ホーム
20フォロー
37フォロワー
八尾発・企業が関わりたくなる「まちへの投資」という文脈づくり
Forbes JAPAN
渋谷は「おじさんの街」化、新大久保は10代が溢れる若者の街に予期せぬ社会的背景
ビジネスジャーナル
山川 智嗣Re:gion Picker / 株式会社コラレアルチザンジャパン 代表取締役
都市の富裕化現象(ジェントリフィケーション)の歴史は繰り返す。 これは、今に始まったことではなく世界的に見ても、ジェントリフィケーション(gentrification)と呼ばれる、都市の高級化や浄化を人為的に行ってきた。 有名な例として、ニューヨークのソーホー地区があげられる。もともとはマンハッタン島の中でも黒人の農地だったという歴史性から家賃が安く、広いスペースを求めていたアーティスト達が1960年代から住み始めたのがきっかけで文化の発信エリアとして変化、その後ウォール街に勤めているような富裕者層がそれに目をつけて多くの資金を投入することにより、今ではセレブ為のブティック街に変貌していった。 メリットとしては、街自体が浄化されて治安が良くなったり地域活性化にも繋がるとされているが、一方でその文化を形成してきた人種(=アーティスト)にとっては家賃が安いというインセンティブを受けられなくなり、結果追い出されて中身のない街になってしまうこと。 下北沢では線路の地下化によってできた空地を「下北線路街」と名づけ、そこに入居するカフェや雑貨店の若手起業家には安い賃貸で入居できるような取り組みをしているが、おそらくその背景には音楽や演劇のアートの街として文化を醸成してきた下北沢のまちづくりのコアの部分を失わずに、どうジェントリフィケーションを起こすかという背景が読み取れる。 記事にもある様に、やはり共通して言えるのは文化を生み出す「余白」をつくりだすことができるか、さらに言うとその余白に絵を描く為の「筆」を安価で手に入りやすい環境を提供できるかだと思う。単純な経済原理だけでなく、文化に間接投資する不動産オーナー達のリテラシー向上が益々重要になってくるだろうと思う。 参考:Aspects of change/ルース・ダグラス(社会学者)
539Picks
“ウェルビーイング”で地域経済は活性するのか?
POTLUCK YAESU
山川 智嗣Re:gion Picker / 株式会社コラレアルチザンジャパン 代表取締役
登壇している前田大介さんは、私と同郷の富山出身で同じ経営者仲間であると同時に、尊敬する同志でもあります。記事には深く取り上げられていませんが、彼が製薬会社社長でありながら、なぜ地方創生にも取り組んでいるのか? 彼の想いを見ると、よりその視座が広まりますので下記記事もシェアしておきます。 https://storynews.jp/story/maedayakuhin/ トークの中で前田さんが「幸い私の周りではそうした揉めごとはなく良い関係性が築けていますが...」が仰っていますが、前田薬品工業の経営再建を行う際に社員全員とじっくり話合って、ひとりひとりに合った人事評価制度をつくりあげた経験からきているのだと感じました。 北川さんが仰っている、封建的な富山県は私自身も暮らしているからこそ感じてはいますが、それを「揉めごと」や「トラブル」のように定義しているのは自分自身で、実はそれ自体を自然と楽しめるような人が富山ではリーダーとして活躍し出しているように感じます。前田さんは、おそらく「息をする様に」普段からの課題を解決しているので「揉めごと」という意識がないのかも笑。 でもその意識は地方で活動する際に非常に重要で、地方の洗礼だとかと言っている間は地域で重用されることはないと思います。
61Picks
空き家問題が都市部やマンションでも深刻化する理由、全国初「空き家税」の狙い
Diamond Online
山川 智嗣Re:gion Picker / 株式会社コラレアルチザンジャパン 代表取締役
検査済証のない建築の利活用促進を! 都心部でも空き家が増えているという事実は、あまり多くは知られていませんが非常に的を得ている記事だと思います。 補足を付け加えると、空き家が活用されない理由として「検査済証がない」ということもあげられます。検査済証とは、建物が新築されるときに建築基準法で定められている建築確認と完了検査をクリアしている証明で、別の用途へ改築する場合に必須条件となります。 2019年の建築基準法改正に伴い、用途変更に係る確認申請が必要な面積基準が100平米から200平米に緩和されたこともあり、空き家の利活用が促進されてはいるものの、都心部には違反増築を繰り返し200平米を超えている検査済証がない物件(既存不適格建築物)が多数存在するということも意外に知られていません。 現行法では、検査済証の再取得には時間も費用もかなり要してしまうことと、再取得する手法が一般的ではなく、建築主事と呼ばれる各自治体に属している確認申請を判断する役職の専門家も手法を知らないケースが多いのが事実で、地方にいけばなおさらです。 古民家をはじめとする歴史的建築物を利活用する場合にも、職人の不足や材料の高騰により改修費がかかりすぎて利活用を断念してしまうケースも。空き家問題を解決するには、税制の改革だけでなく法制度の見直し、職人等の後継者の育成、歴史的建築物を利活用する際の金銭的インセンティブ等...さまざまな方面から包括的に議論していく必要があると思います。
81Picks
マッチング理論で「都市一極化」は解決するのか?
POTLUCK YAESU
山川 智嗣Re:gion Picker / 株式会社コラレアルチザンジャパン 代表取締役
地方でマッチングアルゴリズムを実装する場合は、地域が抱えている課題や情報の「鮮度」が重要だと感じています。 都市在住者は、マーケットとしてのマス(サービスを享受する集団)があるので「専業」としてのビジネスが成り立ちますが、地方の場合はそれだけでは生活が成り立たず「副業」としてのアクションになってしまい、物理的な時間と労力をかけづらい側面があります。それが結果的に地域の情報の更新性を鈍らせてしまい「鮮度」が落ちてしまう。 就職や入試等の、ライフステージの中である程度短期的なマッチングには、地方でも有効かと思いますが、地方移住となると即時性のある情報が求められているにも関わらず、刻一刻とかわる地域のニーズや情報をオンタイムで更新・取得できないことが結果的に「こんなはずじゃなかった」というミスマッチ移住を生んでしまっているのも事実です。 私が理事として活動している一般社団法人ジソウラボでは、地方自治体が移住施策として一般的に行なっている、住まいや教育のサポートではなく、生活しているからわかる「地域の課題」を明確化し、それを解決する移住人材を募集する移住起業伴走するプログラムを行なっています。地方で、自らのキャリアを活かしたい、自己実現したいという都市生活者がいる一方で、地方に行ってみたら受け入れてもらえなかった大事にされなかった等のミスマッチをなくす為です。 上記を実現する為には、 地域に解決したい課題があるかどうか 生業として成立するかどうか 同じ立場に置かれている仲間がいるかどうか を丁寧に言語化して情報の「鮮度」をつねに新鮮にしておくことが重要で、地方生活者は都市に目を向けるのではなく、まずは自らが置かれている土地のコンテクスト(文脈)を読み解くところが「都市一極集中」を是正する第一歩目だと思います。 参考:一般社団法人ジソウラボの公式HP https://jisolabo.com/
112Picks
【第六弾】IT起業家、建築家、トップコンサル。新たなRe:gionピッカー3名が就任
NewsPicks Re:gion
山川 智嗣Re:gion Picker / 株式会社コラレアルチザンジャパン 代表取締役
みなさま、こんにちは!Re:gionピッカーに就任させていただきましたコラレアルチザンジャパンの山川智嗣(やまかわともつぐ)です。 現在、北陸・富山の地で、日本一の彫刻のまち・井波という場所を拠点に「お抱え職人文化を再興する」をビジョンに様々な職人さんとのコラボレーションを行なうデザイン事務所を主宰しています。 日本初の職人に弟子入りできる宿「Bed and Craft」を企画・運営もしており、単なる空間デザインや商品開発だけでなく、古より続く日本の職人たちの手仕事の美を活かし、「時代に争う」のではなく、DX等も活用し様々な角度から「時代と寄り添う」新たな関係性をつくりだす試みを日々行なっております。 また、23年度より日本まちやど協会の代表理事も務めさせていただいており、全国のまちやど会員さんと共に「暮らしと観光のあいだ・日常のツーリズム」をテーマに、まちを一つの宿と見立てた宿泊施設「まちやど」と地域の日常をネットワークさせ、まちぐるみで宿泊客をもてなすことで地域価値を向上する事業をおこなっております。 伝統工芸の業界は特に縮小・衰退が続いていますが、現状に悲観するだけでなく、様々な業界・地域や専門家と協業することで新たな価値を生み出す。そんな観点からコメントさせていただければと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。 CORARE ARTISANS JAPAN, INC. /株式会社コラレアルチザンジャパン https://corare.net/
47Picks
NORMAL