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【危機】グリコ、HOYAのトラブルが「他人事」じゃない理由
NewsPicks編集部
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
下記と併せて。 SAPは何故使いにくいのに、世界中で愛されているのか(2024/4) https://newspicks.com/news/9896788 上記でコメントしたことだが、それぞれの現場で、それぞれの責任を果たそうと、皆一生懸命働く。ただ、それは一つの均衡に過ぎない。何か別の均衡に変えれば、今より良い部分も悪い部分も出てくる。 その別の均衡への変化で良い部分の増加が悪い部分の増加より多く、また出てくる悪い部分がクリティカルではなく、均衡の移行にともなうコストやリスクを吸収できる算段があれば、現場の不便はあっても変えたほうがいい。 ただ、個別の現場では責任を果たそうと頑張ることに一生懸命で、今できていることができないと、責任を果たせていないと捉えるから反対が出やすい。ただ、新しい均衡では、果たすべき責任やトレードオフも変わるので、今できていることが出来なくても責任を果たせないわけではないというのが盲点になる。 もちろん、そういった反対を含む議論によって、プロジェクトのリスクが見えてくることもあり、なかには見えていなかったクリティカルなモノも出てくる。一方で、現在の責任を守ろうとし過ぎたり、そのためにカスタマイズをしすぎると、結局コストも膨らむしプロセスも未来に対してより複雑でスケールしにくいものになる。 だから、経営の意思決定を含めた、断固たるスタンス・コミュニケーションが大事。トランスフォーメーション(BT/BX、DX)ではそれが必要。 一方で、リスクに備えるためには、断固たるスタンスを取りながら、上がってくるリスクに対して判断も必要。リスクを上げるなとか、上げても無駄となるほど、リスクは必ず顕在化する。 上げやすく、でも必要なモノだけ対応する。 そしてこれら全体がプロセス作り。プロセス作りこそリーダーの仕事。下記の「エースを監査に」というのは共感できる点が多い。良いプロセスや、それを実現するための意思決定とコミュニケーションは、上記のように経営としてとても大事。その現場経験を含めて、リーダー育成になる。 【逆転発想】NTTも実践。エース社員こそ「内部監査」に置け(2024/5、NP編集部) https://newspicks.com/news/9931839
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新 iPad Pro発表、最安16万8800円から。Apple史上最薄・M4初搭載で性能4倍・Ultra Retina XDRディスプレイ採用
テクノエッジ
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
何名かの方がコメントされているように、AppleとしてはノートPCではなくタブレットをメインに据えようとしているように見える。 そしてLLMが進化する中での競争戦略という意味で、合理性があると思う。 一般的なディスプレイとキーボードがあるノートPCの形は「クラムシェル型」と呼ばれる。スープのクラムチャウダーの「クラム」と一緒で貝殻、とくに二枚貝を指す。 PCは生産性ツールとしてWindowsが強い領域。一方で、Windows・PCが普及した時期とは異なり、今はスマホが誰もが持っていて、一番接するデバイス。ただ画面が小さい。 でも同じ形(フォームファクタ、と呼ばれる)だと、使い方を変えるのは難しい。またスマホは「多頻度・短時間の用途」には打ってつけだが、文章を書いたりスプシのような「長時間連続の用途」には音声入力などは不十分でSiriとか広がらなかった。でも生成AIが一気に進化している。 だから、Appleとしてはタブレットという違う形で競争軸をずらして、画面が大きくスマホでは満たされない領域を、スマホに近いインターフェース・フォームファクタのタブレットで時間をかけて取りに行く競争戦略に見える。 Appleも、デザインやコーディングなどの領域ではPCのシェアは高いだろうし、そこは続けるだろう。 ただ、マスにとってはスマホに近いインターフェースのほうが長期的には使いやすいと思うし、スマホ・LLMネイティブ世代は長期的に増加する。LLMによって、今まで音声とかテキストの曖昧な指示では上手くいかなかったものも使い方含めて進化・変化することに賭けて、競争軸をズラすことで長期で勝とうとしているように見える。 そうすると次に発生すること、そしてAppleがこれまでやってきた勝利の方程式でもあるのが、廉価版と中古品のサイクルによって、ボリュームをとりに行くこと。 WindowsやChrome Bookは、どう出るか?
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「ブラザー工業のTOB案」にローランドDGが大反論
東洋経済オンライン
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
現在の株価は5600円で、ブラザーの5200円を経てタイヨーが引き上げた5370円も上回っている(時価総額で700億円弱)。 そのなかで、記事最後のページに、MBO表明前の時価総額、キャッシュについての言及がある。元々過小評価されていたのに過剰な現金を持っていたこととか、今回MBOであればディスシナジーが発生しないのにブラザーの話が合って引き上げをわずかにするなど、基本的には株主共通の利益に資する動きをされていないと言われてもしょうがないように思う。 特に『タイヨウが引き上げたTOB価格5370円でも十分回収可能だと判断している。』という発言は、いただけない。だったら最初からなんでその価格を引き出すように交渉をしていないのかと言われてもしょうがないし、MBOは今後のオーナーにとっては将来のエグジットのリターンが高くなるので、安くTOBできるほどよいという既存株主との利益相反があるなかで、とてもデリケートなもの。 ブラザーが入ってきたことは、ディスシナジーの背景を考えると、一種のベアハグ戦略の可能性もある(ローランドDGとしては時間もお金も使うので、MBO成立してもそのままよりブラザーにとってはメリットがある)。ただ株主共通の利益に資する結果となっているので、資本市場として極めて適切だし、現在の株価から考えるにもう一回ブラザーには引き上げてほしいし、ローランドDGとしてもディスシナジーが発生しないのだから懸念を突き放すプライスを出せばよい。 タイヨーも資本市場のプレイヤーなのだから、MBOに拠出する資金のリターンが低くなる・リスクが高いと判断すれば、ブラザーのTOBに賛同をすればよい。そういった結末となったとしても、上場企業の経営者としては「仕事をした」となるし、そのあとのディスシナジー含めて対応をするのがブラザーの責任になる。また、企業のステークホルダーは株主だけではないので、経営者の仕事として「従業員の雇用についての条件」も含めて交渉をしてよい条件にするのも、また大事な仕事。かといってそればかりを重視して、上場企業であるのだからステークホルダーの一角である株主を軽視して共通の利益を追求しないのは違う。
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