ホーム
153フォロー
82フォロワー
さらば、“昭和型オジサン企業” 30歳からの越境転職
NIKKEI STYLE
黒田 真行ルーセントドアーズ株式会社 代表取締役
"食品加工メーカー勤務のBさん(29歳)は、こんな悩みを吐露してくれました。 「45歳以上の世代が詰まっているので、昇進できる見込みがない。40歳近くなっても、部下なしの係長という先輩がたくさんいます。自分の10年後を見ているようでとても息苦しい。数少ないながらも毎年、新卒を採用しているのですが、定着しない。30歳近いのに、部署では一番下の若手です」 職場の年齢構成、企業業績の現在・過去・未来、評価制度の透明性などによっては、Bさんのように「このまま頑張っても報われる見込みが立たない」という閉塞感にさいなまれることもあります。 独自の創意工夫が必要とされない仕事、型通りのやり方しか認められないミッションでは、「自分が任されているのは、誰がやっても同じ仕事ではないのか?」という疑問が生まれ、モチベーションが削られてしまうという人が生まれやすくなります。 歴史・知名度があり、規模が大きい企業でも、こうしたことは珍しくありません。、そもそも優良企業だと思って入社したはずなのに、30歳前後になるとメッキがはがれて、閉塞感を感じる従業員が増える会社には、いくつかの共通点があります。"
1Pick
早稲田大学・入山教授「“ゼロイチ”なんてウソだ」
日経ビジネス
黒田 真行ルーセントドアーズ株式会社 代表取締役
”ところがどうしても企業、組織は本質的に、「深化」に偏ってしまう傾向がある。なぜかというと、人間は認知に限界があるので、どうしても目の前で組み合わせたものだけを深掘りしてしまいます。そして何より、「探索」をするのが実際は大変なのです。  遠くに行って幅広くいっぱいものを見てくることは、無駄に見えるし、時間も人手も金もかかる。知と知の新しい組み合わせなので、失敗も多い。そして何より、どうしても目の前で儲かっているところを深掘りして、予算を達成しようという話になる。  今、日本の“大企業あるある”は、新規事業本部とかイノベーション推進室をつくって、最初の1~2年は鼻息荒く、若手を抜てきしてこの知の探索を頑張ってやる。でも、3~4年すると社内で不穏な空気が漂ってくる。「あのさ、イノベーション推進室のやつら、金ばっかり使って成果を出していないんじゃないか?」。その結果、3年目、4年目になると予算を減らされて徐々に消えていってしまう。  知の深化に偏るのは一見、悪くなさそうに見える。もうかりそうなところを深掘りするから、短期的に少し業績が良くなるからです。だけど、これからの時代に決定的に重要な知の探索をなおざりにするので、中長期的なイノベーションが枯渇するんです。これは専門用語で「competency trap(競争力のわな)」といいます。  イノベーションが足りないといわれる理由は様々あるでしょうが、本質的には多くの企業が知の深化に偏りすぎて、「competency trap」に陥っているからだと思います。そして、このままだと、先ほどからお話ししている理由で、そのような会社は早晩なくなりますので、何とかして知の探索を促す仕組みをつくることが重要になのです。”
17Picks
リクルート創業期の「心理学的経営」とは何か?
人材育成・研修のリクルートマネジメントソリューションズ
黒田 真行ルーセントドアーズ株式会社 代表取締役
リクルート創業期の「心理学的経営」 ”リクルートの中心には、いつも「個をあるがままに生かす」という思想がありました。この思想をリクルートは長く継承してきました。江副と大沢は、社内報などで、「(組織の)“動脈硬化”はなんとしても回避しなければならない」といった言葉を繰り返し発しています。彼らは、組織の固定化や階層化を何よりも恐れていました。意図的にカオスやゆらぎを生み出し、組織の固定化・階層化をできるだけ遅らせようとしていました。「あいまいそのものを経営のポリシーに」しており、「不均衡、不安定状態の創造こそ活性化の第一歩になる」と捉えていたのです。 『心理学的経営』で、大沢は認知的不協和の理論を紹介しています。認知的不協和とは、自分の選択や決定と適合しない情報が入ってくることで、心が不安定な状態になることです。江副・大沢は、この認知的不協和を組織内に絶えず起こすことで、不安定状態を生み出そうとしていました。なぜなら、私たちは誰しも、無意識に不安定状態を解消しようとするから、そしてそのときに外部情報を積極的に取り入れて、新たな自分や新たな組織を創り出そうと励むからです。つまり、創業期リクルートの経営陣は、組織にカオスを生み出し、社員たちがその不安定状態から立ち直ろうとするときのパワーを原動力に、事業や組織の革新を前に進めてきたのです。 自律的な個を発現させるマネジメントの中心には、自由裁量の徹底があります。江副・大沢たちは、「多様な能力の要求されるマルティプルな仕事に挑戦できる仕事の環境と風土づくり」に力を入れ、部下たちには、サイズは小さくても仕事の一連のフローをなるべく担当できる「自己完結型」の割り当てにこだわっていました。 その一方で、失敗には寛容でした。例えば、失敗した社員をすぐにまた重要なポジションに就けることがよくありました。江副・大沢たちは、不確実なことに挑戦しているのだから、失敗するのは当然だと考えていました。 同時に、社員全員が高いレベルの自律的選択と判断をしていけるよう、経営情報を徹底的に開示する情報開示主義を取っていました。 ワークス研究所・奥本 英宏 さんのレポートです。
36Picks
NORMAL