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引退するルパート・マードックが世界に与えた“ダメージ”と、始まったメディア帝国の終焉
WIRED.jp
小川 一毎日新聞 客員編集委員
思想や理念より、規模拡大を第一にめざす経営者だと私はみていました。保守・右派的な立場をとったのは、その方が経営に資すると考えた面が大きかったのではないかと思います。傘下に収めてたWSJについては言論機関としての価値は守っていました。そのことは評価できますが、その方が「得」と考えた面も否定できないように思います。いずれにせよ、すごすぎる経営者でした。メディアが儲かる時代の世界を動物的な直観で駆け抜けました。ただ、時代は今、変わっています。時代の節目を感じます。 2007年9月号「放送研究と調査」から引用します。ご参考までに。 米ニューズ社がDJ社を買収 注目が集まるマードックの運営 https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/focus/148.html 新聞の制作現場を中心に大きな関心となったのが,編集権の独立だった。マードックは,これまで買収したメディアでも編集方針に介入することで知られている。傘下の衛星テレビ放送が中国に進出する際,中国政府に批判的だった英BBCのTV国際放送を排除したり,中国政府の意に沿わないと見られていた香港のパッテン総督の回顧録をグループ内の出版社から発行するのをやめさせたりした。WSJ編集部内でも懸念が渦巻く中,マードックは米タイム誌のインタビューに対して「WSJをおとしめるために,わざわざ50億ドルを使うとでもいうのか」と反論している。今後,編集権の独立性確保については,社外の有識者による特別委員会を設置して,編集幹部の任免権を委ねることなどで合意した。
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