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W杯アイスランド初戦、視聴率は驚異の99.6% 「残りの0.4%はピッチにいた」?
萩原 雅之トランスコスモス・アナリティクス株式会社 取締役副社長
視聴率 99.6%というのは常識的にありえない。海外メディアで確認すると、試合時間帯の「占拠率」(テレビを見ていた人のうち試合を見ていた人の比率)だ。いわゆる視聴率は約60%とのこと。訂正が必要。
>Iceland’s National Broadcasting Service, RÚV, has announced that 99.6% of Icelanders who were watching television on Saturday afternoon chose to watch their national team’s World Cup debut against Argentina.
>Viewership of the game averaged 60% of Iceland’s 335,000 population, eclipsing the 58.8% who watched Iceland beat England at Euro 2016.
https://www.theguardian.com/football/2018/jun/18/argentina-draw-becomes-iceland-most-watched-sporting-tv-event-in-history
ビデオリサーチ、「『ホンネテレビ』視聴者207万人」リリース取り下げ トップページで謝罪
萩原 雅之トランスコスモス・アナリティクス株式会社 取締役副社長
ITmedia が取りあげたため先週以上に拡散してますね。取り下げられたリリースまで掲載しちゃって大丈夫なのか。個人的な見解ですが、
1) 第三者がパネル調査で科学性に基づいて視聴数を推計して販売したり発表することは何の問題もない。それがだめならインテージやマクロミルの世帯購買データもダメということになる。
2) VRは、推計手法が不適切だったのなら、再集計して新しい推計値を出せばよい。訂正ではなく取り下げ、謝罪のみでは納得を得られないだろう。パネルの不備なら「VR-CUBIC」の信ぴょう性に関わる。
3) CAは、自社サーバー集計と比べて少ないというのであれば、カウント定義なども付けて外部の検証可能な形で公表してほしい。両社の数字が出たら議論すればよい。業界の進歩にまちがいなく貢献する。
4) 一番まずいのは、CAは圧力をかけたらしい、VRはそれに応じたらしいという憶測だけが残って、視聴者数公表がタブーになること。これでは業界が前近代的なままといわれても仕方がない。
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