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人手不足を理由に倒産 ことし上半期 過去最多の182社に
髙木 健次クラフトバンク株式会社 クラフトバンク総研 所長/認定事業再生士
なぜ建設業は人手不足倒産するのか?
建設業は業界の仕組み上、人手不足=社員の離職=倒産直結です
建設業で総額500万円以上の工事をするためには建設業許可(行政許可)が必要です
(現実500万円以下の工事は一部のリフォーム工事だけで、通常の工事はほぼ許可が必要です)
許可には6つ要件があり、その中の一つが「専任技術者」です
国家資格や一定以上の実務経験を有する技術者が正規雇用されていなければなりません
規模の小さな会社で専任技術者が一人しかいない会社があったとして、高給の大手企業に専任技術者が引き抜かれたらどうなるでしょうか? 許可は維持できなくなり、どんなに財務体力があっても売上ゼロになり、廃業です
じゃあ人材紹介会社や派遣を使えばいいのでは?と思われるかもしれませんが、建設業の職人は有料人材紹介も人材派遣も違法です
お金をいくら払っても採用はできません
そのため建設業は「縁故」が主な採用経路です
あと、意外と知られていない、倒産するとどうなるのか?などもまとめています
https://youtu.be/4h6N2_hA5K8?si=vTr8YKnjjMQMvXgy
高卒採用、27年ぶり大卒上回る伸び ヤマト運輸は5割増 【イブニングスクープ】 - 日本経済新聞
髙木 健次クラフトバンク株式会社 クラフトバンク総研 所長/認定事業再生士
「工業高卒」を奪い合う建設業界。求人倍率は大学生に比べ約10倍
https://newspicks.com/news/10134030/
こちらの記事を寄稿させていただきましたが、今、建設、製造、運輸業を中心に高卒の方が初任給の上昇幅が大きい+求人倍率が高い現象が起きています
特に人気なのが高専、工業高校です
求人倍率=学生一人に企業何社が求人票を出すか、の指標で見れば
高専50倍、工業高校17倍です
大卒平均が1.7倍なので、工業高校の学生を採用するのは大卒の10倍困難なのです
ちなみに大卒は文系学部で特に低く、東京の有名私大でも0.6倍と学生数よりも求人数は少ないです
明確な統計はありませんが、企業の採用責任者によれば文系大学生で就職に強いのは体育会系で、それ以外は結構大変、という整理になります
AIに代替されにくいものづくり職種、フィジカルの強い体育会系のニーズが強くなっているのを感じます
「工業高卒」を奪い合う建設業界。求人倍率は大学生に比べ約10倍
髙木 健次クラフトバンク株式会社 クラフトバンク総研 所長/認定事業再生士
https://www.businessinsider.jp/post-279268
前回の「実は若者が増えている?建設業の人手不足の真実」記事に続き、建設業の人手不足に関してビジネスインサイダーさんに寄稿させていただきました
「若い人が採れない」と言われる中、工業高校の進路指導の先生に話を聞きに行きました
一人の学生にどのくらいの数の求人が来るか?=求人倍率で見ると、
・大学卒:1.7倍
・高校卒:3.5倍
・工業高校卒:17倍
・高専卒 :40~50倍
・工業大学卒:20倍
・医療系大学:30倍
と専門系の学生が圧倒的に優位になります
直近では高卒、高専卒の初任給が上がり始めましたが、まだ大卒の方が初任給では高いなど、「需要と供給」が給与とうまく嚙み合っていない実態もあります
また、就職に強いにも関わらず、専門系の学校は定員割れが相次いでいます
「少子化だから若い人が採れない」わけではありません
少子化でも建設業界に新卒で入ってくる若者は横ばいです
しかし、工業高校や高専などの専門系の学生が減り、普通科の学生が増えているため、普通科の学生の離職が相次いでいるのです
また、アジア諸国も少子化が進んでいるため、外国人も人手不足対策の解決策にはなりにくいです
人手不足を「なんとなく」ではなく、科学的にとらえたいと考え、こういうメディア発信を続けています
急増する「希望退職」に潜む経営リスク…資生堂とソニーの“見過ごせない”違い
髙木 健次クラフトバンク株式会社 クラフトバンク総研 所長/認定事業再生士
https://newspicks.com/news/2724309/
こちらでもコメントしましたが、今、大卒よりも高卒、特に工業高校の方が求人倍率(学生1人に対する求人社数)が高い、という現象が起きています
求人倍率
・大卒 :1.7倍
・高校生全学科:3.5倍
・工業高校 :17.2倍
さらに高専は20~50倍、工業大学も20倍、医科大学は30倍
専門系は人気で大卒(特に文系)が余る
資格持ちの高専、工業高校卒の技術系人材が正社員で活躍し、文系大卒は派遣で補助、みたいなことが起きています
(厚労省統計では大卒高卒の年収格差は縮まってきています)
人手不足で中小企業が倒産するのに、大手はリストラを加速させる
これは、スペシャリストとゼネラリストの逆転が起きている、と考えられないでしょうか?
スペシャリスト不足、ゼネラリスト余り、とも言えるかもしれません
私大112法人が経営難、21法人は破綻の恐れ
髙木 健次クラフトバンク株式会社 クラフトバンク総研 所長/認定事業再生士
建設業界でコンサルをしています
「若者が採れない」とよく言われる建設業界
工業高校の進路指導の先生に話を聞いてきました
工業高校の求人倍率(学生1人に企業求人が何社来るか)ってご存知でしょうか?
・大卒:1.7倍
・高校生全学科:3.5倍
・工業高校(建設系以外含む):17.2倍
さらに高専は20~50倍、工業大学も20倍です
医療福祉大学も人気で、20~30倍です
文系大卒が余って工業高校の学生は大卒の10倍採用が難しくなっています
文科省の統計を見ると少子化なのに大学の数が増えてるんですよね
特に私立文系学部が次々出来た
ゼネコンの現場では
監督(有資格):高専卒
職人(有資格):工業高校卒
派遣の補助監督(無資格):有名私大法学部 みたいなことになっています
文理で単純化するのは良くないですが、文系余り、理系不足なんですね
ただし理不尽なことに「受験偏差値」だけ見ると、理系は偏差値は低くなります(数学有りで点数を上げるのと、数学無しで点数を上げるのでは難易度が違う)
大学の学費や私大の経営難が話題ですが、この「文理格差」「高卒大卒の求人需要の逆転」問題に大学側は答えないと企業や保護者は納得しないと思います(大学は研究機関なので就職は関係無い、という意見もあるとは思いますが)
他の方がご指摘の通り、初任給や年収で高卒大卒の格差が未だにあるのも変な話で、需要と供給の理屈からすれば工業高校、高専、医科大学など専門系の学生の初任給や給与が上がってしかるべきです
【動画でも解説しています】
https://youtu.be/4GniN_TwE-E?si=pLotkam_VGx2lZVX
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