高橋 直大

自宅に色々郵便物が届いて困る感じだったので、これはありがたいなあ。

これで「競技プログラミングは終わった」的な事をたまに言われてるけど、中身は「コードを100万個生成して全部コンパイル・サンプル実行、さらに生成したコードも実行しクラスタリング、クラスタごとに一番良いコードを選択」みたいな滅茶苦茶な事を言っていて、コンテスト100回分以上の計算資源をかけてそうな感じ。 実際この生成数を100程度に落とすと、正解率は大幅に低下し、まだ平均には届かないかな？ってレベルに落ちる事がテクニカルレポートで示されている。 プログラミングがWith生成AIに変わっていくのは間違いないし、近い将来もっと便利になるとは思うけれども、「プログラマ不要論」とかに持っていくのは早計に見えるなあ。

AtCoderのコンテストで上位を埋め尽くしてたりするので、コンテスト界隈からの注目度は高かったALGO ARTISさん。コンテスト告知文に、「ALGO ARTISは全てのプロジェクトで焼きなましやビームサーチといったヒューリスティック最適化の技術を使用しています。」と書かれているのだけれども、そもそもこの状態が作れているのが本当に異常。 ビジネス側だったりトップの人だったりが凄いからこそこれが実現出来てるんだろうなあ、と思っていたので、Startup CTO of the yearはとても納得。おめでとうございます！

多分ニッチ過ぎてニュースにならんので論文のページそのまま引用ですｗ PFNによる、深層学習モデルの学習時の省メモリ化に関する論文。機械学習が注目されているのだけれども、この論文では「セグメント木」「焼きなまし法」などの、古典的アルゴリズムやヒューリスティックアルゴリズムが使用されてる。こういう企業はやっぱり「機械学習の使い方が分かる人」ではなく「機械学習の仕組み自体を作っていく人」が必要で、そういうところに活かされるのは結局古典的なアルゴリズムだよね、というのをとても感じる。

ニュースリリースでプログラミングコンテスト入賞報告、もっと増えて欲しいなー、と思ってます。良い文化。

とうとうオセロが解かれました。と言っても、これは「弱解決」と呼ばれるもの。 「任意の場面で最善手が出来るAI」のようなものが出来たわけではなく、「買ってる側が最善手のみを指した場合の進行」と「最善手をお互いが指し続けると引き分けになる」という結論が分かった、という感じ。使ってる計算資源もめちゃめちゃ多いので、誰でも簡単に任意の局面での最善手が分かる！とかにはならない。 ……とはいえ、今のオセロAIってめちゃめちゃ強いので、ほぼ「最善手がわかる！」に近い状態ではあるのだけれども。

目的だけ考えた上で、適当にURLを打てば、目的のサイトに辿り着ける可能性がそこそこある、という意味でちょっと面白いかもしれない。もちろん変なサイトに飛ぶ可能性もあるのでお勧めしないけれども。

2016年に有名パズルゲーム「ぷよぷよ」のパクリゲームである「マジカルストーン」が出ていたのだけど、この時の知見が結構勉強になる。 この手のパズルゲームの「ルール」にはどうも著作権がないらしく、ルールをパクることは許されているらしい。なので、このパズルゲームの問題点は「デザインを真似していること」だけのように見える。 今は「スイカゲーム」という名称が浸透しているので明確にダメなのだけど、「スイカを別のものに変えてみたパクリゲーム」も世の中にたくさん存在していて、それらは恐らく許されてしまう、ということはちょっともやっとする。 参考： 「ぷよぷよのeスポーツ化」をうたったクローンゲーム「マジカルストーン」めぐり物議　セガは「許諾の事実ない」 https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1603/30/news154.html

自社ニュースです。人気企業ランキングで票数をそのまま開示しているものは珍しい気がする？ Googleが1位から陥落するのかな、と思っていたのですが、蓋を開けてみればGoogle強し。 とはいえ、GAFA、新興ベンチャー、日系大企業等、様々な企業が入り乱れていて、なかなか面白いランキングになっているんじゃないかな、と思ってます。

いつ回収できるかは分からないけど、投資の時期が続いてるのかな。 AbemaTVはともかく、ウマ娘などのゲーム事業さえ投資の方向性になってるのかも、と思ってます。 というのも、ソーシャルゲーム自体で利益をあげる、というよりも、ソーシャルゲームで知名度を稼いで家庭用ゲームに持っていく、という方向に向かっているように見えるので。 「ウマ娘　熱血ハチャメチャ大感謝祭！」 「GRANBLUE FANTASY: Relink」 「リトルノア　楽園の後継者」 あたりがそういう動きに見える。ソーシャルゲームがいつまでも続くとはあんまり思えないので、この動きは良いように見える。

開発をするのだって無料じゃないわけだし、料金体系を変えないといけないなら仕方ないものだと思うけれども、予想以上に反発が大きかったのかなあ。 弱小開発者の価格は変えず、ヘビーユーザーのみ追加課金、という形の課金スタイル自体は妥当だと思うものの、影響が大きすぎたのかもしれない。

面白い話だけれども、どこまで議論された内容かはわかんないかなあ。「ただ任天堂は、自社の未来が自社製ハードからの脱却にあることを、なかなか理解できずにいる」というのは、かなり疑問を感じる内容。ゲーム機を脱却してPCに、という話でもない気がするし……。