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香港民主活動家・周庭さん カナダに事実上亡命 「カナダにいて香港に戻らないことを決めた」
小勝 周東京外国語大学院 博士前期課程学生
アグネス・チョウ(周庭)がカナダに留学、実質的に亡命を決意したとのこと。
日本のメディア等から「民主の女神」と呼ばれた彼女(本人はかなり嫌がっていたというふうに聞いていますが)。国民教育に反対した2012年の「国民教育反対デモ」でジョシュア・ウォン(黄之鋒)らとともに運動の表舞台に立ち、2014年の雨傘運動では運動のアイコンの1人として、日本のメディア等で香港の現状を日本語で訴えてきました。2019年の大規模な抗議運動でも声を上げ続けていましたが、2020年の国家安全維持法以降、逮捕・起訴され、6ヶ月の実刑を受けていました。
上手く言語化できませんが、2010年代の香港における社会運動、そして、2019年の大規模な抗議運動の結末を見たような気がします。もちろん、今も香港では警察国家と成して行く社会においても、それでも声を上げ続ける市民がいます。運動は今後も続いていきます。しかし、彼女が2年ぶりのSNSの投稿の中で「我決定、不回去報到了(もう戻らないことにしたんだ)」という発言を見た際、どこか運動の節目のように感じました。「これが結末だったのか」という感じです。
ただ、それでも「stand with Hong Kong」、そう言い続けていきたいと思います。
香港高裁、抗議デモで歌われた楽曲の禁止認めず-政府の申請を却下
小勝 周東京外国語大学院 博士前期課程学生
同記事の原題は「Hong Kong Loses Bid to Ban Protest Song in Free Speech Victory」であり、「表現の自由の勝利」としています。
プロテストソング「Glory to Hong Kong」は2019年の抗議運動の際、ある若者によって作曲され、デモを象徴する曲として歌われてきました。
2020年の国家安全維持法施行後は、同プロテスタントソングを公の場で歌う・演奏することは萎縮されてきましたが、街中のストリートミュージュンが突然、演奏をしたり、エリザベス女王が逝去された際、香港の英国総領事館の前に市民が集まり、この曲を歌うなど、「静かなる抗議」の手段として使われてきました。
同時に、この曲は2019年の文脈の中で、デモ隊にとって「新らしい国歌」のような側面を有していました。そんな中、コロナ禍が明けた2022年以降、香港で様々な国際スポーツ大会が開催されるようになったのですが、大会主催者側が香港代表チームの国歌を中国国歌ではなく、「Glory to Hong Kong」を誤って流してしまう事例が相次ぎました(YouTube でHong Kong national anthemと検索すると、トップはGlory to Hong Kongです)。香港行政政府および「香港は中国の一部に過ぎない」とする北京政府にとってはまさに、憂慮すべき事案であり、7人制ラグビーの国際大会「Seven Stars 」で同プロテストソングが流された際、香港政府は即時、激おこの声明文を公開しました。このような背景もあり、香港政府は裁判所に楽曲の使用禁止を求めたのです。
このように様々な背景があるGlory to Hong Kongですが、裁判所は政府側の申し入れを拒否する対応を取りました。しかし、まだ控訴審が行われることも十分考えられます。今後、同プロテストソング、ひいては香港の自由がどうなっていくのか、私たちは注視してゆく必要があるのではないでしょうか。
・Glory to Hong Kong
https://youtu.be/fPJESCpanq8
・デモの最中で歌われたglory to Hong Kong
https://youtu.be/dY_hkbVQA20
【初】NewsPicksトピックス、第1回公募オーナー就任
小勝 周東京外国語大学院 博士前期課程学生
今月より、全国の「何やってるかわからない」と言われがちな絶滅危惧種「文系大学院生」達と一緒にコンテンツを発信していきます。
主に、タレントでも有名人でもない、「名もなき人々」の人生の経験を聞き取り、そのまま記事として発信していきます。また、大学院生らの研究テーマや関心ごとに関する記事や連載も発信していきます!
いい意味(?)でも悪い意味でも、他の方々と比べ、NewsPicksらしくないトピックスですが、皆様のご閲覧の方、お待ちしております!
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香港シンクタンク「政府の提言」により天安門事件の世論調査の公開を取りやめ 93年から継続調査
小勝 周東京外国語大学院 博士前期課程学生
香港民意研究所が6/4の世論調査内容の発表を中止しました。
2020年の国安法施行後、香港民意研究所は香港行政政府による圧力により、調査結果報告を延期するような出来事がありました。
現在の香港では、「どこまで世論調査が機能するのか」という論点が存在しています。すなわち、「国安法施行に伴い、政治的な内容の世論調査に対し、市民は回答することを萎縮せざるを得ない」ということです。
香港を少なからず見ている立場としては、もし仮に香港民意研究所が無くなってしまったら、香港研究にとって計り知れない打撃となります。そして、体制側にとって都合の良いデータのみが引用される恐れがあります。
抗議デモ歌「香港に栄光あれ」 香港政府、使用禁止を裁判所申請
小勝 周東京外国語大学院 博士前期課程学生
いやー、、、びっくりですね、、、
香港に栄光あれ(glory to Hong Kong)は2019年、ある若者によって作成され、多くのデモの現場で歌われてきました。
「シン・国歌」なんと言われるように、デモ隊にとっての国歌のような側面を有していたと指摘されることもあり、体制側は常に警戒感を持っていました。
このglory to HKは近年、2019年以外の様々なシーンで注目されており、例えば故エリザベス女王が逝去された際、香港の英国大使館前に多くの市民が集まり、この歌を歌いました。また、Seven Starと呼ばれる7人生ラグビーの国際大会にて、香港側の国歌が中国国家ではなく、glory to HKが流されたという出来事があり、香港政府が即時、激おこの抗議文をweb上に公開したことなどもありました。
2020年の国安法施行以降、公の場でこの歌を歌ったり、演奏するという行為は萎縮されてきました。しかし、そんな中でも、街中のストリートミュージシャンが突然、この曲を演奏したりと、音楽を通した静かなる抗議が行われてきました。
しかし、歌を歌う自由、そんな自由すらも香港から奪われていこうとしています。
民主はないが自由はある、そんなふうに謳われてきた香港。私たちはあと何回、大切なものが香港から失われてゆくことを見続けるのでしょうか?
NORMAL
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