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【加藤雅則】今こそ、両利きの経営の“誤解”を解こう
和田 圭介Scrum Inc. Japan Senior Coach
アジャイル・スクラムの導入を目指す顧客企業の多くの悩みは、これまでの働き方と新しい働き方(アジャイル・スクラム)のそれぞれの良さをいかに引き出し、会社としての成長にどうつなげるか、に尽きると思います。
今回、両利きの経営の第一人者である加藤さん、そして、NewsPicksさんのご協力の下、アジャイル変革を目指す企業向けに、これまでの働き方と新たなアジャイルな働き方をどのように調和させ、企業としての新たな成長戦略を描き、実行していくか、その大きな指針となるような記事を書いていただきました。
ぜひ、多くの皆さまの参考となりますように!
なぜ日本企業こそ「アジャイル経営」が必要なのか
和田 圭介Scrum Inc. Japan Senior Coach
Gallup社の調査によると、日本人の職場でのやる気は、世界139カ国中131位だそうです。
計画重視の組織は、官僚化が進み、意思決定のためのプロセスが高度化・複雑化します。そうした組織の内部では、資料作りや根回し、合意形成の会議が主要な仕事となります。組織の差別化の源泉となるはずのソフトウェア開発や戦略策定がアウトソースされます。
アジャイル経営は、組織の官僚制度を最小限にし、自律したチームがプロダクト・サービス・プログラム・施策などを直接、顧客に届けられるようにすることで、生産性と働く人の幸福を同時に向上させます。
ジェフ・サザーランド博士が考案したスクラムは、当初はソフトウェアの開発に用いられましたが、欧米では企業の経営に、行政府の運営に、教育の現場で用いられています。
コロナ禍になって、官僚のみなさんの残業が問題になっていますが、根底にあるのは同じ課題だと思っています。
どうぞ、日本にもアジャイル経営が広まりますように!
顧客起点で、変化にスピーディに対応する「アジャイル経営」
和田 圭介Scrum Inc. Japan Senior Coach
アジャイル経営の実践手法であるスクラムおよびScrum@Scaleの導入支援をしている立場から、深い共感をもって、レポートを拝読させていただきました。
アジャイル開発のルーツは、レポートにもあるように、トヨタ生産方式をはじめとする日本の組織運営モデルです。
レポートでは触れられていませんでしたが、トヨタ生産方式のルーツを更に遡ると、戦後の復興支援のため、日本に来てくれたエドワード・デミング博士の品質管理に行き着きます。
トヨタ自動車の大野耐一氏をはじめとする多くの日本人が、デミング博士から品質管理を学び、日本企業の発展の礎を築き上げました。
日本企業の躍進の結果、70年代・80年代、アメリカは不況になり、今度は、ジェフ・サザーランド博士をはじめとするソフトウェアの先駆者が、日本の企業から学び、アジャイル開発・アジャイル経営へと昇華させ、現在のGAFAMの発展へと繋がりました。
日本企業の成功モデルが通用しなくなりつつある現在、今一度、私たちはアメリカで発展してきた、アジャイル経営を謙虚に学び、将来の子供達のためにも、経済成長と働きがいを両立する新たな社会をつくっていく必要があると私も思います!
アジャイル経営のレポート、次回も楽しみにしています!
NORMAL
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