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スタートアップの「成長性」を融資の担保に…新法制定へ、技術力や顧客基盤など想定
大下 創MedVenture Partners 株式会社 代表取締役社長
記事だけでは詳細分かりませんが、こういう目利きが簡単にはできないからVCの存在意義があるのであって、制度を変えたからといって、簡単に目利きができるわけではないように思います。
これが可能なら、既にエコシステムが確立しているシリコンバレーのようなところで既に実施されているはずですが、聞いたことはありません。
コンバーティブルデットやコンバーティブルエクイティー等もリスクとリターンがバランス取れるには、成功事例が一定程度生まれるエコシステムが回って、初めて成り立つわけで、ようやくそれがスタートし始めた日本では、実現性はなおさら低いと思います。
特に専門知識が必要な医療分野等では難易度は高いです。
【解剖】「疑惑のユニコーン」を肥大化させたエコシステム
大下 創MedVenture Partners 株式会社 代表取締役社長
私は医療機器にしか投資をしないので、本件は投資対象外ですが、医療ビジネスが投資として面白いのは、エビデンスさえあれば、広報・宣伝活動等をしなくても、黙っていても売れるということに尽きます。エビデンスが命です。また、医療ベンチャーの創業者らは、医師、技術者がほとんどで販売のプロではないため、彼らが創業時に提示する売上計画の大半は素人の計画です。逆に言うと、創業者が販売に関わらなくても勝手に売れる製品が理想です。
エビデンスを確保するための治験等はコストがかかりますが、大量の営業人員を確保したり、TVのCMをすることに比べればはるかに安く済みます。そして、エビデンスが得られれば、学会等から推奨され、ガイドラインが作られ、さらに黙っていても売れます。少ない資金で一気にブレイクするので高いリターンが達成できます。長い間(場合によってはエグジット時でも)、売上はないので、VCのリスクマネーが必要です。
本件は、それとは真逆のアプローチなので、それだけでも、医療プロの投資家は出資しないと思います。ただ、そういう業界の常識を知らずに投資している投資家が多いのも事実です。
大切なのは、資金の量だけではありません。それに資金の質も伴わないと、優良なスタートアップは育ちません。
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