ホーム
2フォロー
1499フォロワー
ネット記事に発信元情報 偽情報の拡散抑止、来年開始へ
下山 進ノンフィクション作家
オリジネーター・プロファイルは、当初電通がその仕組みを考えていました。最初の案では、プラットフォーマーと協力し配信型広告が、オリジネーター・プロファイルの協同組合がつくる「第三者機関」が認証したサイトにのみ、配信されるというたてつけになっていました。
ヤフーはこの協同組合に参加しましたが、グーグルは参加していません。配信型広告のシェアをいちばん持っているのはグーグルですが、このグーグルなしに、どれくらいの実効性(偽情報を排除する)をもっているものになっているのか、この共同通信の記事ではわかりません。
詳しくは、『2050年のメディア』の文庫版のかきおろし新章に、このオリジネーター・プロファイルの誕生までの経緯が書かれています。
https://www.amazon.co.jp/2050%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%8B%E5%B1%B1-%E9%80%B2/dp/4167920328/ref=tmm_pap_swatch_0?_encoding=UTF8&dib_tag=se&dib=eyJ2IjoiMSJ9.RoNZn7tR68NpO9tTrZFTcjr4UJuMPd-yMOBaLmX7xOlVzxHeTibFC-eJi1CcoVgNy725Q1D956_mM279PcQSitcjEUib-x5NUGkmLp7BqS791KMHXT6ZeokouvOQCYeaV-PLY8quQN5ackkss_9xv6kz5IryNbxa4HirB7Ul7hWVN7FHyWtK4UNNl6VcZSe0.4KQfriy-flDxeecu58u_jq9nKI7_scvNwzzc0XfTpSI&qid=1714775905&sr=1-1
【下山進=2050年のメディア第24回】上智大学講義「2050年のメディア」激動の6年を振り返る
下山 進ノンフィクション作家
AERA隔週連載なのですが、GW前後は毎週書いています。
今週は1月に終わった上智の講義についてです。6年の間にメディアの風景もものすごく変わりました。
2018年に授業を始めた時、テレビの広告費は、インターネットの広告費を4400億円強うわまっていました。それが今では、インターネットの総広告費はテレビを1兆6000億円うわまわっています。
地上波をネットで同時配信するなど、とんでもない、という時代だったのが、NHKプラスが始まり、民放もTVerで同時配信を始め、地上波のためのTVerは独自のプラットフォームになることを目指しています。
6年間の学生の発表の中にはそうした未来を先取りした発表もありました。
ありがとう上智大生諸君!
ご協力いただいたメディアの方々へのお礼もあらためて申し上げて。
「グーグルが悪評を放置」医師ら60人が提訴へ…地図上の口コミ、「営業権の侵害」
下山 進ノンフィクション作家
ヤフコメもそうなのですが、こうしたプラットフォーマー上の言論で、名誉毀損にあたるものを書かれた場合、その削除はたいへんです。
というのは、メディアの記事の名誉毀損では、メディア側が書かれた側の取材をしていなかったりすると、「真実相当性」を欠いているとして名誉毀損が成立します。事実が間違っていることを取材もうけていないこともあわせて指摘すると多くのメディアは即座に対応し、記事は削除されます。
しかし、プラットフォーマー上の言説は、「プロバイダー責任制限法」にもとづいて判断されることになります。法自体、言論の自由と書かれる側の権利の侵害のバランスをとるという形のもので、しかもプラットフォーマーの責任を限定しています。
以前ヤフコメの名誉毀損に相当する匿名の投稿の削除を要求したことがありましたが、メールや領収書などの証拠をつけてプロバイダー側に提出し、たいへんでした。
このケースでは、グーグルにそうしたことをしたにもかかわらず、削除されていない、ということだと思います。
そうなると「プロバイダ責任制限法」の中でも、プロバイダーの責任をみとめ、ある程度の賠償が可能になるということになります。
いずれにしても、こうしたクラスアクションは、判例をつくることで、規範をつくっていくことが目的とされているのでしょうから、医師60人の巨大プラットフォーマーに対する異議申し立てが、どうなるのか、注視したいと思います。
【下山進=2050年のメディア第23回】「今は希望がある」遺伝性アルツハイマー病初めての治験がスタート
下山 進ノンフィクション作家
この治験の話、新聞でも報道されましたが、新聞の記事はすごくわかりにくい。
その突然変異がうけつがれる確率は50パーセント、突然変異がうけつがれれば100パーセント若年でアルツハイマー病を発症する。
遺伝性アルツハイマー病は苛烈な病です。
しかも、この家系の人たちは、アルツハイマー病の治験に入りたくとも入れなかった。治験のプロトコルが60歳以上といった年齢でくぎっているので。
DIANという国際研究で、アルツハイマー病の1パーセントにみたない遺伝性アルツハイマー病の人たちが国境を超えてその研究に参加し、日本の家系の人たちも初めて治験に参加することができた。
そういう話なんです。2004年から青森の大きな家系の苛烈な運命を知ってきただけに、私にとっては大きなニュースでした。
記事はリンク欄で読めます。
【スクープ】グーグルが日本のマスコミに「宣戦布告」か…新聞社に突きつけた「不平等条約」の中身と「AI記者」驚愕の実力
下山 進ノンフィクション作家
「生成AIを含むサービスにも記事を利用する」と最大のプラットフォーマーであるグーグルから迫られれば、新聞社はNOとなかなかいえません。また、いまの日本の新聞社の経営者の中で、自社の記事が生成AIによみこまれ蓄積されてしまうことの危険性がわかっている人は数少ないでしょう。
読売新聞グループ本社社長の山口寿一が、するどくその危険性を業界内で提唱していますが、読売自体はこの「不平等条約」に判をついたのか?
いったん生成AIに読み込まれてしまうと、出典を明示することなく、記事が勝手に使われることになることは、ニューヨーク・タイムズVS OpenAIの訴訟の訴状を読むとよくわかります。
アエラで一度この問題を書いていますが、参考までにリンクをはりつけます。
https://dot.asahi.com/articles/-/215980?page=1
京大・望月新一教授らに10万ドルの賞金 ABC予想の証明後初めて
下山 進ノンフィクション作家
ABC理論の証明が、フェルマーの最終定理の証明にまで拡張できるということに対して与えられた賞。
ABC理論がどういう理論かということは、NHKの井出さんのつくった番組がいちばんわかりやすいです。
「abc予想」の本質は、掛け算では受け継がれる素因数の遺伝子が、足し算では受け継がれないこと。
他はNewsPiclsもふくめて、望月サイドの論にのっとった記事なので何を言っているかわからない。
例えば毎日新聞。
〈1985年に欧州の数学者が提示した整数論の問題。「a+b=c」となる互いに素な(1以外に共通の約数を持たない)正の整数a、bとその和cについて、それぞれの互いに異なる素因数の積(d)を求める。このとき「c>dの1+ε乗(εは正の実数)」となるようなa、b、cの組は「たかだか有限個しか存在しない」とする予想〉
どうです? まったくわからんでしょう?
メディアは解釈が必要。
https://mainichi.jp/sunday/articles/20220509/org/00m/040/009000d
大谷翔平が11分の声明を発表「悲しくショック」水原一平元通訳の違法賭博問題 全ての関与を否定「彼は嘘をついていた」「送金を依頼したこともない」
下山 進ノンフィクション作家
これ動画を見る必要があります。
なんで、事前に通訳とすりあわせていないんだろう、と。
えっ、そう訳すの? ということもあり。
あと、質問をうけない会見をアメリカのメディアがよく許したな、と。
大谷の言うことを信じるのであれば、ではどうやって、大谷の口座からブックメーカーの口座に送金を水原ができたのか、ということになる。
水原説明では、「大谷が送金をする横で、私がいた」とこれならできるだろうと思う。
大谷がいないところで、なぜ送金ができたのか? 二重暗唱、しかも二重目の暗唱番号は一回ごとに発行されるものだろう?
仮に経理や送金等もまかせていたにしても、それをどうしたのか、の疑問は残る。
ドジャースに激震 大谷翔平の通訳水原氏が電撃解雇 大谷の資金を違法賭博に流用か 米メディア伝える
下山 進ノンフィクション作家
これは深刻なニュースですね。
ESPNの報道が圧倒的に信用できる。
ESPNはくだんの通訳の水谷氏に二度にわたって話を聞いています。そして、大谷の口座から50万ドル、二度賭博ブックメーカーの口座に振込があったことを明細から確認してました。水谷氏の証言によれば、それは水谷氏の賭博の借金だったそうで、その借金を大谷に返してもらったという筋書きです。
どうやって大谷の口座から水谷は送金できたのかということも水谷氏の証言で明らかにしています。
大谷がPCから水谷氏がみているところで送金した、と。
送金の事由の欄に、「loan」(借金)と打ち込んだ、と。
なぜ、大谷が直接水谷氏に100万ドルを渡さなかったということについて、水谷氏は大谷が「それでは自分がまたギャンブルに使ってしまうと思ったからだ」と水谷氏のコメントをクオートしています。
Loan(借金)と事由をかくだけで、それが水谷氏の借金だとなぜ賭博ブックメーカー側がわかるのか、同じように、水谷氏口座に大谷が100万ドルを振り込んだあと、大谷監視のもと、ブックメーカーに振り込むという方法のほうが誤解が生まれなかったのではないか、といった疑問もわきますが、現時点でESPANの報道がいちばん詳しい。
https://www.espn.com/mlb/story/_/id/39768770/dodgers-shohei-ohtani-interpreter-fired-theft
NORMAL
投稿したコメント