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【徹底解説】今年の夏が記録的な猛暑になる3つの理由
須田 桃子NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト
編集を担当しました。立花教授への取材にも同席しましたが、まさに海も大気も北極も赤道帯も全てがつながっていて相互に影響を及ぼし合うことがよくわかる、明快な解説でした。
しかも立花教授は、とにかくにこやかに、楽しそうにお話しされるのです。「自然現象は面白いんですよ。お笑いの方じゃなく、興味深いという意味の面白さ。いかに地球の科学が面白いかを伝えるのが、やっぱり王道かなと僕は思うんですよ。だから笑っているんです」とのこと。
謎が謎を呼び、日本の酷暑という局所的な話題が地球規模の現象と結びついていく過程を楽しんで読んでいただけたらと思います。異常気象は決して笑えない深刻な事態ですが、知って腑に落ちることが対策の第一歩だと思うので。
気候変動と海との関係については、以前、連載「ディープな科学」でも取り上げています。こちらも面白いのでぜひ併せて読んでいただければ。
https://newspicks.com/news/7834526/body/?ref=search
【5分解説】学会連合が科学研究費の「倍増」を求める理由
須田 桃子NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト
これまで運営費交付金の削減がいかに研究環境を悪化させてきたかはたびたび取材し、記事でも取り上げてきましたが、科研費にもこれだけの悪影響を及ぼしていたというのは盲点でした。また、今回の要望活動に、産業界に近い日本工学会が参加しているのは注目に値します。
日本の研究力の凋落の原因はさまざまな分析や現場の声からすでに明らかなのですが、政府の科学技術政策はいつも真逆の方向で進められているように感じられてなりません。そもそも日本の公財政教育支出の対GDP比は0.49%で、OECD諸国の平均(0.99%)のおよそ半分。科学技術立国をうたうにしてはあまりに少なすぎるのではないでしょうか。手遅れにならないうちに、支出の全体額も配分の仕方も抜本的に見直してほしいと願っています。
【最新レポ】日本でも「臓器移植用」のブタが生まれている
須田 桃子NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト
ブタからの臓器移植。特集第2話では、国内の取り組みの現状や課題を紹介します。
今回、いろいろな立場の方に取材に協力していただきました。患者の立場から語ってくださったのは、全国腎臓病協議会の池田充会長です。池田さんは46年前、お母様から生体腎移植を受けていますが、当時は大きな葛藤があったそうです。
記事には盛り込んでいませんが、「母親の人生の一部を抱えているという思いはずっとあります。母親が元気なうちは、もらったこの腎臓を守らなければいけないと思っています」という言葉が印象的でした。ブタからの臓器移植についての池田さんの見方については、ぜひ記事をご覧ください。
【世界初】執刀医が明かす「ブタからの臓器移植」のリアル
【最新レポ】コロナの救世主mRNAは、がんも征圧するのか
須田 桃子NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト
mRNAワクチンといえば新型コロナの予防ワクチンですが、実は元々、mRNAの医療応用における大本命はがんでした。臨床試験の有望なデータも出てきつつあります。最新の開発状況を取材しました。
「がん治療ワクチン」というと、これまでなかなかうまくいかないイメージがありましたが、期待される理由や臨床試験のデータを知ってなるほどと思いました。
また、この記事の編集作業中にもRSウイルスワクチンがFDAに承認されるなど、幾つかの新しい動きがありました。新型コロナのワクチンの取材時にも開発のスピード感に驚かされましたが、改めて、進展の目まぐるしい分野だと感じます。
【最新研究】反物質を落としたらどうなるか、実験してみた
須田 桃子NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト
サイエンスの魅力や奥深さを伝える連載「ディープな科学」。今回のテーマは「反物質は地球の重力によって落下するか」です。
映画や漫画、アニメなどで時々、登場する「反物質」ですが、実は「落下するのか」というごく基本的なことがまだわかっていなかったんですね。(もちろん記事本文では、反物質とは何かというところから丁寧に解説されているので、反物質なんて初耳、という方もご安心を)
反物質はこの宇宙にはほとんど存在しない物質ですが、加速器を使ってほんの少しなら作り出すことができます。どうやって作り出し、どうやって「落下」するかどうかを調べるのか。創意工夫が詰まった実験の方法にご注目ください。
取材の際、物質と反物質とで重力の働き方が全く同じなのかが気になり、「同じ実験を(普通の物質の)水素でやったらどうなるのか」と質問してみました。藤原さんによると、意外にも水素は、今回使われた反物質以上に検出が難しいなどの課題があり、現時点では全く同じ実験はできないのだそうです。でも将来的には、水素でも実験して比較したいとのこと。今後の研究の進展も楽しみです。
言わずもながですが、バナーでリンゴの木の下にいるのは、万有引力の法則を発見したニュートンです。ニュートンの時代には反物質の存在すら予測されていませんでしたが、もし現代に蘇って今回の実験を知ったら、きっと大興奮したに違いありません。
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