山崎 裕也

①紅白は1テレビ番組なのだから、見たければ見ればいいし、見たくなければ見なければいい ②受信料問題は、紅白だけでなくNHK全体の番組ラインナップで考える ③紅白そのものではなく、(今だに)紅白が全世代共通のものだと勘違いして、視聴を半ば強制させる雰囲気が残っているのが問題 個人的には紅白含む年末年始のテレビ番組は、おしなべて嫌悪感を感じます。祝祭感の押し付けというか、すべての人が歌番組とお笑いと……を観たいわけでもないでしょう。年末年始の過ごし方は、本来家庭や人によってさまざまでよいのだと思います。 ただ、このカルチャーが好きな人もいるでしょうから、番組は細々と続けて、見たい人だけが(配信などで各自で)見たらいいのだと思います。 戦後の家電メーカーの戦略であろう「リビングテーブルの前に大きなテレビ」というお決まりの配置を疑うことから始めた方がいいのかもしれません。

作品がなくなってしまうのは悲しいですが、保存するには納税者の負担を増やさないとならない、となると難しい問題です。 バンクシー作品を保存する苦労については、以下の記事を読んでいただけると。壁の一部を切り取ろうとする盗難者や、スプレーで絵を塗り替えようとする者がおり、作品の純粋な保存費用に加えて、警備費用もかかるようです。 https://artnewsjapan.com/article/1073

オペラの演目には、時の政治や国際問題を批判したものが(特に現代レパートリーには)多くあり、それこそが芸術の意義の一つだと思いますが、こうした人事によってそうした演目がより避けれるようになるんでしょうね。。。 せめてロシア国内の有望な音楽家が自由に活躍できる場が、国外で確保されることを願います。

プレビューも観に行きましたが、本国初出品というアントニー・ゴームリーの彫刻作品、異様なオーラがありました。ゴームリーといえば、オペラシティのパブリックアートや、箱根の彫刻の森美術館などで見ることができ、日本人にも馴染みがあります。一時はCMでも使用されたようです。 今回の出品作は比較的小さな作品ですが、胎児のようにうずくまる像が抽象的なブロックで構築されており、ゴームリー氏のテーマである人体が見えてきます。