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平均睡眠時間は6.4時間 – 50代は「眠りが浅い」、10代は「睡眠不足」が悩み
原田 洸総合内科医 医学博士
睡眠に関する悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。日本では安易に睡眠薬が処方される傾向がありますが、依存性・耐性ができてしまうこともありおすすめできません。また、「睡眠サポート飲料」などのエビデンスのないものに頼るのも得策とは言えないでしょう。
睡眠障害には主に4つのタイプに分けることができます。
1、入眠障害(寝付きにくい)
2、中途覚醒(夜中に目が覚めてしまう)
3、早朝覚醒(朝早く目が覚める)
4、熟眠障害 (眠りが浅いと感じる)
一般的に、睡眠トラブルの対策は以下の方法が有効とされています。
・ベッドを寝る場所のみとして使用する
・午後や夕方のカフェイン摂取を避ける
・寝る前の飲酒を避ける
・入眠前3~4時間の運動を避ける
・昼寝を避ける
・夕食の過剰摂取を避ける
・寝る前にスマホやPCなどのスクリーンを見ない
・規則正しい睡眠サイクルを維持する
また、中途覚醒や熟眠障害がある方で、特に肥満や小顎症(あごが小さい)の方は睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。自宅でできる検査もあるため、一度かかりつけ医に相談することをおすすめします。
認知症の早期発見へ体制整備 厚労省、1万人対象の実証研究
原田 洸総合内科医 医学博士
記事には『アルツハイマー病については新薬「レカネマブ」が昨年末に発売されたが、軽度の人が対象で、早期診断が課題となっている。』とありますが、レカネマブは進行をわずかに遅らせるだけであり、根本的な解決策ではありません。早期発見して治療を受ける人の数が増えることで、健康面でも医療経済的な面でも、むしろ社会全体が不幸になってしまう可能性があります。
認知症を早期にスクリーニングすることで、「治療可能な認知症」を早期に治療開始することは可能かもしれませんが、そもそも認知症の中で最も多いアルツハイマー型人治療には根本的な治療法はないため、医学的な面では早期発見することのメリットは少ないかもしれません。しかしながら、認知症が進行する前に、「人生会議」「アドバンス・ケア・プラニング」などで、病気が進行した時にどのように人生を過ごしたいか本人と家族が相談したり、介護者や介護施設について準備したりといった、社会的な面ではメリットがありそうです。
オゼンピックとまれな眼病に関連性か、視力喪失の潜在リスクも-研究
原田 洸総合内科医 医学博士
臨床試験の段階では認知されなかったものの、広く使用されるようになり、患者の母数が増えることでまれな副作用が報告されることがあります。今回の論文では糖尿病や肥満に対してセマグルチド(商品名:オゼンピック)を使用していた患者では、非動脈炎性虚血性視神経症(NAION)という目の疾患と診断される確率が他の薬を投与された患者の7倍を上回ったことが報告されました。この研究の発端になったのは、セマグルチドを使用している患者でNAIONをみるケースが多かったことから眼科医が問題提起したことのようです。
薬の使用はメリットとデメリットを天秤にかけて判断します。今現在、糖尿病や肥満に対して使用している人は、あくまでまれな副作用であることからそれほど気にする必要はないですが、目のかすみや視力の異常がある場合には速やかな眼科受診をおすすめします。
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