ホーム
17フォロー
9フォロワー
ゲノム編集の双子誕生か、中国 受精卵改変と報道
西山 直樹東芝テック 参事
・処置した時期(受精卵の段階)
・技術レベル(予期せぬ影響が後世に引き継がれる恐れ)
・倫理(誰が責任をおえるのか)
の3点が問題である。
本事案において、
誕生した赤ちゃんに今後どのように不利益が発生するのか不明だが、
仮に「予期せぬ影響が後世に引き継がれる恐れ」があるために、
子供を産むことを禁じられたりする場合、いうまでもなく倫理面で許されない。
一般的に、
本人が自己責任で判断がつかない期間は、
親(やその他の教育者)が代理で意思決定していき、
成長による変化と時間の有限性により、
本人は人生の一部の選択肢を失う。
ただ、そこには信頼関係があり、
失うもの以上に得られるものがあることが多い。
本事案のように、なぜ見知らぬ人間、
それも個人的な欲(知的探求心であれ名声や金銭であれ同じ)にかられた人間に、自分の人生に後戻りできないような影響を受けなくてはならないのか。
DVや公害の被害と同じ構造である。
【白熱】あなたは、保険会社に遺伝子情報を渡せるか
西山 直樹東芝テック 参事
保険料の算出で、より正確なデータを求めるのは当然のことである。
生命保険に限らず、自動車保険であっても、
運転データをIoT技術を使って提供することで、
割安なプランに申し込めるようになる日は近いはずだ。
データ提供側がメリットを受けられるならば、
企業側と消費者側のwin-winが成立する。
データ提供を義務化するのではなく、
データ提供をしたくない人には別のプランがあればよい。
その場合、多少割高になるのかもしれないが、
市場のメカニズムが納得できる価格帯を形成するだろう。
もし将来、
大多数の人が保険会社にデータ提供するようになり、
少数のデータ提供をしたくない人
(=遺伝要因だけで発病するゲノム配列を持っている人)
が不利益が生じる状況になるようなら、
遺伝子検査とセットで、
国が治療コスト、あるいは生活コストを全額負担する、
ような社会保障の枠組みを作る必要がありそうだ。
犬の筋ジストロフィーで遺伝子治療が成功、次は人間の番になる?
西山 直樹東芝テック 参事
難易度の高い筋ジストロフィーの遺伝子治療が犬に対して成功したというニュース。当然、人間への適用がいつになるのかが気になるだろう。さらに、その技術の進展速度から、その他の難病の治療にも期待が膨らむが、希少疾患は利益性が低いために大手製薬会社は避けて通る、という構造的な問題が存在する。
その打開策として、ベンチャーフィランソロピーと呼ばれる、非営利組織や社会的な活動を行う企業に資金を提供することで公共の問題解決を図るモデルが、現時点では有望とされている。
従来型のモデルではプロジェクト初期段階の資金調達が難しいような場合に、NPO組織の存在が鍵になる。
価値を生み出すスキームが多様化することは好ましいし、本当に困っている患者及び周辺の人たちが行動する道筋がある、という点で素晴らしい。
故ホーキング博士、遺伝子操作による「超人間」の誕生に懸念:遺作エッセイが出版
西山 直樹東芝テック 参事
超人間が世界の覇権を握るのだとしても、
その進化の先は、時空を飛び越えるような状況ではないようだ。
周りに超人間が現れていないので。
あるいは、完璧な運用ルールが設定されているので、
我々の生活が穏やかに維持されているだけなのだろうか。
あるいは、私は意識にフタをしているだけで、本当は超人間で、
自然な成長プレイや時空の移動を楽しんでいるだけなのだろうか。
AIのシンギュラリティが危惧されているが、
AIが超人間を生むのだろうか、
AIのシンギュラリティVS超人間の構図になるのだろうか。
生命科学だけではなく、
あらゆる領域の技術進展が交差するタイミングがあるのかもしれない。
ゲノム編集で大量生産「食用ほおずき」は遺伝子組み換え食品なのか
西山 直樹東芝テック 参事
ゲノム編集作物に対する国の規制の是非が論点となっている。
消費者にとって最も重要なことは「対象商品が安全かどうか」なので、規制は「品種改良プロセスの中で、安全でない基準のものが発生しうるかどうか」によって設定するべき。
遺伝子操作の量が多いことがリスクを生むのか、外来遺伝子の導入がリスクを生むのか。ざっくり、ゲノム編集をしたかどうか、というレイヤーでくくるべきではなさそう。ゲノム編集であれば、どのようなプロセスでもリスクがないなら、規制の必要はない。具体的な線引きは、国に任命された専門家のファクトに基づいた判断にまかせればよい。
もし規制することになった場合、流通商品自体に問題はなくても、ラベルを貼る等の運用面の影響で市場が立ち上がらない、という見方もあるようだが、
これはゲノム編集でも農薬の使用でも同じで、市場の原理が解決してくれるだろう。
ひとつのポイントとしては、消費者へのコミュニケーション用語の問題があり、遺伝子やゲノムといった科学用語を用いるのではなく、品種改良というレベルの言葉でとどめておいた方がよい。
ラベルを貼るかどうかはどちらでもよくて、貼る場合はポジティブサイドの情報を強調すべき。農薬を使っている、というラベルを貼る必要はない。本件では「ゲノム編集」ではなく「品種改良で、ビタミン〇倍」といった言葉だろう。
安全が担保されている前提で、「価格が安い」「高機能」「美味」というポジションを取れれば、うまくいく、というのが私の結論。
NORMAL
投稿したコメント