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北朝鮮、南北の標準時「統一」 迅速に合意履行
長島 昭久衆議院議員 (希望の党)
「非核化」や「戦争終結」とは無関係のこんな些細な事でも話題になるほど「雪解け」ムードが先行してしまっていることには、いささか懸念を抱かざるを得ない。
トランプ大統領がノーベル平和賞に関心を示しているなどという報道に接するたびに心配が募る。受賞が必ずしも具体的な結果に結びつかないことは、オバマ大統領が核軍縮を全くといっていいほど実現できなかったことに端的に表れている。
むしろ、受賞を睨んでうわべの成果を競い合えば、必ず長期戦略を持った相手に足元を見られ、かえって全体情勢を不安定なものにしかねない。
歴史的な南北首脳会談と呼び、それに平和の望みをつなげたいという思いは十分理解できるが、「歴史的な」南北首脳会談は過去2回も行われており、その時々で雪解けムードが高揚したが、結果はいつも北の時間稼ぎに終わっていることも冷静に思い出すべきだろう。
同じく、非核化への意思表示は1991年の南北非核化共同宣言以来何度も何度もなされており、これも結果は失望の連続だった。私たちは、今、これから長期にわたり忍耐を伴う交渉の入り口に立ったばかり。あくまでも「行動対行動」の原則を守り、行動が伴わない単なる約束にはあくまで約束で応え、相手の実際の行動を見極める姿勢が肝要だと思う。
米朝会談、成果が前提=「実りなければ席立つ」-トランプ氏
長島 昭久衆議院議員 (希望の党)
米国大統領としては当然すぎるコメントだが、ここまで世界中の期待値を上げておいて最早ドタキャンはないと思う。トランプ氏はド派手な演出の連続技で大統領にまで登りつめた人物だ。今回も、これまで外交への直接関与はご法度だったCIA長官を次期国務長官含みで北の指導者と面談させ、首脳会談準備に当たらせた。
むしろ、私が一番懸念しているのは、性急に結果を求めることだ。北の非核化は、誰が考えても息の長いプロセスになる。それを、2020年までに「リビヤ方式」で核放棄を!などと迫れば、史上初の米朝首脳会談は台無しになるだろう。かといって、鼻血パンチ作戦はリスクが途轍もなく高く、トランプ氏といえども容易ではない。
私が率直に願うのは、中身は大したことなくても、歴史的会談は大成功だった!とトランプ氏が喧伝できる結果だ。あとは実務協議に任せる、としてもらった方がより実害が少なくて済むだろう。
北朝鮮、非核化協議の意向を米に直接伝達
長島 昭久衆議院議員 (希望の党)
これも未確認情報の一つ。北朝鮮当局の発表があるまでは全て未確認情報。仮に発表があっても、劇的な米朝首脳会談を開催するのだから、それまでは虚々実々の熾烈な駆け引きが続くに違いない。我々は振り回されないこと。北朝鮮は、非核化について既に2005年の6カ国合意で核兵器のみならず既存の核計画まで全て放棄することを約束している。米朝首脳会談はクリントン大統領の時代に開催一歩手前まで行っている。南北首脳会談に至っては過去2度行われ、そのつど雪解けムードが喧伝されたが、終わってみれば北朝鮮に核とミサイル開発のための時間を稼がせる結果となった。過度の期待をせずに、北朝鮮の具体的な行動を見極めるべき。
河野太郎外相が外務省の「働き方改革」に着手 事務作業削減で外交に集中目指すも…くすぶる反発
長島 昭久衆議院議員 (希望の党)
大賛成です。国会としても出来る限りサポートしたい。
たとえば、北朝鮮情勢が大きく動いたようなケースでは、与野党問わず、まず「説明に来い」との議員要望が外務省北東アジア課に殺到します。そして、部会と呼ばれる党内の会議に呼ばれヒヤリングが開催されます。これは外交部会だけではなく、ミサイル関連で防衛部会にも、事態の進展によっては、安全保障調査会からもヒヤリングのお呼びがかかる。さらに、拉致問題対策本部でもブリーフしてくれということになります。もちろん、その間に、国会の外務委員会や安全保障委員会、さらに予算委員会の集中審議も開催されるでしょう。
これに加えて面倒なのが、議員から「今度テレビ討論に出演するからレクチャーしてくれ」と個人的なオーダーが入ること。国会議員の要望ですから無下に断るわけにもいかず、課長以下わずかな人数の外務官僚たちは連日議員会館の中を走り回ることとなり、その結果、本来の外交交渉やその準備、情勢分析や戦略策定、政策提案などに割く時間を限りなく削られてしまうのです。
ですから、私は希望の党の政調会長として、党の部会や調査会のリストラを断行し、なるべく役所ヒヤリングは党内で一元化し、さらには民進党との合同ヒヤリング、野党6党合同ヒヤリングといった超党派のヒヤリング一元化も図りました。
いずれにしても、霞が関の働き方改革は、役所に中だけではなく、必然的に永田町との連携連動がないと実効性を上げることは難しい。限られた人材の能力を、国益のために最大限活かすことができるよう、私たち国会も改善努力を図ってまいります。
稲田元防衛相らの国会招致、現場で協議することで与野党一致=イラク日報問題で立民国対委員長
長島 昭久衆議院議員 (希望の党)
大臣に「日報は不存在」などという有り得ない答弁させてしまった当時の防衛省自衛隊の幹部には猛省を求めたい。
「有り得ない」とは、織田元空将が述べているように、日報というものが詳細な検証や分析を経て戦訓となり、やがて戦史となるべきものであって、確実に保管されるべきものであるからだ。その意味で、今回、当該日報が陸自研究本部教訓課(現在の教育訓練研究本部教訓評価室)で保管されていたことは実に示唆的である。
そのような「教訓の宝庫」ともいうべき重要な文書を破棄してしまうはずがなく、大臣以下政務三役は仮にスタッフからそのような報告があってもそれを鵜呑みにすべきでなかった。野党に言われるまでもなく、その時点(つまり昨年3月)で徹底捜索を指示すべきであった。瞬時に大臣の手元に届けられたであろう。
ただし、問題は、日報を他の省庁の行政文書と同列に論じ情報公開に供するべきか否かについては慎重な議論が必要だ。海外における実力組織の活動詳報は、隊員の安全確保にも関わり、また部隊運用についての決定的な情報であり、土地の売買契約の経緯などに関わる行政文書とは性格を異にするものだ。
野党としても、本件を政権攻撃のための格好に材料としたいという誘惑を乗り越え、自衛隊の活動日報の公文書管理上の位置付けや公開の在り方、国会における説明責任など、より本質的な議論を深める必要があろう。
習氏、トランプ氏に新安保を提唱 米中南北の平和協定も
長島 昭久衆議院議員 (希望の党)
習近平氏は4年も前に「アジア新安保構想」を提唱しているから、この提案は特に真新しいものでもなく惑わされる必要はない。これまで反発を繰り返して来た金正恩氏が訪中で恭順の意を示して来たこのタイミングを捉えて、中国が朝鮮半島情勢で主導権を握り直そうとの意図を表明したに過ぎないと思う。朝鮮戦争を最終的に終わらせるためには、当事国たる南北米中の戦略的調整に委ねるほかないのが実態。我が国としては、自国が朝鮮半島をめぐる戦略ゲームの主要なプレイヤーではないことを常に念頭に置きながら、冷静かつ慎重に全体状況を見極め、できる限り日朝間固有の問題である拉致問題の解決に向けた糸口を模索すべきであろう。拙速に日朝接近を試みても、金正恩氏の術中に嵌るか、成果を独り占めにしたいトランプ氏の不興を買うかのいずれか(いずれも?)で、有益な結果をもたらさないことを戒むべし。
北朝鮮ミサイル 沖縄県上空を通過 被害の報告なし
長島 昭久衆議院議員 (希望の党)
日本はもとより被害が生じなかったことに安堵した。
それにしても、今回のような予告されて、しかも単発の弾道ミサイル発射への対処行動は、ほぼルーティン化されたもので、これほど大騒ぎすべきものでもない。だから、官邸が、わざわざ安倍総理を中心とした副総理、外相、防衛相のNSC4大臣会合の写真を公表して必要以上にプレイアップしてみせる姿に違和感を覚える。
問題は、予告なしに、複数発、他方向に同時発射された場合。この場合、日米共同のミサイル防衛システムの有効性が厳しく試される。現状では完璧な対応は無理だ。しかし、データリンクにより瞬時に迎撃態勢を調整するより高度なミサイル共同対処が求められる。その際には、もはや個別的自衛権では対応できない。
【米大統領選2016】 アイオワ党員集会では最有力候補が共に苦戦
長島 昭久衆議院議員 (希望の党)
米大統領選の緒戦はまことに興味深い結果に終わった。共和党のトップを走っていた暴言王トランプが超右派クルーズに逆転を許した共和党に対し、民主党では大本命のヒラリーが自称社会主義者サンダースに肉薄された。
これらのトップ争いにもまして、私が注目したのは、新鋭ルビオが2位トランプに肉薄したことだ。2戦目のニューハンプシャー予備選を見極める必要があるが、もしかしたらブッシュやクリスティが撤退して共和党主流が一気にルビオを押し上げる可能性も出てきた。民主党候補との本選となれば、穏健保守派ど真ん中で40代のキューバ移民の孫ルビオの強みが発揮されることは間違いない。
それよりも何よりも、サンダースとクルーズをここまで押し上げた要因こそ興味深い。候補者たちの中でも思想的には左右の両極に位置付けられる二人の共通点は、反エスタブリッシュメントということだろう。格差と雇用不安の増大が二人を強烈に後押しする。
とくに、注目に値するのが、サンダースだろう。74歳の自称社会主義者に若者たちが熱狂的な支持を送り、選対は若者たちで溢れかえっているという。じっさいアイオワ党員集会の出口調査を見ると、ヒラリーは45歳以上の層でサンダースを上回ったのだが、30歳未満はサンダースが70ポイントの差でヒラリーを圧倒しているというのだ。
いずれにせよ、米大統領選はまだ始まったばかり。今後の展開から目が離せない。
予算委進まず…甘利氏辞任の余波、国会に広がる
長島 昭久衆議院議員 (希望の党)
甘利問題は、あの潔く辞任表明した会見でほぼ勝負がついていると思う。これ以上、国会の場で甘利問題を追及しても逆効果になってしまうのではないか。小渕元大臣も仕留められなかった国会が、甘利前大臣にとどめを刺すのは難しいだろう。これが国会の限界なのだと思う。
ここから先は、斡旋利得があったかどうか等、秘書の件も含め司直の手に委ねるべきものだ。もちろん、国民の疑問に答えるべきとの議論は残るだろう。しかし、党を挙げて、しかも予算審議を人質に取ってまで取り組むべき問題なのかどうか、真剣に考え直すべきだろう。
予算委員会で議論すべき問題はいくらでもある。甘利大臣が担当していたTPPから始まって、政府の異常な金融緩和、消費税の引き上げ、それに伴う軽減税率の是非等々、枚挙に暇がない。
私は、甘利大臣辞任がもたらす問題の核心は、甘利大臣の罪状というより、甘利大臣が第二次安倍政権の中で果たしてきた役割が突然取り除かれてしまったことにあると思っている。
つまり、これまで安倍政権の安定性を担保してきたのは、閣内における鉄の結束。屢々「トリプルA」と呼ばれてきた安倍・麻生・甘利の三枚看板だ。そこに菅官房長官の調整力が加わり盤石の体制を誇ってきたものだ。アベノミクスの進め方をめぐり、消費税や金融緩和、財政政策など閣内でも意見が相克するような場面はこれまで屢々あった。しかし、その局面のたびに、総理の信頼厚い盟友・甘利大臣が果たしてきた役割はきわめて大きかった。
ここ数日、甘利大臣の力量をめぐって本欄でも激論が交わされたが、私の見るところ、安倍政権における甘利大臣の価値は、政策力でも交渉力でもなく、総理の信頼を背景にした政権内のバランサー的な役割だったと思っている。
したがって、甘利大臣後継に石原伸晃氏が起用されることが決まった直後の大臣会見で、麻生副総理が石原氏の手腕に疑問を呈した時には、思わずのけぞってしまった。
その意味で、今回の甘利大臣辞任が安倍政権の「終わりの始まり」だとすれば、それは甘利前大臣の罪状の故にではなく、甘利大臣が閣外に去ることによる政権内の不協和音の顕在化にあるのではないかと推察する。
であるからこそ、野党は、すでに池に落ちてしまった犬を叩くのではなく、真正面から堂々と安倍政権に政策論争を挑み、建設提案を突きつけ、閣内不一致を突くことに全力を傾けるべきなのだ。
NORMAL
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