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34歳女性記者の体験記「卵子凍結に本気で取り組んでみた私の1年間」 | 実際にかかる費用と体への負担は?
クーリエ・ジャポン
稲葉 可奈子産婦人科専門医 医学博士
>卵子凍結にかかる費用の助成が、企業の人材獲得競争の切り札として使われはじめている これは、1つの選択肢への補助として、であればよいのですが、 出産は先延ばしにして働くことを奨励、という意味であればそれは本当に女性のためを思った福利厚生とはいえません。 卵子凍結は、凍結しておけばいつでも妊娠できる、というわけではないので、 (たとえばすでにパートナーがいるなど)先延ばしにせずにすむ妊活は先延ばしにしないに越したことはないのです。 ですので、妊活したいタイミングで妊活できる組織、であることの方が重要です。 >多くの女性は中年になっても自然妊娠できるのに、不妊治療産業は、出産を先延ばしする女性たちの焦りにつけこんで、金儲けをしていると批判する人もいる これは誤った批判です。日本ではまだこのような主張は見受けられないですが、このような論調がでてきてほしくないので、強めにお伝えしますが、 先延ばしにしないでよい妊娠出産は先延ばしにしない方がよいですし、不妊治療もはやめの方が成功率は高いです。 この「卵子凍結があるのだから不妊治療を急がなくてよい」という主張は、女性の人生よりもビジネスを優先した考え方です。妊娠を先延ばしにさせた結果、もしお子さんに恵まれることができなかったとしても、だれも責任をとってくれません。
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国内初の飲む中絶薬「メフィーゴパック」、発売半年で724人服用…副作用14件も重篤例なし
読売新聞
「女性が軸を持って選択できる環境が必要」POLAが卵子凍結を福利厚生に導入、美容部員の「一つの手立て」に
ハフポスト日本版
稲葉 可奈子産婦人科専門医 医学博士
卵子凍結は、今はまだパートナーがいない(けど将来子どもがほしい)、 もしくはアスリートの方など活躍できる時期が限られていて妊活はそのあとにしたい、 など、やむを得ない事情で今すぐには妊活をできないケースでは、1つの選択肢として女性の可能性を広げてくれる方法です。 ただ、卵子凍結しておけばいつでも妊娠できるわけではないので、 先延ばしにしないですむ妊活は先延ばしにしないに越したことはない、というのが産婦人科医としての本音ではあります。 仕事か妊娠か選ばないといけない、まだ仕事をしたいから妊活はもう少し先に、という声が女性から聞かれますが、 どちらかを選ばないといけないわけではなく、妊娠出産と仕事は両立できます。 ただ、まだそれが難しい組織もあるかとは思いますが、 妊娠出産により一般的にはキャリアに影響を与えない社会になることがなにより大事と思います。 1つの選択肢として卵子凍結を福利厚生で提供しつつ、 妊娠出産がキャリアの妨げとならない組織になる、ということの方が本質的には重要かと思います。 あと、AMH検査は、卵巣年齢を測れるわけではないので、 結果によっては不必要に不安になってしまうこともありますので、注意が必要です。
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子どもと接する仕事に就く人に性犯罪歴がないか確認「日本版DBS」法案を閣議決定
TBS NEWS DIG
稲葉 可奈子産婦人科専門医 医学博士
迅速な審議と関係各所のみなさまに感謝です。 子どもたちを守るためにありがとうございます。 連日、学校や保育園の先生による性加害が報道されるので、DBSの迅速な導入は本当にありがたい。 なお、そのような先生はほんのごく一部で、ほとんどの先生はとてもよい先生です。まっとうな先生方のためにも、DBSが導入されてほしいです。 最初からカンペキな制度ではなくても、 まずは学校・保育所だけ義務からでも、先延ばしになるよりもまず導入されることが大事。 塾や習い事は任意やけども、運営側としても確認したいでしょうし(実際、関連団体から、対象にしてほしいとの声があった)、 ユーザーや世論が求めることで、DBSでの確認をするのが当然、という流れにもっていくこともできるでしょうし、 骨抜きと批判するだけではなく、国民の受け止め方次第で、よい形で社会にインストールされうるのではと思います。 初犯は防げないですが、 これまでは再犯も防げなかったわけで、 再犯を防げるだけでも大きな進歩。 DBSだけでカンペキに防げるわけではないので、性教育やセーフガーディング研修などももちろん大事。 今国会で成立しますように。
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