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グリ下に集まる若者、6割が「DVや虐待受けた」 支援団体が発表
今井 紀明認定NPO法人D×P(ディーピー) 理事長
大阪市政記者クラブで記者会見してきました。ユースセンターで70人ほどの面談記録からグリ下にきている子どもたちや若者たちで大阪府外、大阪府内の子たちがどれぐらいいるのか、また年齢や虐待経験などについてもお話させていただき、私たちのNPOが作った道頓堀から徒歩4分ほどのユースセンターの活動についてなども説明させていただきました。
調査に関しては今後よりアンケートを広くとって行っていくので、データに関しては留意する必要はありますが、福祉(児童福祉、居住支援、生活困窮支援)や医療(精神科、産婦人科等)、法的な支援(債務整理や紛争解決)が必要だと現場で感じています。就労支援などの以前の段階で衣食住など整える必要が多くあります。
また、相談窓口を作ったところでグリ下の子たちと関わることは難しい。そもそも、グリ下の子たちは大人への信頼感はかなり低いと思いますし、グリ下に友達に誘われてきたり、友達に会いにきたり、楽しみに来たりしているためで、相談に来ているわけではありません。
私たちもスタッフも道頓堀でテントを出し、最初は話すことから関わるようにしており、食事を一緒に食べたり、雑談や何かアクティビティをするなど関わり方はその子たちによって変えつつ、相談されたら結果的にそれが福祉や医療支援、その他の支援が必要なので、一緒に動く形のことをしています。支援は結果であるので、相談窓口は入り口には極めてなりづらいということを国や自治体にもお伝えしたいと思い、記者会見を開きました。
その中で、私たちのユースセンターには4000人近い利用者が10ヶ月で来ており、病院や行政の窓口への同行支援は180を超え、面談回数も120回を超えています。50坪ほどの場所で道頓堀からすぐ近くに設置しているのと、スタッフもユースセンターだけで10人を超えているので資金調達しながら動いていきます。ぜひ関心を持ってもらえると嬉しいです。
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今井 紀明認定NPO法人D×P(ディーピー) 理事長
非常に学びになる回でした。ここ最近、仏教系の法人から自分も講演をお願いされることが多いのですが、非営利組織のルーツを辿るとキリスト教や仏教など宗教的なバックグラウンドがあります(むしろ、日本のNPOは宗教からかなり切り離されている体系になっているが、諸外国だとキリスト教をバックグラウンドにしている組織が多いはず)。歴史的にもお寺など貧困の子どもたちや人々の支援をやっていることも多く、「今だからこそ、宗教法人だからこそできることが多くあるはずです」と伝えています。私が代表を務めるNPOは財務規模的に寄付型で2億強ぐらいですが、宗教法人のほうが財務的にはキャッシュがあるため、大掛かりな投資もできるはず。ぜひ挑戦していってほしいと思います。
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