定できません。ただし昨今はAIにより気象のシミュレーションも向上している部分がありますので、有効に活用することでどの程度の気象制御であれば問題ないと言えるのかの線引きもある程度できるようには思われます。


注目のコメント

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    中国 対外経済貿易大学 国際経済研究院 教授

    人工降雨の存在を知ったのは、2008年の北京オリンピックの時でした。

    8月8日の開会式当日は、普段は乾燥している北京の街が、朝から湿気でムシムシしており、「これは雨が降るだろうな」と直感的に感じだのですが、結局降ることなく無事に開会式を終えました。後に、北京に雨雲が来る前に、人工降雨の技術で撃ち落としたと聞いた時は本当に驚きました。


  • 機械エンジニア

    “雨を降らせるために使われる物質であるヨウ化銀には弱い毒性があり、大規模に利用した場合の人体や環境に与える影響は未知数だ。”

    Wikipediaによると…
    「ヨウ化銀(I)の粒子を大気中に散布すると、それを核にして雲が発生する。そのため、人工降雨の用途に使われている。ヨウ化銀(I)には毒性があるが、人工降雨に使用される量は非常に微量であり異常摂取でもしない限り人体に影響を与えるほどではない。」

    ホンマに影響ないんかな…


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