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河野デジタル相ら、記者会見せず 官邸は「改造当日」指示
前田 直人朝日新聞社 コンテンツ戦略ディレクター(編集担当補佐)
取材者の立場からは、取材機会は多ければ多いほどいいというのはあるのですが、内閣改造の一日はいちいち仰々しいんです。かつて閣僚たちは官邸で一通り会見し、省でもう1回会見する頃には深夜になるのが常でした。閣僚たちがバンバン新しいことを発信するのなら意味があるが、形式的だと意味はなく、翌朝、落ち着いてじっくり会見したほうが合理的かもしれないし、情報も整理しやすいかもしれない。いずれにしても、改造の行事に実にたくさんの人がエネルギーを一気に投入してへとへとになっているのは事実。しかも今回はお盆休みシーズンで夏休み変更に追い込まれた官僚のみなさんもいらっしゃるのでは。
経済安保担当相に高市氏 内閣改造・党役員人事固まる
前田 直人朝日新聞社 コンテンツ戦略ディレクター(編集担当補佐)
岸田政権においては、安倍氏が代表していたコア保守層をどうまとめていくかが課題でしたが、そこで目をつけたのが安倍氏の信頼が厚かった萩生田氏と高市氏だったのでしょう。
旧統一教会との接点の関係で、国会で一定の追及を受けそうな萩生田氏を経産相から党務の要職である政調会長にスライドさせ、政調会長の高市氏を閣内に移す。しかも、高市氏の担務を対中政策に絡む経済安保担当とすることで、岸田政権につきまとう「親中」の見方を中和するということも可能になります。
どの政党も右派と左派のような幅があり、その両極に神経をとがらせながらマネジメントする必要があります。自民党の場合は、安倍氏への依存度が高かった分、工夫が必要でした。人事をみる限り、うまいバランスをつくることができたのではないかと感じます。中庸を重んじる宏池会らしいさばきです。
岸田首相 萩生田経済産業相を政調会長に起用の方向で最終調整
前田 直人朝日新聞社 コンテンツ戦略ディレクター(編集担当補佐)
経産省はきのう萩生田さんご自身が記者会見で語ったように、重要なタスクが多いのでコロコロ変えないほうがいいのは間違いありません。
一方で、党の政調会長については、官邸主導型の今はむかしほと重いポストとはいいがたいところがあります。ただ、閣僚は国会で野党の追及を浴びることが予想されます。秋の臨時国会は旧統一教会との接点をめぐって野党の追及が強まることが予想され、そのリスクを回避しつつ、安倍派を重用する姿勢はきちんと示したい。そういう流れかもしれないと思っています。結果的に、内閣よりも党が力を持つシフトになるかもしれません。
保守派、党内右派をおさえるという意味では、今の高市政調会長がどうなるかということも、一つのポイントになると思います。高市氏は無派閥ながら、安倍氏に近い象徴的な政治家の一人のためです。
旧統一教会との関わりに自民苦慮…寄付・関与、安倍派に集中
前田 直人朝日新聞社 コンテンツ戦略ディレクター(編集担当補佐)
国際勝共連合、統一協会と言われればピンときますが、世界平和連合、家庭連合と言われるとなかなか一致しないというのも、わからないではありません。もともと旧ソ連の南下を防ぐための反共運動とシンクロしながら、日本の保守勢力と統一教会創始者との接点が生まれたという歴史的経緯があり、その源流には岸信介元首相がいます。自民党の清和会との関係がとりわけ深いのは自然な流れです。このため、若い人ならともかく、自民党のベテランで「知らなかった」という言い訳は通用しないところがあります。
朝鮮戦争をへて南北に分断された朝鮮半島の西側陣営である韓国と日本は、根っこの部分で密接に関係しています。韓国生まれの旧統一教会がなぜこれほどまでに日本保守政界に浸透しているのかを調べていくと、東アジアにおける戦後日本保守政治の複雑な歴史が浮かび上がってくる。そしてそれは、いまの保守層にとっては不都合な真実にも映り、へたに説明できない状況に追い込まれている側面もあるのかもしれません。はたして縁を切れるのかどうか、そこも次回の選挙に向けてしっかりみていかないといけないポイントです。

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