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【下山進=2050年のメディア第31回】バンス副大統領候補は共和党が貧困層の政党になったことを意味する
下山 進ノンフィクション作家
バンスが副大統領候補になった翌日に書いた原稿だけれど、アメリカの政治のダイナミズムはすごい。
AERAのコラムの校了は木曜日、紙の発売は月曜日だから、わずか四日の間に、バイデンは撤退、カマラ・ハリスとJ.D. バンスという50代以下の若い世代の戦いに様相がかわっている。
それでも、長期に物事を見ていると、その流れの意味がわかってくる。
今回の原稿は、バンスの『ヒルビリー・エレジー』を2016年に読んでいたから、すぐにピンと来て書けた。
例によって、コラムは、コメント欄で読めます。
このコラムが出る時点で、バイデンは撤退をしていると予測していたから、バイデンの文字はコラムに出てこない。
細胞シート承認不適切 厚労部会
下山 進ノンフィクション作家
『がん征服』の取材でいちばん仰天したのは、日本では、有効性の確認をする必要はなく「推定」で承認をしてしまう制度が2014年からできていたことだった。
本の中でも紙幅をさいた東大医科学研究所のG47Δという遺伝子改変ウイルスは、この制度を使って「条件及び期限付き承認」を得ている。
「推定」っていったいどういうこと? どうとでも言えるのでは? 実は厚労省の内部やPMDAという承認を審査する機関でも、議論のあるところだった、ということを知ったのは当事者たちに取材をしてから。
再生医療等製品を国家の基本戦略に、というかけごえのもとできた世界でも日本だけの制度で、その旗をふっていた大阪大学の教授は、治験のゴールドスタンダードと呼ばれるランダム化比較試験を「不道徳」と言っていた。
教授はハートシートと呼ばれる心臓病の治療に使われる再生医療製品を開発していた。
国内のメインストリームのメディアで疑義を呈した社はなし。唯一「ネイチャー」誌が海外からこの制度を、「国と患者のお金をつかってフェーズ3を肩代わりする制度」と批判した。
7年ないし、5年後にはもういちど承認審査があり、その際には有効性を確認しなけば、承認はとりけされる。
そしてその日がきた。
『がん征服』に関するニュースピックスのインタビュー記事はこちら。
https://newspicks.com/news/10065091/?ref=user_4223397
毎日新聞 富山県内での配送を9月末で休止へ 全国初
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【衝撃】トランプ銃撃で、次に起きること
下山 進ノンフィクション作家
私は前嶋さんの意見に賛成です。
トランプがアメリカを変えたのではなく、トランプは、2000年代から続くアメリカの分断が生み出した結果です。
アメリカの連邦銀行の統計によれば、アメリカの上位10パーセントの資産合計は、全体の66.6パーセントをしめ、下位50パーセントの資産総計は、なんと2・6パーセントをしめるのみだ。
こうした格差は、実はオバマ政権の時代に広がっている。
トランプが前回勝っている州のほとんどは、バイデンが勝っている州の住民の平均年収より低い。
つまりそれほどまでに分断は広がっており、レーガン時代のように候補の銃撃によって、一気に票は流れることはない。
STAP細胞10年 調査委員長が見た「ストーリー先行」の不正
下山 進ノンフィクション作家
当時STAP細胞の報道をリードした毎日新聞の科学環境部の記事です。
調査委員長は、「STAP細胞論文は事前に研究のストーリーを決め、それに沿うようにデータを組み込むような特徴があった。言わば「ストーリー先行型研究」から生まれる、当時は新しいタイプの不正だと思った。」と記者の取材に答えています。
しかし、ほとんどの研究不正は、自らの仮説を実証したいがために、同じ特徴をもっていると思います。
研究室の壁をピンクで塗るなど、今から考えれば信じられませんが、しかし、2024年の現在でも、こうした演出に、テレビメディアは極端に弱いと思います。
『がん征服』を執筆していてテレビの報道も検証しましたが、審査報告書などの地道な文献取材なしに、いかに絵になるか、ということから番組をつくっているように思いました。理科学研究所、東大といった権威を盲目的に信じるところも同じ。
エーザイ、認知症の「本丸」狙う新薬 米で30年度にも - 日本経済新聞
下山 進ノンフィクション作家
エーザイのタウ抗体薬は細胞間でのタウの伝達をブロックするものです。タウはアミロイドβと違って神経細胞ないできる糸くず状のタンパク質のかたまりです。だから抗体薬をつくってもそもそも細胞内に到達することがないことから難しいと考えられていたものを、上記の性質に注目して創薬したものです。
これにたいしてメッセンジャーrnaをつかって細胞内でタウの抗体をつくってタウそのものを排除するという薬理のものが、イーライリリーが開発をしているタウ抗体薬です。
日経の記事をみていると2030年には、このタウ抗体薬が市場に出るかのように書いてありますが、当然のことながら、フェーズ1、2、3と厳しい治験をへるなかで、消えていく薬のほうが多い。
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