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AIが生む最大の選挙リスク、把握できず-ChatGPTのアルトマン氏
前嶋 和弘上智大学 総合グローバル学部教授(現代アメリカ政治外交)
24年選挙の最大のリスクは選挙におけるAI規制が全く進んでいないこと。プラットフォーマーの自主規制も極めて弱い状況のまま選挙に突入することになっています。
昨年の中間選挙で共和党が下院の多数派を奪還したことが大きく、20年選挙の意趣返しのようにジョーダン司法委員長が中心となって選挙関連の怪しげな情報に規制が逆に緩和される流れに。規制強化を進めていた国土安全保障省をジョーダンはやり玉にあげています。各州の選挙管理者は「偽情報(misinformation)」という言葉を使うことすら、かなり躊躇するようになってきました。
ところでこの記事のアルトマンの解任は大きな話題となっています。
米下院、つなぎ予算案を可決 政府閉鎖は回避へ - 日本経済新聞
前嶋 和弘上智大学 総合グローバル学部教授(現代アメリカ政治外交)
共和党の強硬派の自由議連の案だった「2段階予算案」を共和党穏健派と民主党側が拒否できずに通過。民主党側の反対は2,共和党側は93。共和党議員のさらに強硬な一派が歳出削減などが入っていないため拒否。
上院は今のところこのまま通るかとみられています。「よみにくいが、強硬派議長(ジョンソン)の方が強硬派の反対が少なくなる分だけつなぎ予算成立の可能性が高くなるかもしれない」と何度かいろいろなところでお伝えしましたが、そのとおりになりました。
指導力が全く未知数だったジョンソン下院議長にとっては、最初の大きな仕事。「妥協を許さない」強硬派だったはずのジョンソン。議員個人としてはおそらく民主党との徹底した財政対決を望んでいたはずですが、現実的に政府一時閉鎖回避を重視。
上院で通過したら、次の勝負は1月。2段階にする分だけ、余計に妥協が難しくなるという見方があります。今回の二段階のつなぎ予算には、財政削減や米墨国境対応など保守派が望むもののほか、大統領が要求したウクライナ、イスラエル、台湾、そして子育てや災害救済といった国内優先事項に対する追加予算が含まれず。
また、議会にとってその前の喫緊の課題は下院で通したイスラエル支援案をどう動かすか。IRS予算削減分を拠出する妙な形をどこまで修正するか。あるいは大統領案のウクライナとの抱き合わせの1060億ドルに対し、財政削減のジョンソン議長がどれだけ減らしていくか。

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