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AIブームで時価総額1兆ドル狙うエヌビディア創業者の先見性
Forbes JAPAN
津田 建二News & Chips 国際技術ジャーナリスト
Nvidiaがゲーム用グラフィックスチップを開発するために創業した当時、カナダのGPUメーカーATIと競合していました。その後、GPUの持つ特長、すなわちレンダリング回路が大量の積和演算器で構成されていることから、高性能コンピューティングの演算専用エンジンとしてGPUがスパコンや高性能コンピュータに使われました。すべての自然現象を数学的に収束できる数式で表現できれば、級数展開の数値演算という形で計算できます。これも積和演算です。そしてAIで使うニューラルネットワークモデルの計算も積和演算です。つまり、ジェンスン・ファンCEOが高性能コンピューティングとAIに力を入れるということは、同じGPUが使えるということに他なりません。 さらにNvidiaはGPUで計算しやすくするためのソフトウエア開発ツールのCUDAも提供しています。さらに各種のAIライブラリも提供しています。AI開発に必要なハード・ソフトのツールを全て揃えています。 一方で、AIはこれまでなかなかビジネスになりにくい専用AIから生成AIのような巨大なソフトウエアが必要になる汎用AIに向かっていますので、Nvidiaのこれからの高性能コンピューティングとAIと同じ方向を向いています。さらなる成長が期待できます。
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ルネサス、SiCパワー半導体投資を開始 25年に量産化
Reuters
津田 建二News & Chips 国際技術ジャーナリスト
ルネサスは、IGBTやSiCなどの最新パワー半導体ではレイトカマーですが、十分勝機があります。パワー半導体といってもパワー半導体を駆動するためのドライバIC、さらにドライバICに指令を送るためのマイコンが最低限必要です。また自動運転や自動ブレーキなどで、障害物があったときにブレーキやハンドルで回避するための動作は小さなパワー半導体で行います。その場合でもドライバICやマイコンが必要です。つまり、ルネサスはドライバICもマイコンも持っており、パワー半導体だけを揃えれば、ユーザーはワンストップで自動運転やロボットなどの制御システムを設計できます。これまでパワー半導体を手掛けているメーカーはの中にはドライバICやマイコンを外部から買ってこなければなりませんでした。ドライバICだけは自分で作るメーカーもありますが。  さらにマイコンに指令を出すのは、センサとその電気信号を扱うアナログ半導体です。これもルネサスは揃えています。つまりワンストップでクルマの制御システムを作るための半導体製品を揃えているのがルネサスの最大の強みです。だから、レイトカマーでも柴田さんは自信を持っているのです。自動車部門のトップであるVivek Bahnさんに質問してみましたが、ルネサスはさらにその先のEVに必要なトラクションインバータやオンボードチャージャー、DC-DCコンバータ、バッテリ管理システムと言う4つのキー回路を一つのモジュールに収めるシステムを提案していました。SiCはシリコンとは全く違う製造装置が必要ですが、ルネサスはうまくやるでしょう。開発する高崎工場にはタレント人材がいますので。
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