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世界金融市場の人気トレード総崩れ、「ばかげた水準」到達で巻き戻し
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
米国の主流の金融界では、景気の大幅な悪化、株価の大幅な下落を見込む向きがまたぞろ増えています。FRBが激しい利上げをした2023年の秋には弱気派がコンセンサスになりましたが、今年になって景気が持ち直し株価も上がったことで一度は一掃されました、しかし、また弱気派が復活してきた感じです。FRBが何か秘密のデータを持ってるのではないか、という憶測までありますが、それはないでしょう。8月22-24に世界の中央銀行関係者が集まるジャクソンホールでは金融政策の総点検がテーマです。ここでの議論を注目しておけばよいと思います。
円高進行 一時1ドル=153円台前半に 日銀の利上げ観測が影響か
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
日銀の利上げ、更に言うと米国の利下げ観測そのものは、160円台だった7月上旬にもありました。従って、要員の1つではあっても重要ではないと思います。むしろ、円安を当て込んだ投機筋の円売り(ショート)ポジションがシカゴ商品取引所(IMM)で大きく膨らみ、反対売買で円買いに転じたことが要因としては大きいと考えられます。ファンダメンタルズ要因というより需給要因なので、相場の方向性に持続性はあまりないと思います。IMMのポジションは以下で確認できます。
https://www.central-tanshifx.com/market/indicator/immposition.html
米FRB利下げ、9・12月の年内2回予想が大勢=金融市場
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
2025年に期限切れとなるGDP比1.3%ぐらいの大きな減税が、大統領選挙の結果で変わる可能性があります。その結果次第で変わるので、年内に何回利下げという議論はほとんど意味ないですね。同じようなことは2023年にも起きました。インフレの最中にインフレ削減法で巨額の財政支出が決まり、FRBは利上げを0.5,0.75%幅など加速させました。当時はジャクソンホール会合という世界の中央銀行関係者の集まりで、パウエル議長が45分の予定の講演を8分で憮然とした表情で切り上げたことが話題となりました。同じようなことがまた起こるかもしれません。
【完全図解】今、日本で最も「お金の匂い」がするビジネス
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
市場規模が大きく、しかも、伸びる産業は、他にも介護などあります。しかし、インバウンドは儲けが違います。外国人は日本に対して払う気が満々で、そんなに安くて良いのか、というのかタクシー代以外の全てに当てはまります。個人ガイドの通訳の料金も相当上がってます。日本経済がダメだった時代の言い訳、稼ぐ場がない、はもは通用しません。稼ぐ気があればいくらでもチャンスはある時代だと思います。自治体もPRに外国人雇って大いに成果を上げた例が多数あります。今年はインバウンドでコロナ禍前と比較して日本のGDPを0.5%引き上げます。産業革命が1%なので、どれだけ大きいかが分かると思います。
30代会社員億り人ハルさん「私が新NISAで日本株を買わない理由はコレです」1775人アンケート結果も
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
将来の予想は当たらない、だから予想はしないというのはインデックス投信の思想的背景として正しいです。JPIFなど機関投資家は、もう一歩進めて、株式と債券の市場規模に応じて、債券にも資産配分しています。この背景はCAPM(現代ポートフォリオ理論)と呼ばれる考え方でシャープが発見しました。彼はこの功績でノーベル経済学賞を取りました。ただ、CAPMの最大の問題は、過去の運用実績が将来にも当てはまるという点にあります。ここだけは常にチェックが必要です。たとえば、米国が移民を制限したら、インドで改革派閥リーダーが次々と暗殺されたら、等です。2012年の第二次安倍政権の誕生もこれに相当します。だから80円代の円相場が160円になり、8000円の日経平均が40000円になりました。
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