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【悲願】日経平均の最高値更新が意味するコト
NewsPicks編集部
内田 稔高千穂大学 准教授・国際金融論
株価をEPS(1株あたり純利益)と予想PER(予想株価収益率)の掛け算とみれば記事の通り、足元の日経平均株価の高値更新に全く違和感ありません。一方で留意点を1点指摘します。それはインフレと低金利が併存している点です。まず株高の一因はインフレです。インフレは値上げを通じて(数量がよっぽど落ち込まない限り)トップラインの売り上げを嵩上げするからです。加えてインフレとはおカネの価値の目減りでもあり、同じ企業収益でもその評価(即ち株価)が上がらなくては辻褄が合いません。次に低金利も株高に大きく貢献しているはずです。理論株価モデルの一つである配当割引モデルによれば、株価とは配当金を金利で割ったものです。同一条件ならば、1989年末の政策金利4.5%より足元の▲0.1%で計算する方が株価の評価は高くなります。矛盾しているのは本来なら相容れないはずのインフレと低金利が並走している点です。徐々にどちらか(あるいはどちらとも)調整を迫られていくはずです。即ちインフレ率の減衰または低金利の是正により、株高が失速する可能性があります。もっとも、後者も極めて緩慢なペースでしょう。それは株価に低金利といった追い風が続くことを意味する一方、裏を返せば金融政策が後手に回るビハインドザカーブと資産バブルのリスクを高めることにもなります。頭の片隅に入れておきたいところです。
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