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【速報】バイデン大統領が大統領選からの撤退表明 ハリス副大統領を後継指名 トランプ氏「バイデン氏は大統領・大統領候補としてふさわしくなかった」
前嶋 和弘上智大学 総合グローバル学部教授(現代アメリカ政治外交)
バイデン撤退。大統領は辞めず。リベラルメディア主導でどんどん追い込まれていった感もあります。大きな民主党としては大きな賭けですが、ハリス(おそらく)で新しいスタートの方がという判断。いずれにしろ、党大会もあり、攻守交替なので、これから民主党に注目が集まる一カ月となります。当分大接戦が続くのかと想像します。
ツイートにはハリスを押すことを明言。辞任書簡は「I want to thank Vice President Kamala Harris for being an extraordinary partner in all this work(カマラ・ハリス副大統領には、すべての仕事において並外れたパートナーであることを感謝したい)」と抑えて記述。
トランプ氏が副大統領候補にJ・D・バンス氏を指名 どんな人物?
前嶋 和弘上智大学 総合グローバル学部教授(現代アメリカ政治外交)
「民主党との対決」ならバンス、「国民全体の統合」を目指すならヘイリー、「トランプのよき下撲」ならバーガム、「明るさ」ならスコット、「外交重点化」ならルビオと私はいつも説明してきました。選択はバンス。
バンスはインテリ中のインテリ。「バイデン陣営はトランプ大統領が権威主義的なファシストであり、トランプの当選を何としても阻止しなければならないと主張している。そのレトリックが暗殺未遂事件に直接つながった」と言ったばかり。陰謀論的言説を一気に生み出すことを知り尽くした上での発言でした。
トランプにとって、バンスのこのずる賢さは本選挙に向けて(あるいは政権奪還後の)大きな懐刀に。おそらく自分との共通点も見出しているのかと思います。上院議員選挙の際にはトランプ批判で低迷した後、一気に方向転換し、トランプからの支持を取り付け逆転勝利。
トランプは「転向者」を常に歓迎します。さらにトランプにはない貧困から這い上がったという物語もバンスにはあります。「変節」「変化」はバンスのこれまでの生涯そのもの。
トランプ氏の免責特権一部認める、米最高裁 審理差し戻し
前嶋 和弘上智大学 総合グローバル学部教授(現代アメリカ政治外交)
最高裁の今期の目玉判決は「大統領が公務なら何をしてもいい」という仰天レベルの免責を容認する判決。司法長官に「選挙に不正があったと言え」ということも免責。集会参加者に「襲撃しろ」という発言が「公的」か「私的」かは、下級裁判所に判断を任せましたが、判断は難しいはず
一昨年の中絶禁止容認、昨年のアファーマティブアクション廃止に続く、 6対3の保守派大多数の最高裁は想像の斜め上のレベルのゴリゴリの超保守。アファーマティブアクション判決は予想がつきましたが今回は予想以上。
今回の判決で、今後大統領が命じる破壊行為や戦争が正当化され、「公務」を使って私的利益を追求する利益相反も認められてしまう恐れもあります。権力分立はアメリカ政治のDNAですが、今回の判決はそのバランスも揺るがす、大統領独裁を後押しする判決です。
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